3回に渡って記載してきました帰省旅も、いよいよ最終回です。
今回の帰省の旅では、帰る以外にも、ある目的がありました。
一つは、小学6年の長男に初めての一人旅をさせてみること...数日早くに出発させました。
富山まで新幹線で一気に行けるのと、そこから先の乗り換えは、鉄オタ息子の感を信じての大冒険です。
地元の駅で見送り、いざ出発!
途中途中でメールを送るよう言いましたが、待てど暮らせど一向に来ず
やっと来たと思ったら、
「糸魚川を通過しました。海がきれいです。」だけ。
最近ぶっきらぼうと言いますか、プチ反抗期の息子にしては、これでもまだ上々のほうですが...。
(後で聞いたら、お父さんには頻繁にメールをしてたようです。私とは、通信会社が違うのでお金がかかるからと...)
と、まあ、こんな調子でも、無事に祖父母宅に到着し、しばし一人っ子気分を楽しんだようです。
もう一つは、こちらも大きな目的の一つ、高1娘の大学訪問です。
地方の国立大学も視野に入れていて、その一つ...
富山大学の医学部のキャンパスへ行ってきました。
こちらは、旧富山医科薬科大学ということもあって、設備はとても充実していて
各科とも、申し分のない環境で学ぶことができると感じました。
唯一の難点は、やはり立地でしょうか。
学生さん専用の駐車場が広かったのは、車通学が前提なのでしょう。
確かに、富山駅からバスで30分は遠いかもしれません。
でも、娘にはとても魅力的に見えたようで、行きたい大学第2位だそうです。
言うのは簡単ですが、当然行きたければ成績を上げないと難しいので、頑張ってもらわないと!
翌日は金沢へ行く予定でしたが、少し疲れたようで、次回、来年に行くことにしました。
私としては、金沢観光も兼ねていたので残念でしたが、夏休みといえど、連日学校で
久々にぐっすりと寝ている娘を見て、起こすのを躊躇いました。
せめてこの時ぐらい、のんびりさせようとお義母さんが言ってくれて
唯一の休みにしました。
この2月の受験でも、いろいろと気が急いて余裕のない私に代わって
お義母さんが娘を気遣ってくれたり、随分と助けてもらいました。
お姑さんではありますが、私にとっては、お母さんと呼べる唯一の人で大切な人です。
最終日。
何となく子どもたちもソワソワして、落ち着かない様子でした。
やっぱり、さよならは寂しくて、離れがたい気持ちなのです。
ぐっと涙をこらえて、明るく努めようとして、でも、小さな声で
「またね」
を言うのが精一杯でした。
この海の向こうは、名峰立山。
そのさらに遥か向こうに、関東地方があります。
新幹線が開通して早くなったと言っても、やはり簡単に行けるものではありません。
今は、一年に一回しか行かれず、帰るたびに、少しずつですが両親の老いを感じます。
離れて暮らすことに、寂しいのと気掛かりなのとありますが、
両親は、生まれ故郷を離れることは難しいでしょう。
ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの
また来年、帰るからね。