日本の春分は3月21日
イースターは3月17日
そしてそして、その前に謝肉祭=カーニバル=ファスナハト!
今年は薔薇の月曜日が2月28日、マルティグラが3月1日、灰の水曜日が3月2日
(2022年、ドイツのカーニバル行列は週によって延期が予定されている模様)
ま、季節は季節なので、我が家はカーニバルの人形をぶら下げた。
これは黒い森地方の愚か者(ナーレン)
木彫りのお面をかぶり、あちこちで悪戯を仕掛けて回る。
フライブルクの祭りの最高潮には、あちこちのナーレンが集結して行列をする。
見る側も顔に猫の髭を書いたり、大声を上げたり。
普段真面目なイメージのドイツ人がめいっぱい羽目を外す日になっている。
アメリカのハロウィーンみたいに魔女に扮装するのもあり。
で、ドイツと言えば魔女。
ハルツ山地ヴァルプルギスに行ったことはないけれど、
どこでも魔女の人気は高くて、お土産屋さんには可愛いの人形がぶら下がっていることが多い。
可愛くない子もいるけれど、、、(鋳物の窓飾り)
この箒でチビモーツァルト楽団を倒されたら泣く!(笑)
eチケット
チェックインカウンターへ急ぐ。
帰りは全日空とルフトハンザの共同運航便なんで、LHカウンターへ。
感じがいいって言うか、明るいドイツ人男性がやってくれて、
ここはすんなり進んだ。
いや、後から考えればすんなり過ぎた。
座席の話をしなかったのだ!
予約の時に座席決定が出来なくて、
「あとでやり直してみるか」とか、「事前チェックインの時にやるか」って思ってたのに、
旅行前からのH氏事件、DB事件、現地入りしてからのT君ホテル事件 etc.
で、すっかり忘れてて、
とどめのDB遅延で、空港に辿り着いた時には、それだけで安心しきっちゃって、
LHだって信用できないぞ!って思わなかったのだ。
手荷物検査はまあまあの混み。
この辺で、座席が決まってないことに気が付いた。
やばい!
手あたり次第、インフォメーションで聞いてみると、
「搭乗口で聞いてください」と言われる。
その後のイミグレは・・・ゲゲゲ!
ニ~ハオな方々がいっぱい。
うわぁ、長蛇の列やんけ。大丈夫か?
カウンターは4つ。
左端はクルーと赤ちゃん連れとかの優先カウンター。
右端はEU専用。
残り2つでトロトロ進む。
もっとちゃっちゃと仕事せんか!って言いたいけど、
テロも怖いからちゃんとやってもらわなくちゃね。
しかし、それにしてもかなりのタイムロス。
ボーディングタイムは17:20なのに、16時半にはなっていたと思う。
やっとこさで、イミグレを通過して、目の前には夢のDuty Free!の世界が広がって、
にこやかにキレーなお姉ちゃんやイケメンが割引券配ったりしてるのに、
「こんなとこに引っかかってる時間は無い!」
「ゲートへ急ぐぞ。」
「とにかく座席を決めないと大変だ!」
なんか、急に主従交代。
ダンナが先に立ってずんずん歩いて行く。
「待ってくれよぉ、わたしゃもぉ、速く歩けないよぉ。」
そんなに遠くないはずだ!って思ったのに、これが意地悪!
だんだん店が無くなり、
ソーセージを売る屋台とキオスク程度の店だけになった頃、
最果ての地に、ゲートZ25があったのだ。
”Z”だよ!遠いに決まってるじゃん!
で、まだ地上職員はカウンターにいない。
来るまで待って、すぐに食いついて席を決めてもらわなくちゃ安心できない。
どうも周りの様子を見てると満席な気がする。
係員来たー!
聞いたーー!
まだPC繋いでないから、待ってね。って言われたーー!
カウンターに食いついて、よそ見しないように。
他の客の応対をしないように。
後回しにされないように。。。
最後の力を振り絞って、目力使ってててて。。。。
他の職員も来て、PCが繋がって、やっとこさっとこ座席を決めてもらって。
「良かったわね。最後の席よ。」
って、当たり前だ。そりゃ、私たちの席だ!
でも、もう言い返す力は無い。
はいどうも~、ダンケシェーン。ってなもんや。
あとはゲートが開くまで、私はベンチでへたってた。
ダンナはキオスクまで戻って、義理土産のチョコを買っておしまい。
あああ~、夢の免税店まで戻る元気も時間も無かったのよ。
高級チョコとか、コーヒーとか、薬草酒とか買いたかったのに、
全部パア!
DBのバカー!LHのバカーーー!!
機内ではヤケ酒。
LHの映画、面白くね~~!
はい。これで運の尽きた旅行の記録は終わり。
次はいつ、どこへ行くことが出来るやら。
でも、今回みたいな旅でも、何とか切り抜けることが出来て、
考えようによっては、結果オーライ。
今の時代、テロや事故に巻き込まれることもあるのだから、
そういうのではなくて良かった。
と言うわけで、長々とお読みくださり、ありがとうございました。
おまけ画像
これなら軽いし、トランクに入れても邪魔にならないかと、
学会初日の月曜日にドラッグストアで買ったトイレブラシ。
結局、自分へのお土産はこれと香りのいい石鹸だけになった。
ま、断捨離世代には良かったよ。(負け惜しみ)
この画像の黒い部分の文章はこうである。
Oops, we are currently unable to provide information on your journey.
You can nonetheless use the internet.
The portal will be updated automatically as soon as the information is available.
Please excuse us for any inconvenience.
おっと、 現在、お客様の旅に関する情報を提供することはできません。
それにもかかわらず、インターネットを使用することができます。
ポータルは、情報が入手可能になるとすぐに自動的に更新されます。
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
Oops! じゃないよ、もぅ。
肝心な時にダメじゃん!
そのうち耳が慣れてきて、フランス人車掌のドイツ語が聞こえるようになってきた。
なんかでトラブルになって、先が詰まってるから、他の路線を使う。
ええ?マジか??
そろそろ進んでいたと思ったのに、まさかの逆走!
あれ~?さっき出発したマンハイムだよぉ。
まさか、アルザス方面へ迂回して行くってぇ?
ありえない!
どうもよく分からないが、ダルムシュタットを経由したらしい。
走ってる臨場感がある車窓。たぶんマイン川。
あぁ、なんとなくフランクフルトの街っぽい景色が見えてきたよ。
フランクフルト中央駅はどんつき駅だ。(櫛形、又は頭端式ホーム)
なので、前の列車が出て行かないと、次の列車は入れない。
また停まったよ~~。と待つこと数分。
やっと駅に入れたー!
で、次は空港を目指さなくちゃならない。
車掌を見つけたので、聞いてみると7番線へ行けと言う。
むむむ?6番線ってって書いてあるがな。
ホームにいる列車には、乗ったらイカン!とホームにいた駅員のおばちゃんは言う。
6番線:14:42発予定のICE1650は15分遅れ。
7番線:14:10発予定のICE720は45分遅れ
この時の時間は14:52
ホームにいた列車が出て行って(出発して)、次に列車が入ってきて、
どっちも空港へ行くみたいなんだけど、どっちに乗った方がいいのかて悩んで、
表示に会った6番線のに乗ったら、7番線が先に出発しちゃって、
えええーーー!外したか。
まぁ、すぐに出発したんだけど、列車の中は大荷物を持った立ってる人でいっぱい。
その中を通り抜けようとするおばはんがいて、ちぇっ!と舌打ちをしたりする。
ドアの前にはゲームに夢中の太ったガキが座り込んで、場所を取ってる。
もうね、人間性なんか吹っ飛んじゃう状況。
日本語が通じないのをいいことに、
「なんや、このおばはん。
舌打ちしたかて、皆ギューギューで立ってるんやで。
我満せいや。スイマセンぐらい言えや!」
「アホじゃないかあのガキ!この状況やったら立てや!」
何故、大阪弁になる!?
やっとこさっとこ空港駅に到着。
(時間は15時半ごろだったと思う。)
さぁ、次はチェックインだ!急げ!!
つづく
さぁ、帰国の日だ!
おばと涙の無い軽い別れをした後、
行きと同じ路を逆に辿ることになる・・・・はず。
何が起こってもいいように、午後発をやめて、FR9:56発にした。
これだと順調に行って、フランクフルト空港には13:06着になる。
飛行機は18:05発なので、2時間前チェックインとしても楽勝なはず。
バーデンバーデンでのバス乗り継ぎも、行きと同じように、
「こっちよ!」の掛け声で、ダンナをガンガン誘導。
先発のバスがまだ人を乗せていて、後発のバスはまだ扉を開けてない状況だったけど、
現場主任みたいな人が、後発バスの扉を開けるように指示しそうだと見て、
先発バスに歩きかけたのをやめてバックバック。(ほんとに後ずさりした。)
ダンナの持つトランクで他の人の動きを制御して、おばさんは運転席後ろの席をゲット!
ダンナの席もオバサン根性でキープしたー!
今度はトランクは通路に置けたので、写真撮影もできる余裕。
ラシュタットに着いたら、ホームには列車が着いてなくて、皆で待つ。
ここは行きと違うとこ。
だいたいの乗客がホームに辿り着いたころ、折り返しの列車が来ることになっていた。
ふふふん。ってことはだ。
扉の位置に待機するのが上策。
ハッとした。
確か・・・行きは降りる時に踏み台を使ったぞ。(その3参照)
ラシュタットは普段特急が停まることのない小さな駅なので、ホームが電車用になっていて低いのだ。
なので、特急の乗り降りには踏み台が必要。
ふと見れば、ホームに踏み台が点々と置いてあって、オレンジのベストを着た係員が全部の所に待機している。
おおお!これは、列車が着いたら踏み台を扉の位置に置いて、乗り降りを助けるのだ!
(行きは必死で係員の存在を意識していなかった。)
じりじりと踏み台の位置に移動。
先に乗客を降ろすから、踏み台の脇に待機できるベストポジションを狙う。
荷物が小さい私が先に乗って、席を確保だ!!!
列車が着くと、予想通りの展開。
仲間もいるので、今回はコンパートメントをゲット。
大きなトランクも入れちゃって、
3人で独占さ。
余裕の撮影。
さらば、ラシュタット!
で、いい気になって3人でお喋りしてたら、あっという間に乗り換え駅のマンハイムに着いた。
仲間はマンハイム1泊の予定だと言うので、ここでお別れ。
なんか列車が少し遅れたみたいだね~と、うっすら思いながら、
ホームの掲示を見て、反対側のホームの列車にすぐ乗った。。。いや、乗ってしまった。
時刻表示は合ってたんだ。
列車が発車してすぐになんか違うな~と思った。
この列車、パリ発でフランクフルト中央駅行きやんけ!
あちゃー、やってもうた。
仕方ない。
中央駅からSバーンでも何でもいいから、空港駅まで行くさ。(所要15分くらい)
と、諦めて、フランス特急TGVのサービスを楽しむことにした。
私はスマホを持ってなくて、これはipod
TGVではWi-FiサービスがFreeなので、今どこを走ってるかな~って見れたってわけ。
そうこうしているうち、まだマンハイムを発ってたいした時間も過ぎてないのに、
列車が速度を落として、駅でもない所で停まった。
?????
信号?
延々と動かない。他の列車も停まってる。
車内アナウンスは、フランス語ドイツ語英語の順で自動の録音音声が流れる。
「トラブルが起きたので、ちょっとお待ちください。」みたいなの。
車掌さんの生のアナウンスは英語が無い!!
なんか理由を言ってても、よぉ解らんがな!
Wi-Fiも役立たず!!
えええーーーーっ?もう30分は停まってるよ!
↓
えええーーー?1時間もこのままだよ!
本気でヤバイ雰囲気になってきた。
つづく
木曜日は学会最終日。
最後の発表者で張り切るH氏
生徒もボーダーで揃えたのか?
こんなことにならなきゃ、気さくでデキる研究者イメージだったのになぁ。
残念じゃ。
で、次回はまた3年後のはずなんだけど、
会場は日本に決まって、3年後って言うと2020年=オリンピック年なので、
加えて、今回が・・・まぁ・・・言うとあれなんだけど・・・
次回はキッチリ充実した学術会議にしようってことで、
2年後の2019年ってことになった。
となると、日本人は真面目だ。
大方の日本人コミッティの顔ぶれが揃ってるので、
「第1回準備会議をここでやっちゃいましょう。」ってことになったらしい。
で、H氏に、ちょっと部屋を貸してくださいと頼んだらば。。。
気持ち良く「いいよ~。お酒もあるよ~。」
いや、違うでしょ。次の会議のために話し合うんだから、酒は要らん!っちゅうに。
そして真面目に話し合う日本人。。。
すると、程なく「ワインあるよ~。グラス持ってきたよ~。」とH氏。
そして、自分の苦労を語る。。。(ほんとにそうだったらしい。)
その後、どうやって追い出したか知らないが、
ずっと語り継がれることになるだろう。
打ち上げは、街のBrauerei(ビール醸造所)のレストラン
ピルスナーのジョッキ
月替わりのビール
H氏を肴にし、
肉を食ってやる~~!
肉食な夜であった。
食べといて良かった。
この肉エネルギーのおかげで、翌日私たちは頑張れた気がする。
さぁ、次回は最終トラブル。
DBがまたやってくれました!
乞うご期待?