現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

素敵なウソの恋まじない

2020-12-04 17:43:44 | 映画

 老人の恋を描いたイギリスの映画です。
 へたをすればいやらしくなったりウェットになったりしがちな題材ですが、題名通りにユーモラスにシャイな主人公の恋の行方を描いています。
 日本でもこんなに高齢化が進んでいるのですから、こういった題材の映画や文学がもっと描かれてもいいのではないでしょうか?
 特に映画では、平日などは老人の観客が多いのですから、興業的にもある程度の数字は見込めると思います。
 また、このような作品は一種のメルヘンなので、児童文学と親和性が高く、児童文学作家がもっと描いていい題材だと思われます。
 現に、この映画の原作は、「チャーリーとチョコレート工場」のロアルド・ダールです。
 この作品では、ダスティン・ホフマンを初めとした老優たちが見事な演技を披露しています。
 日本でも、かつてのスターたちが、こういった老人映画でまたいい演技を見せてくれると楽しいのですが。

 
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マダガスカル

2020-12-04 17:42:10 | 映画

 2005年公開の、人気アニメーション・シリーズの第一作です。
 ニューヨークのセントラル・パークの動物園で暮らす仲良し四人組(シマウマ、ライオン、カバ、キリン)が、主人公のシマウマが野生の王国にあこがれて脱走したことをきっかけにおこすドタバタ・コメディです。
 動物愛護団体の働きかけで、ケニアの自然保護区へ送られることになった四人組ですが、一緒に乗っていたペンギン四人組が南極へ行こうとシージャックしたはずみで荷箱が海に落ちて、同じ野生の王国でも、リス猿などのユニークな動物が暮らすので有名なマダガスカル島に流れ着きます。
 しかし、都会育ちの四人組は、そこでの暮らしは向いていなくて、みんなで故郷ニューヨークへ帰ろうとします。
 ストーリー自体は、肉食獣のライオンが野生に目覚めてみんなを食べようとすることへの葛藤が中心ですが、BEASTARS(その記事を参照してください)と比べると非常に他愛のないもので、都会暮らしに戻れば元通りになれます。
 この作品の最大な成功要因は、四人組を根っからのニューヨーカーに設定したことでしょう。
 みんな(特に女性であるカバ)おしゃれでノリがよく、どこか軽薄なところも魅力になっています。
 また、全編に流れる音楽やダンスもなかなかカッコ良くて、ノリノリです。
 本筋とは関係ないのですが、日本語吹き替え版のシマウマ役は柳沢慎吾が務めているのですが、シマウマの顔が出っ歯な所や軽薄なノリは、まるで最初から企画されたかのようにピッタリはまっています。





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