Happyday of LUCKY

日々の気付きと感謝を忘れないように綴るページ

なつかしのサムライに出会う

2015年10月31日 | Camera


この女性が手にしているカメラをご存じであろうか?
なんだかムービーカメラのような形をしているが、これはレッキとしたスチールカメラ、それもフィルムのカメラである。
その名を「SAMURAI」という。京セラがいまから28年まえに出して大ヒットしたカメラだ。
当時、このカメラはコンパクトカメラのカテゴリーに入っていたと記憶するが、いまのコンパクト機の大きさから見ると、このゴロンとした大きさはそう呼ぶにはかなり大きい。



非常にユニークな形のサムライは右手にすっぽり収まるような形をしているが、じつは左右対称の形で「左利き用」というモデルもあった。世の中に星の数ほどカメラは存在するが、左利きモデルなんてあるのは後にも先にもこのカメラだけだ(と思う)。
そのうえコイツはハーフカメラで、AF一眼レフ機なのである。

「ハーフカメラってなに?」という人のために説明しておくと、ふつうのフィルムカメラはフィルムに写る画像の大きさが約36×24ミリであるが、ハーフカメラはその半分の約18×24ミリの大きさなのだ。
なので24枚撮りのフィルムで48枚撮影でき、36枚撮りだと72枚も撮れるというリーズナブルなカメラなのです。
いまのデジカメやスマホのようにほとんど無限に撮れるという時代ではなかったので、庶民はハーフカメラで1枚1枚大切に撮ったものだ。1本のフィルムの中にお正月とクリスマスの写真が写っていたという話も、あながちウソではないと思う。



じつはきょう写真学校時代の教え子の結婚式にいってたのであるが、こういう席上でもだれがどんなカメラを使っているのか気になってしまい、ついつい手元に目がいく。
このサムライを使っている女性もわたしの教え子なのだが、こんな懐かしいカメラをいまだに使っているなんてステキだと思う。
わたしもほしくなってヤフオクで探してみたが、まともに使えそうなのがない。久しぶりに中古カメラ屋をまわってみようか。

今どきの修学旅行

2015年10月30日 | Life
地獄の10月が終わろうとしている。
休みなく働かされてあげくの果て自殺にまで追い込まれる大手飲食チェーン店にくらべたらぜんぜんマシではあるが、しかし人間は週に1回や2回の休みをとらないとかえって仕事の効率がわるくなってくるもんだ。

今週はある大学の学祭にはじまり、小学校の個人/グループ/クラブの撮影、べつの小学校の修学旅行、幼稚園の遠足、中学校の文化祭というテンコモリの一週間であった。
そしてあしたは教え子の結婚式で、あさってはハーフマラソンを走る。売れっ子アイドル並の過密スケジュールなのである。



今回の修学旅行は岡山から関西にやってくる小学校に同行して、一日目は京都の寺などをまわり、二日目が奈良と大阪へいく。
それにしても年々外国人の観光客がふえているのが実感としてわかるのは、金閣寺に作務衣を着た外国人スタッフ(つまり通訳)がいたことだ。
清水寺が境内でのスナップ撮影が禁止になっていたのにもおどろいた。でも仕事にならないので無視して撮りましたが。

それから小学生のもつしおりに「Please color in your country」(あなたの国を色で塗ってください)というタイトルで世界地図が載っているページがあり、その下にはかんたんな英会話の例文も書かれている。日本語に訳すとこんな感じだ。

 すみません、こんにちは。
 あなた(たち)はどこから来ましたか?
 私は岡山から来ました。
 私は12(11)歳です。
 あなたといっしょに写真を撮ってもいいですか?
 ありがとう。

いきなり「どこから来た?」と聞くなんて失礼な話だが、かわいい小学生が一生懸命に話しかけてきたら、まあだいたいの外国人はニコニコと接してくれる。
ほかの学校の小学生も同じようにしおりを見ながら話しかけていたので、どうやらこういう体験学習が流行っているのかもしれない。



二日目は朝7時半から奈良公園で集合写真を撮り、東大寺の大仏殿で例の柱くぐりを撮る。これ撮るの、けっこう難しいですよ。
そのあと鹿とあそんで一路USJへ。ああ、だが去年のことが脳裏をかすめる。

USJではハロウィンが近いのでほとんどの入園者が仮装している。ふだん着のままだと逆に浮いてしまうくらいだ。みんなたのしそうですね。
一方、同業のカメラマンの顔はさえない。お互いの姿を見て「お疲れさまです」と目配せしながらすれちがう。
4時間半うろうろして15時すぎに退園。わたしの撮影はここまで。小学生たちは岡山へ帰っていった。
ああ疲れた。でもまだデータ整理が待ってまーす。

ソニーからの卒業

2015年10月07日 | Camera
10月に入って早くも一週間がすぎる。
1年間でいまが一番忙しい時期であるが、その合間をぬって土手ラントレーニングをやっていることは前回書いた。
きょうは大和川にかかる高野大橋から阪堺大橋までの往復17.4キロを走破した。とにかく走り込まねば。
だが、ラストスパートで追い込みすぎてちょっと右膝が痛い。過ぎたるはなお及ばざるがごとし。



ところで、ソニーα6000を使いだして約10ヶ月。この間、いろんなものを撮ってきたが、これほど使いやすいカメラはないと思う。
画質が良いのはいうまでもなく、機械としての操作性がわたしの撮影スタイルにぴたりとはまった。
このカメラだと街なかでのスナップ写真がかんたんに撮れるので、あれよあれよという間に例の「ギフト」シリーズは25冊を超えた。そして短期間に膨大な量の写真を撮ったおかげで、新たなテーマが見えてきたのもうれしいことだ。
いろんな作家やクリエイターがいうように、「圧倒的な量が質に転化する」とは真実で、たくさん撮らないといいものは出てこないのですね。

というわけで、そろそろソニーは卒業して、新しいテーマをきちんと撮ろうかなという気持ちになっている。
幸いなことにわたしの手元には調子のいいライカM2があるので、とりあえずコイツでまじめに撮ってみようと思う。
このカメラを手にすると、ムダなものがどんどん削ぎ落とされていく感じで、なんかとても気持ちがいい。よごれた視線が浄化されるというか。



それにしてもフィルム高いなー(泣)