小数について、もう一度やり直そうというシリーズです。
【第1章】
(1)小数とは
分数と小数はどちらが早く発明されたと思います?
分数は、紀元前1650年頃書かれた古代エジプトの「リンド・パピルス」に載っています。その後エジプト式分数表記が普及していたため、小数の導入が遅れました。一方小数は、オランダのシモン・ステヴィンが1585年に出版した本で初め発表されました。そして、20年ほど後にジョン・ネイピアの提唱で、現在のような小数点による表記されるようになりました。小数の発想は、分母を十の累乗(10,100,1000,…)に固定すれば、計算がやりやすくなるだろうというものでした。
1.23は、1+(2/10)+(3/100)を表したものです。
1より小さい部分を、1/10のいくつ分かを考え、さらに端数があれば、1/100のいくつ分かを考える。
1/10=0.1 1/100=0.01 1/1000=0.001
小数点より1つ下の位を小数第1位という。小数点より2つ下の位を小数第2位という。