大阪の桜はもうどこもかしこも満開である。
桜を見ると心がウキウキするのと同時に、ざわざわとするのはなぜなのか。毎年のことながらふしぎだ。
きっと桜の短命に自分の人生やいろいろなことを重ね合わせる、日本人独特の感性というかDNAがわたしの中にもあるからだと思う。
さて、きょうはあたらしく買った「AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR」と、いままで使っていた「Ai AF Zoom-Nikkor 24-85mm f/2.8-4D IF」との撮りくらべをするために、万博記念公園へいく。
桜も撮るけど、たんなる花見ではない。これは仕事のための準備である。
旧24-85ミリと新24-85ミリはなにがちがうのかというと、まず開放F値が広角側も望遠側も半段ずつ暗くなった。
ファインダーを覗くとそれは明らかで、感覚的には1段くらい暗くなった感じがする。新レンズではまずマニュアルでピントは合わせられない。
それからオートフォーカスを駆動するモーターが旧レンズにはなく、ボディ側で駆動するのに対し、新レンズには超音波モーターが内蔵されている。
これによって静かに、しかも速くピントが合うらしいが、感覚的にはそれほどのちがいはない気がする。
また新レンズには手ぶれ補正機構が入っているので、スローシャッターでも比較的安心して切れるという強みがある。
あとはレンズ構成がすこし変わって、11群15枚から11群16枚となり、また非球面レンズも2枚から3枚に増えている。なので性能的にはアップしているはずだ。
おなじ露出で撮ったのに、新レンズの方が暗い。ちょうど0.5EV(=半段)くらいの差だ。
ただしよく見るとコントラストも新レンズの方が高い。つまり、シャドー部がより締まって立体感の強い描写になった。
旧レンズは明るく軟調ぎみなので、なんかネガフィルムでとったような調子に見えなくもない。まさにフィルム時代のレンズらしい描写だ。
広角側でもおなじ傾向で、やはり新レンズの方が暗く写る。
また色味がすこしマゼンタ寄りになった。だけどこちらがノーマルだとすれば、旧レンズの方がグリーン寄りだったことになる。
たぶん旧レンズのカラーバランスが崩れているのだと思う。
植物ならいいけど、人物の撮影ではまずい。
-0.5EVの露出補正して撮るとほぼおなじ明るさになった。
新レンズで最短撮影距離(35センチ)まで近づくとこれ(左)くらいだが、旧レンズは1/2倍マクロ機構があるのでさらに近づける(右)。
ボケ味はどちらもそれほどきれいじゃないが、暗いズームレンズで美しいボケ味を期待したり、云々するのはまちがい。
ニコンのレンズはボケが硬いといわれるが、それほどでもないと思う。
RAWモードで撮って、現像ですこしさわると、ライカとはまたちがう、ニコンの妙なリアリティが出た。
現代的でわるくない。新レンズで写しました。
桜を見ると心がウキウキするのと同時に、ざわざわとするのはなぜなのか。毎年のことながらふしぎだ。
きっと桜の短命に自分の人生やいろいろなことを重ね合わせる、日本人独特の感性というかDNAがわたしの中にもあるからだと思う。
さて、きょうはあたらしく買った「AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR」と、いままで使っていた「Ai AF Zoom-Nikkor 24-85mm f/2.8-4D IF」との撮りくらべをするために、万博記念公園へいく。
桜も撮るけど、たんなる花見ではない。これは仕事のための準備である。
旧24-85ミリと新24-85ミリはなにがちがうのかというと、まず開放F値が広角側も望遠側も半段ずつ暗くなった。
ファインダーを覗くとそれは明らかで、感覚的には1段くらい暗くなった感じがする。新レンズではまずマニュアルでピントは合わせられない。
それからオートフォーカスを駆動するモーターが旧レンズにはなく、ボディ側で駆動するのに対し、新レンズには超音波モーターが内蔵されている。
これによって静かに、しかも速くピントが合うらしいが、感覚的にはそれほどのちがいはない気がする。
また新レンズには手ぶれ補正機構が入っているので、スローシャッターでも比較的安心して切れるという強みがある。
あとはレンズ構成がすこし変わって、11群15枚から11群16枚となり、また非球面レンズも2枚から3枚に増えている。なので性能的にはアップしているはずだ。
おなじ露出で撮ったのに、新レンズの方が暗い。ちょうど0.5EV(=半段)くらいの差だ。
ただしよく見るとコントラストも新レンズの方が高い。つまり、シャドー部がより締まって立体感の強い描写になった。
旧レンズは明るく軟調ぎみなので、なんかネガフィルムでとったような調子に見えなくもない。まさにフィルム時代のレンズらしい描写だ。
広角側でもおなじ傾向で、やはり新レンズの方が暗く写る。
また色味がすこしマゼンタ寄りになった。だけどこちらがノーマルだとすれば、旧レンズの方がグリーン寄りだったことになる。
たぶん旧レンズのカラーバランスが崩れているのだと思う。
植物ならいいけど、人物の撮影ではまずい。
-0.5EVの露出補正して撮るとほぼおなじ明るさになった。
新レンズで最短撮影距離(35センチ)まで近づくとこれ(左)くらいだが、旧レンズは1/2倍マクロ機構があるのでさらに近づける(右)。
ボケ味はどちらもそれほどきれいじゃないが、暗いズームレンズで美しいボケ味を期待したり、云々するのはまちがい。
ニコンのレンズはボケが硬いといわれるが、それほどでもないと思う。
RAWモードで撮って、現像ですこしさわると、ライカとはまたちがう、ニコンの妙なリアリティが出た。
現代的でわるくない。新レンズで写しました。