時代はやや戻って前漢の時代です。
「史記」を書いた司馬遷の波乱に富んだ人生を、彼の娘の眼を通して描いています。
帝の不興を買って失脚し、官刑(男でなくされてしまう古代中国の刑罰)にされて、すべてを失ってしまった司馬遷が歴史家として生きようと決意するまでが描かれていますが、全てを見通しているようかの娘の態度が不自然であまり感心しませんでした。
ただ、書くことだけにすべてをささげることは、司馬遷や作者だけでなく多くの書き手(もちろん児童文学者も含めて)のひとつの夢のようなものだと思います。
「史記」を書いた司馬遷の波乱に富んだ人生を、彼の娘の眼を通して描いています。
帝の不興を買って失脚し、官刑(男でなくされてしまう古代中国の刑罰)にされて、すべてを失ってしまった司馬遷が歴史家として生きようと決意するまでが描かれていますが、全てを見通しているようかの娘の態度が不自然であまり感心しませんでした。
ただ、書くことだけにすべてをささげることは、司馬遷や作者だけでなく多くの書き手(もちろん児童文学者も含めて)のひとつの夢のようなものだと思います。
悟浄出立 | |
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