センブリ･7～堀之内東山そらみの森緑地

　堀之内東山そらみの森緑地の林縁で咲き始めた「センブリ（千振）」。リンドウ科センブリ属の二年草で日本全土の陽当たりの良い山野に分布している。センブリは先駆植物（パイオニアプランツ）でもあり、切り通しや開発地の斜面などに一早く現れる。ここは20年前は丘陵地の雑木林だったが、近年全681戸の戸建て住宅地として開発が進み同時に緑地も保全整備された。

シロザ･3～花

　中山地区の農道脇に生えている「シロザ（白藜）」。ヒユ科アカザ属の一年草で草丈は60～150センチ。ユーラシア大陸原産で古くに日本に帰化したと考えられている。全国の都市部から山野まで広く分布しており、かつて薬用や食用に栽培されていたので畑地の周辺で見ることも多い。花期は8～10月で直径2ミリほどの緑色の花が密生している。花序には雌花と両性花が混生しており写真では雄蕊の葯が見える。その下に見える白い棒状のものは雌蕊の柱頭だろう。