木曜日は学会最終日。
最後の発表者で張り切るH氏
生徒もボーダーで揃えたのか?
こんなことにならなきゃ、気さくでデキる研究者イメージだったのになぁ。
残念じゃ。
で、次回はまた3年後のはずなんだけど、
会場は日本に決まって、3年後って言うと2020年=オリンピック年なので、
加えて、今回が・・・まぁ・・・言うとあれなんだけど・・・
次回はキッチリ充実した学術会議にしようってことで、
2年後の2019年ってことになった。
となると、日本人は真面目だ。
大方の日本人コミッティの顔ぶれが揃ってるので、
「第1回準備会議をここでやっちゃいましょう。」ってことになったらしい。
で、H氏に、ちょっと部屋を貸してくださいと頼んだらば。。。
気持ち良く「いいよ~。お酒もあるよ~。」
いや、違うでしょ。次の会議のために話し合うんだから、酒は要らん!っちゅうに。
そして真面目に話し合う日本人。。。
すると、程なく「ワインあるよ~。グラス持ってきたよ~。」とH氏。
そして、自分の苦労を語る。。。(ほんとにそうだったらしい。)
その後、どうやって追い出したか知らないが、
ずっと語り継がれることになるだろう。
打ち上げは、街のBrauerei(ビール醸造所)のレストラン
ピルスナーのジョッキ
月替わりのビール
H氏を肴にし、
肉を食ってやる~~!
肉食な夜であった。
食べといて良かった。
この肉エネルギーのおかげで、翌日私たちは頑張れた気がする。
さぁ、次回は最終トラブル。
DBがまたやってくれました!
乞うご期待?
もう一つ、事件じゃ無い話。
街の南側を流れる川Dreisam
全然関係無いけど、フライブルクに縁のある有名人をご存知だろうか?
それは。。。
サッカー・ワールドカップ代表監督のヨアヒム・レーヴ
彼は黒い森出身で、FGフライブルクに選手時代在籍していたこともある。
いやぁ、監督になって有名になるまで、あたしゃちーっとも知らなかったよ。
前は、クリンスマンが好きだったけど、
彼もバーデン・ヴュルテンベルク州出身だったんだなぁ。
あぁ、知らないってことは恐ろしい。
オリカンもカールスルーエ出身って。。。
すごいなぁ。
ここまで知らなかったって、悲しいよ。。。
話は美味しいものに戻る。
FRの親戚=母の従妹は料理が上手だ。
私たちが行くことになったら、大張り切りでご馳走を作ってくれた。
ズッキーニとマッシュルームのピカタ風
椎茸の肉詰め
手前・牛肉の生ハムに球セロリのスライス乗せ
奥・自家製赤と緑のゼブラトマトでカプレーゼ
メインはヤギのチーズを巻いて焼いたラム肉
マッシュポテトとモロッコインゲン添え
ドイツに住んで、もう40年ぐらいになるのだろうか。
最近は椎茸はもちろん、大根や生姜、豆腐なんかも買えるようになったけど、
昔は大変だったって。
連れ合いがドイツ人だから、普段はほとんど洋食だけど、
やっぱり日本食が恋いしかろうと、
私が行くときは好物の納豆を凍らせて持って行ったりする。
他にもカレールウ、海苔、お煎餅、甘納豆。
カレー粉はドイツでも買えるのだけど、日本のカレールウには出汁の味がするって言うのだ。
それってアミノ酸??
とにかく、日本語で心置きなく他愛の無い事をお喋りして、半日を過ごした日もあった。
まだ足りないよね~~~。
で、その「おば」もボチボチ終活に入ってるのか、
帰りの振り替え輸送バスを考えると荷物を増やしたくないのに、
「良かったら持って帰ってくれない?」ときた。
ドイツに嫁入りする時、一生懸命持ってきた大好きな源右衛門(唐津窯)
えぇ、もちろん断れるはずもなく。。。
箱は後で郵送するって言うので、お皿は洋服とかで包んで、トランクへ。
そりゃまぁ、行きに持ってきたお土産がなくなったんだから、入るけどさ~。
自分ちのとか、ばらまき用土産は空港で買うか。。。
↑
ここ、ポイント。覚えておいてね。
ってことで、無事持ち帰れたお皿たち。
おばと亭主Mちゃんは帰りに駅まで見送りに来てくれたけど、
次に会えるのはいつになるのか、それとも。。。
悲しくなるのを振り切って、
元気よく「またね!!」と言って列車に乗った。
会えなくても、1週間後に電話でくっちゃべってるんだけどね。(笑)
さ、次はH氏、最後のお仕事?の巻
長編物の遠足事件が終わったので、ちょっと休憩。
フライブルク、ミュンスタープラッツの名物を紹介
平日は、大聖堂の周りで朝市が開かれる。
大聖堂の向かって左サイドでは、近郊農家が自分の家で採れた作物を持って来て売るので、
新鮮で、美味しい野菜がいっぱい。
右サイドはその他の食品や、木製品などの店が並ぶ。
その中間地点や、ちょっと離れた所には、
お肉屋さん、ケーキ屋さん、花屋さん、香辛料屋さんなどが来ている。
大道芸人もいる。
カイザーヨーゼフ通りに続く道には花屋さん
ミュンスター正面の前にはポマンダーや花束を売る店、
キノコ専門店では、旬のPfifferlinge(アンズタケ属)がいっぱい。
一番手前は立派な椎茸。その後ろはクロラッパタケ。
椎茸の隣、黄色いのはタモギタケ。ブナピー?ブナシメジ・・・
一番人気のアンズタケはパスタに入れたり、サラダにしたり、ピザに乗せたり。。。
そして、皆大好き、FRの名物は・・・
Wurst(ソーセージ)のスタンド
昔はBrotchen(プチパン)に挟んでたんだけど、
今はバゲットが主流になってた。
もちろん!炒め玉ねぎも一緒に挟んでもらう。
ちょっとかじっちゃってる。
よく焼けてて熱々。
市は一日の出店数を5軒に制限したらしい。
それと、手前が一番いい場所なんで、ローテーションもするそうな。
それでも、一番人気の店はどこの位置になっても行列が出来る。
う~ん、そんなに味が違うのかしら。
食べ比べてみたいといつも思うのだけど、一人では無理。
私も行列に並んだのだった。
うまうま。。。
ディナー会場・元農家の梁
Henslerhofでは結婚式も出来るらしい。
バスは出発した。
安心とお酒と満腹で皆寝落ち。
そうだ、私たち「大学でなくて、FR駅前で降ろしてね。」とだけ念押し。
私もうとうと・・・
ふと目が覚めるとバスが停まってる。
あれ?まだ山の中だぞ。おかしい。
前を見ると渋滞に巻き込まれている。
こんな山の中で、何故??
おや?切り返してUターンしてる車がいる。
?
パトカーが横付けになった。
?
事故?事故渋滞?こんな山の中で??
?
普通車はいいけど、バスはどうするんだ?
?
ドキドキドキドキ
皆は寝こけている。
あ、すごいぞ!少し空き地がある所で切り返しを決行!
路肩に落ちないでよ~。
横転事故とか嫌だからね。。。
ドキドキドキドキ
おおお、何とか方向転換完了。
やったぜ、運ちゃん!
その後、どこをどう通ったか知らんけど、山道をぶっ飛ばす!
また事故にならんでくれよ~。と思いつつ、また寝落ち。
次に気が付いたら、FRの街に戻ってきていた。
ダンナを起こして、駅で降ろしてくれ!と再度言わせる。
H氏「あ、そうそう、そうだったね。」←危ない
それで何とか駅で降ろしてもらった。
駅近の仲間も一緒に下車。
ふぃ~~、何とか帰ってこれたね。。。
とホテルに向かおうとすると、仲間の一人がバスに叫んでいる。
あああ~~~、バスに荷物を忘れたらしい。
残念ね。大学まで歩いて行ってください。
おやすみー!
遠足の話はこれで終わり。
次はまた別の話。
ディナーのテーブルは可愛い飾りつけ。
赤いぼんぼりの塊みたいなのは、黒い森の民族衣装の帽子
メニュー
前菜のサラダ
ザワークラウトの浅漬けが美味
サーモンとか燻製
なかなかいい感じの前菜が並ぶ。
よし!ここは評価できるぞ。
お酒もいっぱいありそう。
ワイン飲もうか~。
と、瓶ごとテーブルに持って来てよく見れば、
仲間「なんでイタリアワインなの?地ワインと違うじゃないですか!!」
「ホントにカイザーストゥールは見ただけなんですね!?」
「そんなん要るかい!」
「あ、あっちのテーブルで生ビール頼んで飲んでる人がいる!」
「こっちもビールだ!ビールだ!」
ほとんど暴動に近い状態。
で、黒い森の地ビール=フュルステンベルクのヘーフェヴァイス=白ビール
飲んでやるーーーー!!!!
メインディッシュ
温野菜とスペッツレ(ドイツの麺)、ラビオリ、マウルタッシェン、牛肉
マウルタッシェンはドイツ餃子
直訳すると、お口のハンドバッグ(誰!『枕』って言ったのは!)
どれも美味しい。
いいぞ。ここの料理。
デザート
ホワイトチョコのムースと
シュヴァルツヴァルダー・キルヒトルテ(黒い森のサクランボ酒ケーキ)
デザートは別腹。ここで食べねば、いつ食べる!!
階下を外からこっそり観に行くと、猫ちゃんがいた!
奥の黒いのがお母さん猫。手前に白ブチ仔猫。椅子の上に茶色っぽいの。階段にも1匹。
さて、宴もたけなわ・・・
主催のH氏がパーティの〆にかかってるっぽい。
この流れだと、誰か重鎮が、主催者を労うために立ち上がり、
皆で拍手・・・となるはず。
誰が労うんだ?ってか、労っていいのか??
あ、オトナの重鎮=ラスボスが出ました!
「会議のためのご苦労に、感謝します。。。」みたいな。
パチパチパチパチ・・・
H氏、嬉しそう。「ボクは頑張っちゃったもんね~~。」
「えっと、ぼちぼちお開きにして、バスは9時30分に出ます。」
あれ?早く帰りたい人用の1台目はどうなったの?
誰も動かないね。
仲間の一人が聞いてくると、
「1台目の時間に誰も立たなかったから、1台目は出なかったんだよ。」
私たち「ええ~~~!?誰も聞いてないよ!」
「アナウンスしなかったじゃないか!」
ざわざわざわざわ・・・
そして、今もバスに乗ろうという動きはどこにも無い。
ダメだ、このままでは帰り着くのが夜中になっちゃう。
私たち日本人は危機感を覚え、立ち上がり、バスへ向かった。
乗ってしまえば、帰りそびれることだけは無いだろう。
後ろを振り返ると、他のヨーロッパ勢も釣られて立ち上がり出した。
そうだ。
自分たち主導で動かないと、事態は何も変わらないんだ!
つづく