現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

児童文学における動物の取り扱いについて

2017-01-20 12:33:30 | 考察
 児童文学作品、特にファンタジー、メルフェン、寓話などでは、動物が擬人化されて登場することがあります。
 その際に、作品に出てくる動物の持つ意味合いをどう活かすかが重要になってきます。
 一般的な動物ならば問題ないのですが、あまりなじみのない動物は難しい場合が多いです。
 その場合は、その動物の外観や習性について簡単な記述を付け加えて、読者の理解を助ける必要があります。
 児童文学によく登場するイヌ、ネコ、ネズミ、サル、ブタ、クマ、キツネなどを使うのは無難ですが、すでにその動物のもつ意味として定着している性格(例えば、キツネはずるい、猫は気まぐれ、犬は従順など)をそのまま使うのではおもしろくないでしょう。
 ようは、その動物としての特徴を生かしつつも、作者としてのオリジナリティをどのように付加するかが勝負です。

table border=0 colspacing=0 cellpadding=0>動物絵本をめぐる冒険―動物‐人間学のレッスンクリエーター情報なし勁草書房

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 河合雅雄「裏藪の生き物たち... | トップ | 男の子が好きなことと、男の... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

考察」カテゴリの最新記事