何度も繰り返し教わってきたことで、この教えの大切さはいくら強調してもしすぎることはありません。
努力は継続があってこそ成果となってあらわれます。
豊山水泳部の価値は、まさにその継続性にあります。
現在も日本大学付属対抗戦(56年連続優勝)・東京都大会(55回優勝)では優勝記録を続けており、インターハイの上位校(優勝7回、準優勝21回、第3位11回)としての地位を築いてきました。
約半世紀にわたるこの業績は、戦後日本の高校水泳界をけん引してきたといっても過言ではありません。
時代の変化が激しく、学校教育の一環としての水泳指導を信念とする私たちの活動は厳しいものがありますが、諸先輩方の築いてきたこの成果を今後も継続していく使命があります。
組織というのは「生命をもつ生き物」のようなものであると私は考えています。
生命は両親から誕生し、次世代へ引き継がれます。
生命は連続性の中にこそ価値を有するものです。
組織もそれと同様で1世代で終わるのではなく、次世代へ引き継いでいく必要があります。
後継者の育成はそのために不可欠なのです。
私が豊山水泳部の指導者となってから約20年となりますが、その間、現在に至るまで多数の教え子がコーチとして力を貸してくれています。
これは大変幸せなことであり、いくら感謝してもしきれません。
継続には「長期的展望」と「忍耐」を必要とします。
成功を収めてきたその背景には必ず継続した努力があるはずです。
これからも決してあきらめることなく、粘り強く努力を継続していきます。
竹村知洋