本日9日、新宿武蔵野館で表題の映画の封切りを観た。
開演前、主演の村上弘明や妻役の工藤夕貴、製作監督の山田火砂子の挨拶があった。特に陸前高田市出身の村上さんは実家が被災し、一時両親と音信不通になった。街が復興し次第、なんとしても早急にこの映画を上演したい、そして生き方を変え励ますこの映画のメッセージを伝えたいと語ったのが胸に「ジン」と来た。
さてこの映画であるが、岡山の福知山でキリスト教の牧師をしていた留岡は、北海道空知の集治館(監獄)の教誨師に就任し、囚人の更生に力を尽くすようになる。そして悲惨な待遇を受ける囚人の多くが若くして罪を犯し、獄中では先輩の囚人達から悪の手ほどきを受ける負の連鎖を断ち切るため、家庭学校(教化院)の設立を思い立つ。彼の一生は、ひたすらその実現と更生のために捧げられたのだった。
映画の感想だが、涙が止まらなかった。どういうわけか必ずこのような人には、妻を失なうような激しい困難が許されるのだが、「神さま!」と叫ぶ姿に、同じ信仰者としてかつての自分を思い出した。そしてずっと下記の聖書箇所がわたしの思いに流れていた。
『まことに、あなたがたに告げます。あなたがたが、これらのわたしの兄弟たち、しかも最も小さい者たちのひとりにしたのは、わたしにしたのです。』(マタイ25:40)
写真は下記「大地の詩」の公式サイトから (ケパ)
http://www.gendaipro.com/tomeoka/
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