Happyday of LUCKY

日々の気付きと感謝を忘れないように綴るページ

α6000はM8を超えたか(その2)

2015年06月24日 | Camera
わたしは高解像フェチである。自分でいうのだからまちがいない。
PCのモニタで画像をどんどん拡大し、ピクセル等倍になったときにブレていたり、ピントがどこに来てるのかわからないような画像を見るとがっかりしてしまう。

仕事でニコンD800を三脚に取り付け、ケープルレリーズを使って慎重に撮影しても、等倍表示にするとやはりモヤッとしている。これはモアレを軽減するためにローパスフィルターというものが付いているからである。
一方、ライカM8にはこのローパスフィルターが付いていないので、等倍で見ても解像感が損なわれず、非常にシャープだ。
もっともM8は画素数が1000万画素しかないので、最終的にはD800の3600万画素の画像の方が解像度は高い。なので、見た目の大きさを同じにしてくらべてみると、D800の方がシャープに見えるときもある。A4くらいの大きさなら、まったく区別がつかない。

ならば、ローパスフィルターのない2400万画素のソニーα6000はどうか。
α6000には20ミリ(30ミリ相当)レンズ、ライカM8には28ミリ(37ミリ相当)レンズを付けて、撮りくらべてみた。やや焦点距離と画角がちがうのはご容赦ねがいたい。

←等倍表示
 このディスプレーはもはや現代アートである。花の意味もよくわからん…
←等倍表示

結果はビミョーである。周辺部まで仔細に見くらべると、軍配はα6000側に上がりそうだ。この20ミリはまったくよく写る。
でも逆にいえば、その程度のちがいなのである。ライカM8おそるべし。

α6000はM8を超えたか(その1)

シグマの鋭い切れ味

2015年06月22日 | Camera

 ニコンD5300 + シグマ17-70ミリF2.8-4、ISO400、f5、1/100秒、38ミリ(57ミリ相当)

Σ(シグマ)という記号は通常、数列の総和を表し、小文字σで書く場合は統計学の標準偏差を示すものであるが、わたしたちカメラマンになじみの深い「シグマ」といえば、フォビオンセンサーをコンパクト機に搭載したDPシリーズをつくるカメラメーカーしか思い浮かばない。
DPシリーズのカメラはまちがいなくプロ仕様なので、そのパフォーマンスを扱いきれない素人さんは手を出さない方が身のためだ。わたしも何度も触手をのばしたものの、怖じ気づいていまだ購入には至っていない。

そういう尖ったカメラを産み出すメーカーであるが、もともとはニコンやキヤノンなどさまざまな一眼レフカメラの交換レンズをつくるレンズメーカーであった。
現在はレンズだけでなく高性能なデジタルカメラもつくっているわけであるが、この会社のほとんどの製品は福島にある会津工場でつくられている。
大きなメーカー(たとえばニコン)のレンズはタイや中国でつくっているけど、シグマの精密なカメラやレンズは日本人の職人魂と繊細な指先から産まれるようだ。


 ↑クリックすると会津工場のようすがわかります(Youtube 5分)

さて、あたらしく買った「17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM」というシグマのレンズをニコンD5300に付け、週末の畑仕事の合い間にためし撮りしてみた。
なまえにマクロと付いているだけに、このレンズの接写性能はかなり高い。70ミリの望遠側で22センチまで接近できるので、たとえば指輪のような小さなものもけっこう大きく写せる。(もっとも接写倍率が1:2.8なので指輪を画面いっぱいに写すことは無理。せいぜい半分くらいの大きさです)

もちろん接写だけでなく、ふつうに人物や風景を引いて撮ることもできるわけで、絞りをf8まで絞ると非常にシャープですばらしい画質になる。
下のピクセル100パーセント画像を見れば、納得いただけると思う。
このズームレンズは35ミリ換算で25.5-105ミリというちょうど使いやすいレンジなので、仕事はもちろん自分の作品撮りにも使えそうだ。
この夏の旅行にもっていくカメラ(レンズ)は決まった。


 同上 ISO200、f8、1/400秒、62ミリ(93ミリ相当)

(ピクセル100パーセント)

週末の畑仕事も悪くない

2015年06月21日 | Life


昨夜、妻と愛犬といっしょに妻の実家へ帰省する。
三女のつくったアサリの酒蒸しとわたしがつくった鶏の照り焼き、妻が買ってきたお惣菜などをつまみながら夕食をいただく。

今朝、愛犬の散歩のあとで庭に咲いているアジサイを撮っていたら、小さなアマガエルを発見。
あたらしく買ったシグマの「17-70ミリF2.8-4」というズームレンズはテレ端で22センチまで寄れるので、マクロレンズ的な撮影もできて便利だ。
アジサイの葉にのるアマガエルをそっと撮る。

きょうは、2週間まえに種(というか黒豆そのもの)を蒔いて、芽が10センチほどのびた黒豆の苗をみんなで植える。
3人でニュースを見ながらおそい朝食をとっていると四女が帰ってくる。次女は息子の少年野球の付き添いで来られないらしい。
50センチの間かくをあけて1本1本植えていくのだが、やわらかい土の上での座り仕事はけっこうきつい。50センチごとに立ったり座ったりするだけでも重労働である。農家の人たちはすごいな。

小1時間作業して休憩。みんなでノンアルコールビールをのむ。うまい。
さらに小1時間のこりの黒豆を植えて作業終了。
昼食をたべ、大阪へもどる。義妹たちもそれぞれの居住地へ帰っていく。
週末だけの畑仕事ではあるが、みんなで農作物をつくるというのはそんなに悪くないすごし方だと思う。
秋の収穫がたのしみだ。おいしく育ってくれよ。

ソニーで赤外写真は撮れない

2015年06月01日 | Camera
6月に入って、ますます暑い日がつづいている。きょうは「写真の日」。
日本は稲作に適した温暖湿潤気候であると、大昔に社会か理科の授業で習ったが、いまの日本はもう熱帯雨林気候に近づいているのではないか。
だとすれば、人間の目には見えない赤外線がそこかしこにたくさん降り注いでいるはずだ。
午前中に集金やら打ち合わせをすませ、昼からプロラボへプリントの注文にいき、その足で大阪城公園へいく。



先日買ったソニーのE20mmF2.8というレンズのフィルター径は49ミリである。
わたしの持っている赤外フィルターと径が同じなので、ためしにこのレンズに付けてα6000で赤外写真を撮ってみようと思う。
いまさらながらの説明をすると、赤外フィルターというフィルターは赤外線だけを通して、人間の目に見える可視光線をほとんど通さない。
なので目のまえでフィルターをかざして覗いても、まっ黒でなにも見えない。あたりまえだけど。

一方デジカメのセンサーはわずかに赤外線に反応するので、このフィルターを付けてシャッターを切ると、左上のように真っ赤に燃えるような景色が撮れる。
ただカメラによって赤外線にどのくらい反応するかはまちまちで、α6000のセンサーはどちらかといえばその感度が低いと思う。
ISO感度400で絞りをF8まで絞るとこの画像を得るのに30秒を要する。しかも長時間露光のあとは同じ時間をかけてノイズリダクションの動作がおこなわれるので、都合60秒間なにもできない状態がつづく。
ノイズリダクション中はただ待っていればいいだけだが、撮影中の30秒間はシャッターが開きっぱなしであるから、植物の葉が風にゆらぐとそれが被写体ブレとして露光されてしまう。
植物にシャープ感がなく、もやっとしているのはそのせいである。

さらにピントの問題もある。赤外線は可視光線よりも波長が長いので、ピント位置を短くして合わせておく必要がある。が、そもそも見えない光線なので目で合わせることはできない。
ふつうはマニュアルフォーカスで何度も試行錯誤しながらジャストの位置をさがす。
ところがE20mmF2.8にはフォーカスリングはあるが、ピント位置をしめす距離指標がない(古いMFレンズには赤外指標が付いていました)。
リングを回すとカメラの背面モニタに中央部の拡大画像が出てくるけど、いくら拡大したところでなにも見えないので合わせようがないのだ。

というわけで、α6000での赤外写真はあえなく撃沈。
(右上のカットはフォトショップで赤みを抜いてコントラストをつけたもの)
それで今度はライカM8にエルマリート28mmF2.8を付け、さらに赤外フィルターも付けて撮ったものがこれ。
赤外写真特有の植物がまっ白に写る「スノー効果」がよく出て、真夏の雪景色が完成! きれいだね。