妻の実家の蔵から出てきた掛け軸を義母の形見分けにいただいた。
もともとは義母の夫が生前に買い集めていたものだが、それが蔵に眠っていたというわけだ。
古美術にまったく知識のないわたしには、これがいったいどのくらい価値のあるものなのか、まったくわからない。
なので、きょうはある古美術商へ査定してもらいにいく。
あらかじめ電話で予約をして約束の時間に店へ行くと、係の人が笑顔で出てきた。
「わざわざお越しいただきましたので、できるかぎり高値を付けさせていただきます」といいながらスルスルと掛け軸をひらき、それを持って奥の部屋へ入っていってしまった。
座り心地のわるいソファに座って待っていると、しばらくして先ほどの人が出てきてこう言った。
「お調べいたしましたところ、こちらの掛け軸は千円で買い取らせていただきます」
えっ、1,000円? たったの?
どうやら、あまり名の通った絵描きのものではないようだ。しかも入れてきた木箱はべつの作者のもので、つまり軸と箱が合っていないのだった。これでは価値も半減するわな。
そんなに期待してたわけじゃないけど、もう少し高値で売れるかな(売れてほしい)と思っていたので拍子抜けしてしまった。
結局、掛け軸は売らずに持って帰ることにした。
そのあと、お店にあるいろんな古美術を見わたし「ここで販売もしているのですか」とたずねると、店頭販売はしていないという。すべて海外のオークションに出品して、ほとんど外国人が買うそうだ。
日本の古美術は国内よりも海外の方が圧倒的に人気が高く、造詣の深いコレクターも多いとか。とくにヨーロッパの人たちが買いもとめているらしい。
難波に出たついでにビックカメラに寄り、くだんのレトロ調デジカメをさわる。
ニコンDfはもう何度もさわっているが、なぜか手にしっくりなじまない。意外に厚みがあって、左手に当たる部分に違和感をかんじる。
ソニーα7Rはシャッター音が最悪だった。生粋のカメラメーカー(旧ミノルタ)の物づくり魂はどこへいった?
また、オリンパスE-M1のEVFは明るすぎる。屋外で覗いたらちょうどいいのかもしれないが、ビックの店内では目が痛くなる。
このように、じっさいにさわってファインダーを覗き、シャッターを切ってみなければわからないことがたくさんある。
来月15日発売の富士フィルムX-T1に期待をかける。
本当の古いものには興味を示さず、古めかしいものに関心を示す現代日本人の感性、あるいは日本の文化というものは、どこへ向かっているのか。
もともとは義母の夫が生前に買い集めていたものだが、それが蔵に眠っていたというわけだ。
古美術にまったく知識のないわたしには、これがいったいどのくらい価値のあるものなのか、まったくわからない。
なので、きょうはある古美術商へ査定してもらいにいく。
あらかじめ電話で予約をして約束の時間に店へ行くと、係の人が笑顔で出てきた。
「わざわざお越しいただきましたので、できるかぎり高値を付けさせていただきます」といいながらスルスルと掛け軸をひらき、それを持って奥の部屋へ入っていってしまった。
座り心地のわるいソファに座って待っていると、しばらくして先ほどの人が出てきてこう言った。
「お調べいたしましたところ、こちらの掛け軸は千円で買い取らせていただきます」
えっ、1,000円? たったの?
どうやら、あまり名の通った絵描きのものではないようだ。しかも入れてきた木箱はべつの作者のもので、つまり軸と箱が合っていないのだった。これでは価値も半減するわな。
そんなに期待してたわけじゃないけど、もう少し高値で売れるかな(売れてほしい)と思っていたので拍子抜けしてしまった。
結局、掛け軸は売らずに持って帰ることにした。
そのあと、お店にあるいろんな古美術を見わたし「ここで販売もしているのですか」とたずねると、店頭販売はしていないという。すべて海外のオークションに出品して、ほとんど外国人が買うそうだ。
日本の古美術は国内よりも海外の方が圧倒的に人気が高く、造詣の深いコレクターも多いとか。とくにヨーロッパの人たちが買いもとめているらしい。
難波に出たついでにビックカメラに寄り、くだんのレトロ調デジカメをさわる。
ニコンDfはもう何度もさわっているが、なぜか手にしっくりなじまない。意外に厚みがあって、左手に当たる部分に違和感をかんじる。
ソニーα7Rはシャッター音が最悪だった。生粋のカメラメーカー(旧ミノルタ)の物づくり魂はどこへいった?
また、オリンパスE-M1のEVFは明るすぎる。屋外で覗いたらちょうどいいのかもしれないが、ビックの店内では目が痛くなる。
このように、じっさいにさわってファインダーを覗き、シャッターを切ってみなければわからないことがたくさんある。
来月15日発売の富士フィルムX-T1に期待をかける。
本当の古いものには興味を示さず、古めかしいものに関心を示す現代日本人の感性、あるいは日本の文化というものは、どこへ向かっているのか。