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散歩道・30~長沼公園擁壁工事1

 都立長沼公園は京王線長沼駅から徒歩5分のところにあり昭和55年に開園した。面積は36万㎡を超え広い雑木林が残されている自然豊かな公園である。園内は多種の植物が生育しており野鳥や昆虫の宝庫でもある。展望台からは八王子市や日野市の市街地が見渡せ遠くには秩父の武甲山や西武ドームも見える。
 公園の西側には栃本尾根があるがそのすぐ隣は昭和時代に整備された日本邸宅団地がある。団地は公園の崖下からすぐ拡がっているが、最近その崖の補強工事が始まった。写真の上部は栃本尾根の遊歩道がある。遊歩道から見ると以前は急峻な崖に様々な雑木が生えていたがそれらが一旦全て伐採されて写真のような足場が組まれた。擁壁工事が完成すればコンクリートの升目がむき出しになるのだろう。景観は極めて悪くなるが昨今のゲリラ豪雨などによる崖崩れ被害を想定すればこの工事は止むを得ない。
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ラッキョウ

 ネギ科(←ユリ科)ネギ属の「ラッキョウ(辣韭)」。ヒマラヤ地方原産の多年草で日本では東北地方~九州の山野に分布している。9~11月に半球形の散形花序を出し紫色の小花を咲かせる。ラッキョウの雄蕊の花糸と花糸の間に明瞭な歯芽があるが同属のヤマラッキョウには歯芽はほとんど目立たない。写真では雄蕊の基部にトゲのような歯芽が何本か見える。これは東京都薬用植物園のもの。
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ヤマラッキョウ

 ネギ科(←ユリ科)ネギ属の「ヤマラッキョウ(山辣韭)」。東北地方~九州の山野に分布する多年草で同属のラッキョウが常緑なのに対して本種は冬には地上部が枯れて無くなる。花期は9~11月で茎先に直径3~4センチの球状の散形花序を出し紫色の小花を多数咲かせる。同属のラッキョウと比べると草丈は低く花柄は短いが個体差があり明確な違いはわからない。雄蕊の花糸には不明瞭な歯芽があるがラッキョウほど明瞭ではない。
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