の2015年から新校舎のプールにおいて水泳部の活動が開始されました。
現在、水泳部の活動を担っている私たちは、諸先輩方の築いてこられた長い歴史と伝統を引き継いでいく使命があります。
これを機に私(竹村知洋)が井上敦雄先生、上野広治先生から受け継いできた教えを振り返り、指導の現場に生かしていること、これからも生かそうとしていることをまとめたいと思います。
そこに日大豊山水泳部の伝統を支えてきた精神というべきものがみえてくるはずだからです。
時代は変化しても、本当に大切なことは変わりません。
一つ一つの言葉は当たり前のことで難しいことはないのですが、私たちがつい忘れてしまいがちなことばかりです。
私が教わってきたことは教育現場のみならず、人間関係や人生そのものにとって大切なことです。
個人的に支えにしている考え方や言葉も含めてこれから紹介していきます。
教えその1 「感謝の気持ちを持ちなさい」
何度も繰り返し教わった言葉です。自分が今、与えられていることをよく考え、感謝すること。
一番感謝しなければならないのは両親。他のお世話になっている方々をよく思い浮かべること。
自分の境遇を当たり前のことと思ってはいけない。
自分がここにこうしていられるのは様々な人の支えがあって成り立っていることばかりです。
この言葉は謙虚さ、他人を思いやることを教えてくれます。
孔子の「忠恕」(まごころと思いやり)の教えに通ずるものです。
古代ギリシャで人間の悪徳とされたのは、身の程をわきまえない「傲慢」さです。
「有難い」という気持ちを忘れず、表現することは大昔から大切にされてきた道徳です。
水泳部は保護者のご理解のもと、学校やスイミングクラブのコーチ、水泳部OB会などさまざまな人の支えがあって成り立っています。
その人々の支えを忘れず、ご期待に応えられるよう、これからも精一杯努力してまいります。
竹村知洋