現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

伊東潤「比丘尼殺し」巨鯨の海所収

2018-02-04 10:04:10 | 参考文献
 そろそろ鯨漁の描写だけでは話がもたなくなったのか、売春婦の連続殺人のために密偵が太地に潜入する推理仕立ての物語です。
 しかし、これも殺人の動機は運命論で片づけられ、探偵小説としての仕掛けは稚拙で、最後に犯人のモノローグで説明するという小説としてはかなり程度の低い物でした。

巨鯨の海
クリエーター情報なし
光文社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする