Happyday of LUCKY

日々の気付きと感謝を忘れないように綴るページ

デジタルチェキとライカM5

2020年08月21日 | Camera


今から20年以上まえに登場し若者を中心に流行したカメラといえば、富士フィルムの「チェキ」である。その流行のもうすこし前に女子高生たちの間で流行っていたプリクラよりもプリントサイズが大きなチェキは、またたく間に彼女たちのトレンドアイテムになった。そのオモチャのようなプラスチックの本体は10枚のインスタントフィルムを内蔵し、撮影後約90秒で名刺サイズの印画紙に像が浮かび上がる。たしか絞りは固定で、シャッタースピードは明るさに応じて2速あったと思う。オモチャにしてはなかなかキレイな写真が撮れるカメラであった。

一方、プロカメラマンの現場では20年どころか、50年以上もまえからポラロイドのインスタントフィルムは存在し、スタジオ撮影などの際にシビアな光の回り方や露出を確認するためによく使われた。このフィルムは大型カメラのフィルムバックとして作られたもので、完全にプロの現場でしか使われることのない製品であった。のちにSX-70という大衆向け(?)カメラが出たことで、ポラロイドといえば「SX-70」という名前が定着したが、あれは本来の「ポラを切る」という撮影のできないカメラだ。

長いあいだ、このインスタントフィルムはポラロイド社の独占市場であったが、その特許が失効したころから富士フィルムもインスタントフィルム界に参入してきたと記憶している。ただしポラロイドと富士フィルムの立ち位置は微妙にちがっていて、プロの現場では富士フィルムのインスタントフィルムを見ることはなかった。むしろコダック社のインスタントフィルムがよく使われていた気がする。

ともかく時代はすすみ、女子高生の必須アイテムとして流行ったチェキも世代交代をかさね、2017年についにデジタル化される。それによって一枚必撮ではなくなり、何枚か撮ったのちに気に入った画像のみをプリントできるようになる。単価の高いチェキのフィルムにあって、この進化は歓迎されるものであった。2019年に発売されたデジタルチェキはさらに進化し、スマートフォンとブルートゥースでつながり、さまざまな設定が可能になった。まさに現代的なカメラになっている。デザインもオモチャ感がなくなり、大人が持ってもサマになると思う。まあ、オヤジに似合うかどうかはわからぬが、若い女性を撮って喜ばせる道具にはなると思い、Amazonでポチってしまった。後悔はしていない。



このデジタルチェキとライカM5を持って、六甲山へあそびにいく。ライカの話は長くなりそうなので、また今度。

ニコンZ5はお盆までに出てくる?

2020年07月31日 | Camera


先日、ニコンのスピードライトSB-5000のファームウェアの更新に失敗したことは書いた。きのう、ニコンのプロサポートに電話して症状を訴えたら、一度見てみないとわからないが、おそらく工場送りになると言われた。で、あした(つまりきょう)持っていくというと、ニコンプラザに電話して予約せよという。新型コロナウイルスの感染予防のために密集を避けて人数制限しているらしい。なんとも邪魔くさい時代になった。

仰せのとおり予約してニコンプラザへいくと、入口に係員がいて名前と用件を確認したあと、手の消毒と検温をして入室を許された。もしも高熱だったら入れないのだな。で、窓口でSB-5000を出して症状をいうと、「工場送りにするかどうか、一度見てみます」といって中に入っていった。ギャラリーで作品展をふらっと見て、もう一度窓口で待っていると、先ほどの担当者が出てきて「ファームウェアを上書きしたら正常にもどりました」という。エラーの状態で上書きがうまくいかないこともあるらしいので、今回は軽傷で助かった。点検代は無料だった。

待っているあいだにZ5のデモ機を触ってみた。Z6やZ7のレビューでいろんな人が言っているが、Z5もやはりファインダーの見えが秀逸だ。これを覗くと写真を撮りたいという気持ちがグッとあがる。レフ機のころからファインダーに力を入れてきたニコンのカメラだけのことはある。窓口で発売日を聞くと正式発表がまだなので言えないようだが、どうもお盆までには出てくるような感触だった(私の希望的思い込みかもしれないが)。



追記 : Z5の発売日は8月28日になりました。お盆までには出なかったです。残念!

SB-5000 バージョンアップに失敗

2020年07月27日 | Camera


8月下旬に発売予定のニコンZ5のスペックなどをウェブで調べていて、システム図を見ていて気がついた。どうやらスピードライトはレフ機と共用できるみたいで、いま使っているSB-5000は問題なく使えそうだ。ディスコンのSB-800はTTLオートは無理かもしれないが、外光オートかマニュアルなら使えるだろう。
思い立ってSB-5000のファームウェアを確認すると、「14.002」だったので最新のファームウェア「14.004」にバージョンアップすることにした。やり方はスピードライトを指定のカメラに取り付けて、更新ファームウェアの入ったメディアカードをカメラに挿入しておこなう。なぜかD780は指定のカメラに入ってないので、D500に取り付け手順どおりにカメラ本体とスピードライトの電源を入れた。



ところが10秒とたたないうちにエラーメッセージが出て、バージョンアップに失敗した。のみならずSB-5000の赤いパイロットランプが電源をオフにしても点灯したまま消えない。もちろんシャッターを切っても発光しない。つまり使えない状態になった。原因は不明。ニコンのサービスへ持っていくしかない感じ。どういうこと?

さよなら、T2そしてdp2

2018年04月25日 | Camera




カメラマンのなかには自分の使ってきたカメラは手放さないという人もいるが、1年に数回(いや1~2回?)しか使わないカメラを所有することに、わたしはある種の罪悪感がある。自分の人生を豊かにしてくれたカメラたちをずっと手元に置いておきたいという気持ちもわかるのだが、一方でカメラは撮影できてこそ価値があると思うので、もう動かなくなったカメラをいつまでも持っているのはいろんな意味で精神衛生上よろしくない。

上の2台はついこの間まで使っていた現役カメラであるが、最近ほとんど出番がない。このままでは生きる屍になってしまうので、きびきび動く間にオークションへ売りに出そうと思う。大事なことはきれいな写真とていねいな説明文だ。「大切に使ってきました」という気持ちが写真にも文章にも出てると、そこそこいい値段がつく。そして使ってみたいと思う人のところへ行くことは、このカメラたちにとって一番のしあわせだと思う。さようなら。

まぼろしのオリンパスペンD2

2018年02月08日 | Camera
写真好きの人ならだれでも一度はオリンパスペンを使った経験があると思う。ないという人は日本のカメラの一つの頂点を見過してしまったことを残念がるべきだろう。いうまでもなくペンシリーズはハーフサイズのフォーマットで、36枚撮りフィルムなら72枚も撮れるカメラだ。レンズ性能が高く、小フォーマットながら四切くらいまでならけっこうきれいなプリントができた。しかもフルオート機からマニュアル機、レンズ交換のできる一眼レフ機までバリエーションが豊かで、初心者から上級者までいろんな層にアピールする魅力をもっていたと思う。



かくいうわたしもEEDというフルオートのペンを大昔に使っていた。そのペンはすでに処分してしまったが最近、友人がオリンパスペンEE2で撮ったという写真を見て、ふたたびペン熱が再燃した。その日の夜、ヤフオクでさがすとけっこういろいろ出ている。さっそく落札したものの、届いたペンD2はシャッターが粘っていて、正常に動かない。出品者と数度にわたるやりとりの末、ジャンク品扱いで、落札価格の半額を返金してもらった。

さて、動かないカメラを修理するために、熊本にあるひさなが光機へ送って、見積もりを取る。ところが返ってきたメールにはシャッター、絞り、巻き上げ不良。レンズ、ファインダーのカビ、クモリ。露出計の不良、モルトプレンの劣化。上カバーに凹みと露出計窓のヒビあり、と予想以上にひどい状態。さらに「オーバーホールでほとんどは直りますが、露出計は電池漏液による内部腐食がひどく受光素子が劣化している可能性が高いようです」ということで、露出計は死んでるとの診断であった。

修理代は1万5千円になるという。いくら安く手に入れたカメラでも、これでは高すぎる。仕方ないので修理するのはあきらめ、返送もせずに処分してもらうことにした。安物買いの銭失いとはこのことである。これからオリンパスペンに手を出そうと考えている人はご注意あれ。