現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

ストーリ展開か、シーンの面白さか

2018-11-04 15:33:34 | 考察
 現在の児童文学では、ストーリー展開の面白さよりも、 個々のシーンの面白さの方が優先されることが多くなっています。
 読者の子どもたちが長い物語を読み通す集中力を維持できなくなっている面もありますが、テレビやネット、ゲームなどの世の中の風潮が、その傾向を加速しています。
 そのため、個々のシーンが面白くないと、読者が途中で読むのをやめてしまう恐れが強くなります。
 特に、書き出しで読者を強くひきつけないと、作品世界に入り込んでくれないでしょう。
 仮に話が途中から本線から脱線してしまっても、物語の一貫性を保つより面白いシーンを描くことの方が優先されます。
 また、シーンの面白さを保証するために、話の本筋に関係なくても、いわくありげな魅力的なキャラクターをたくさん登場させることも重要です。
 ようは、作品のモチーフ、登場人物、、小物のネタなどに、どんどんアイデアをだして、面白いシーンをたくさん作りだす必要があります。

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