Happyday of LUCKY

日々の気付きと感謝を忘れないように綴るページ

金魚売りの国へ

2011年07月31日 | Life
朝からA3プリントを3枚刷る。ようやく個展用のプリントが完成。
このあと、マットの窓を開け、プリントをコーナー止めして、額装する作業が待っている。
それからDMの発送もあるが、とりあえず一段落。

インドで買ったサンダルがどうも歩きづらいので、あたらしいものを買いにQ'sモールへ行く。
東急ハンズで旅行用のパッキング袋を買い、イトーヨーカドーで扇子を買う。
さらにSPCという靴屋でセール品のサンダルを買い、成城石井でケーパーの酢漬けやアンチョビの瓶詰めなどを買う。
Q'sモールはいろんな店が入っているのでとても便利だ。
なぜか本屋がないので、アポロビルの喜久屋書店で本を2冊買う。夏はやっぱり浅田次郎か。



あしたから1週間ほど、ベトナムへ行く。
ハノイから入って寝台列車で中国国境に近いラオカイへ行き、そこからさらに少数民族の住むサパという村へ行く予定。
肩の力をぬいて、ほっとするような写真が撮れたらいいなと思う。
もちろん金魚売りの写真は忘れずに撮ってこよう。

一応グローバルケータイだけど、サパ村に電波が来てるかどうかあやしい。
5日の午後からはハノイにいるので大丈夫だと思う。

写真展のイメージが見えた

2011年07月29日 | Photography
個展用のA3プリントをきょうまでに18枚仕上げた。
きょうは写真学校のプリンターを使わせてもらって、A2サイズのプリントを刷る。(もちろん生徒さんと同じ使用料を払います)
ウチのプリンターもエプソンだが、同じメーカーでも機種がちがうとドライバの操作がまったくちがう。
なのでK先生に教えてもらいながら試し刷りをする。
ウチで刷った見本プリントと比べるとやや濃度が高いが、大きなプリントになると少し濃いめの方が見栄えするので、データを補正せずそのまま本番プリントへ。
さすがにA2サイズになると迫力がちがう。
それにしてもM8のデータはよく伸びるなあ。とくにハイライト部分の色のつながりがすばらしい。
A2の出力は@1,500円なので、ペーパー代を入れても1枚3,000円かかっていない。
これもワンダフル!



午後から、できあがったA2プリントをもって、ブルームギャラリーへ行く。
きょうは1枚だけマットを切ってプリントを額装し、じっさいのギャラリーの照明で見え方をチェックする。
メーカーギャラリーのような大きなところでは、こんなテストなどできないが、ブルームギャラリーではお客さんがいないときならOKだ。
しかもギャラリースペースの隣に広い作業スペースがあるので、マッティングの作業までやらせてもらえるのはありがたい。
余談だが、じつはこのスペースはOICP写真学校の実習スタジオも兼ねていて、ここでモデル撮影やモノクロ暗室もやるという。



マットの窓を切り抜くとき、絵の大きさに対して窓を少し小さめに切って絵の端にかぶせる方法と、5~10ミリほど大きく切って絵のまわりに余白を見せる方法がある。
モノクロプリントでノートリミングを示す黒フチを付ける人は、絵よりも大きく開けるのがふつうだ。
きょう準備していただいたミュージアムボードというマットの色は、ほんの少しクリーム色がかった白色で、プリントしたペーパーの色は純白に近い。
絵よりも大きく切って余白を見せる場合、その色の差がどう見えるのかが気になる。
そこですでに切り抜いてあるサンプルのマットをかぶせてみると、じっさいには白色の差はほとんどなかった。
そして余白を少し見せた方が、写真のイメージがすっきりするように感じた。
最終的に5ミリ大きく開けることにする。
切り抜いたマットをプリントにかぶせ、ニールセンのフレームに入れてみる。
はたしてギャラリーのハロゲンライトの下で見ると、写真が一段と美しく見えた。
これで写真展のイメージが見えてきたぞ。
早くこの空間に写真を並べてみたい。

DM案の最終確認とマットの注文をして帰る。

真夏の植物園で雪景色を撮る

2011年07月28日 | Camera
きょうは写真学校の生徒さんといっしょに六甲山にある森林植物園へ行く。
本当は先週行くつもりだったのだけど、雨で延期になっていた。
きょうはよい天気なので遠足のような気分だ。レッツ・ゴー!



わたしのきょうのテーマは樹々に積もった雪景色である。
というのは冗談だが、特殊なフィルターを使って撮影すると、上のように樹々がまるで雪をまとったかのように真っ白に写る。
これを文字どおり「スノー効果」というが、真夏の強い日射しのなかで撮影したとは思えない幻想的な絵だ。
その特殊なフィルターというのは、赤外線フィルターまたはインフラレッド(R72)フィルターなどと呼ばれているもので、720ナノメートル以上の長い波長の太陽光(つまり赤外線)だけを通し、人間の目に見える可視光線(400~720nm)をカットしてしまう。
緑の植物がどうして真っ白になるのかというと、葉っぱは赤外線を強く反射しているからで、黒っぽいところは反対に赤外線を吸収している部分だ。

この撮影方法はずいぶん昔からある方法で、すでに20世紀のはじめには存在している。
「赤外線写真」で検索すればその原理やいろんな作例を見ることができると思うので、くわしいことは省略するが、わたしはこの撮影を赤外フィルムではなくライカM8で行なっている。
M8のイメージセンサはふつうのデジカメのそれよりも赤外線を感じやすいので、通常の撮影では赤外線をカットするUV/IRフィルターを使っていることは以前にも書いた。
それを逆手にとって赤外線だけを通すフィルターで撮影するのである。
赤外フィルムで撮る赤外線写真はモノクロであるが、M8で撮ったデジタル画像はカラースワップという方法で色を調整すると上のような絵になる。
この方法はわたしが考えたものではなく、写真家でメカライターの澤村徹氏のブログで紹介されていて、まったくの受け売り(パクリともいう)である。
それを読めばだれにでも簡単にできます。
ただし赤外線フィルターとM8とフォトショがないとムリですが。



こういうキワモノの写真は作品にはならないが、独特の世界が表現できるのでおもしろい。
上の野外彫刻とカメはいっしょに行ったHくんとSさんの写真。
帰りにコム・シノワROKKOでハーブティーを飲んで帰る。


ピカピカをなめていた

2011年07月26日 | Life
朝一番に個展用のA3プリントを刷る。
インクジェットのプリントはインクが安定するまで、平坦な台のうえで乾燥させる方がいい。
見ても触ってもわからないが、わたしは最低でも半日、できれば1昼夜は置いておく。
だがウチには乾燥棚のような便利なものがないので、食卓のテーブルなどに並べざるを得ない。
なので1日にプリントできる枚数はA3サイズなら6枚までだ。
モノクロの暗室でプリントを焼いていたころ、バライタ紙を使った本焼きプリントはだいたい1日で5~6枚つくるとヘトヘトになっていたから、デジタルプリントでも刷れる枚数は同じということか。
ただしデジタル暗室ではヘトヘトになることもないし、データさえつくっておけば1枚4分弱でできあがる。
あの現像液のなかでゆらゆらと絵が浮かびあがってくる愉しさはもう味わえない。

あっという間に6枚できあがったので、久しぶりにフィットネスジムへ行く。
前回から筋トレを3セットに増やしたのは、近ごろ筋力の衰えを感じるようになったからだ。
わたしより5歳年上の友人が週2回のトレーニングで、ベンチプレス50キロを上げられるようになったと自慢するので、わたしも負けてはいられない。
年齢に関係なく、鍛えれば筋力もアップするようだ。
きょうはランニングマシンのペースを上げて60分で9.84キロを走る。

ずいぶん追い込んだので、自分へのご褒美に映画「ロック」を観る。
これは2000年に大噴火した三宅島の物語。
テレビの宣伝で何度も見せられた、子供を追いかけてロックが走ってくるあのシーンと小田和正の声とがわたしの右脳を直撃する。
どうもあの手の映像に弱い。
観おわったあと、ハンカチが鼻水でぐしょぐしょになっていた。



夕方、写真学校の生徒さんとピカピカ撮影する。
説明するまでもないが、ピカピカとはペンライトを使って長時間露光する撮影のことだ。
YouTubeやニコニコ動画などで見ることができる。
あんなものだれでもできると高をくくっていたが、意外にというか、めちゃくちゃ難しいことが判明。
欲ばって背景にビルの灯りなどを入れたことが失敗の原因か。
おかげでISO100でF11でも10秒くらいしか露光時間がとれなかった。
もっと暗い場所で長い露光時間が必要だと思う。
そのまえにピカピカの練習が必要か。

大伸ばしプリントの快感

2011年07月25日 | Photography


きょうからいよいよ個展用のプリント制作に入る。
ハーネミューレのペーパーはA4サイズの上はなぜかA3ノビサイズしかないので、16×20インチのフレームには大きすぎて無駄な余白が出てしまう。
そこで、A2サイズのペーパーを半分に切って、A3のペーパーをつくることを思いついた。
A3サイズだと写真の周りに3センチくらいの余白ができて、ちょうどフレームにうまく収まる。
もとのA2のペーパーは20×24インチのフレームに入れると、これまた5センチほどの余白がついてピッタリだ。

今朝はまず12枚カットして24枚のA3サイズをつくる。
つぎにA2、A3サイズに合わせてプリント用のデータづくり。
わたしの場合、RAW現像では基本補正しかさわらない。
すなわち、ホワイトバランスの色温度と色かぶり補正、そして露光量とコントラストくらいか。
この4つのスライダーでイメージをコントロールする。
フォトショでRAWデータを開くと、まえに開いたときの補正量を記憶しているので、仕上がりのイメージが変わることはない。
ただしペーパーのサイズに合わせて、読み出しのサイズも大きくするのを忘れてはならない。
もともとライカM8は1030万画素(3916×2634)のデジカメなのだが、読み出しサイズを変えると2540万画素(6144×4133)まで補完したデータが生成できる。
25メガもあればA2サイズのプリントなんて余裕である。

つぎに出てきたデータを拡大してゴミ取りをする。
ゴミ取りというのは、コピースタンプツールまたは修正ブラシツールでCCDに付いていたゴミを消す作業だ。
空や水面などフラットで明るい部分が目立ちやすい。
A4サイズくらいのプリントならほとんど見えないが、A3以上になると肉眼でも見えてしまう。
ちょうどモノクロプリントのスポッティングのようなものだ。
面倒くさいがこれも作品づくりの一工程である。

きれいにゴミ取りしたデータを今度はプリントサイズにリサイズし、さらにペーパーサイズに合わせて余白をつける。
この作業はあらかじめアクションに登録しておけば、ワンクリックであっという間にできてしまう。
別名保存するところまでアクションに入れておくとよい。

夕方までかかって28枚全部のデータをつくる。
その中からA3サイズに4枚だけプリントを刷ってみた。
自分でいうのもなんだが、とてもいい。よし、これはいけるぞ。