Happyday of LUCKY

日々の気付きと感謝を忘れないように綴るページ

パンケーキはいかが?

2015年05月28日 | Camera
G中学校の修学旅行は二日目。
群馬の農村をあとに、きょうは東京ディズニーランドへいく。
予定よりすこし早く到着し、まずは集合写真を撮る。
そのあと生徒さんたちはパスポートとミールクーポンを手にして入園していく。「いってらっしゃーい」と声をかけながら、数グループをスナップ。あとは運を天にまかせる。

 ISO100、1/100秒、f6.3

きょうはいつもより入園者が多い気がする。歩くだけでもたいへん。
ゆっくりと園内を歩いていくと同業者とおぼしきカメラマンにたくさん出会う。やはり同じように生徒さんをさがしている。
運よく生徒さんを見つけたカメラマンは満面の笑みで生徒さんを並べて撮っている。こちらは「あーやられた」というかるいジェラシー。そういう生徒さんはたいてい制服を着ている。
わたしの同行している中学校はきょうだけ私服OKという、生徒思いのよい学校だ(泣)。



さて、集合時間までの8時間、ぼーっとしてても仕方ないから、この修学旅行の前日に届いた「E20mmF2.8」をソニーα6000に付け、ためし撮りしながらウロウロする。
このレンズはいわゆる「パンケーキ」とよばれる薄型のレンズであるが、どういうわけかパンケーキ型レンズはカメラファンの評価があまり高くない。ソニーのこのレンズにかぎらず、どのメーカーからつくられているパンケーキも評価が低いのは、「高価で大きく重いレンズの方がよく写る」と思い込んでいる人が多いからであろうか。

でも、じっさいに使ってみると、その写りのよさにおどろくはずだ。
ピントの来たところの解像力の高さは、たとえばニコンAPS-C用のズームレンズをはるかに凌ぐ。F5.6まで絞ると四隅の画質はまったく問題なく、完ぺきな画像になる。
ただタル型の歪曲収差が強く、JPEGの撮って出しではかなり目立つ。歪曲収差はいくら絞っても改善されないレンズ特性なので、面倒でもRAWデータを現像して収差を補正した方がいい。

 JPEG撮って出し
 RAW現像(歪曲収差補正ON)
 ISO400、1/60秒、f2.8

というわけで、長い一日をパンケーキでのりきったというお話。

写真屋泣かせの分宿

2015年05月27日 | Life
学校の先生でさえ知らない人もいるのであらためて書いておくが、修学旅行や宿泊の行事に同行するカメラマンの諸費用は、カメラマンの所属する会社が負担する。学校からは1円たりとも支払われることはない。
電車代はもちろん、現地での移動に使うバス代も先生と生徒さんにプラス1名で頭割りした代金が、後日、旅行会社からきっちりと請求される。
見学する博物館や遊園地の入園料、それにホテルの宿泊代やレストランでの食事代まで、すべて業者持ちである。
行き先にもよるが二泊三日の修学旅行でだいたい5~6万円の出費になるので、写真の売り上げがすくないと商売にならない。



聞くところによると、最近の修学旅行の流行りは「分宿」らしい。全員がおなじホテルや旅館に泊まるのではなく、少人数に分かれて民家に泊まるのである。
たいていは農業や漁業を営む村にいって、畑仕事や地引き網漁といった体験学習とセットになっている。今の子どもたちは第1次産業にふれる機会がすくないだろうから、こうしたプログラムは教育的には意義があるのかもしれない。
ただ写真屋の立場でいうと、いろんなところへ分かれていってしまうと非常に困るのである。

今回、修学旅行に同行したG中学校では16班に分かれて、それぞれ受け入れの民家へいく。民家と民家との距離が何キロもあるので、歩いてまわることもできず、お手上げであった。
こうした農村体験のプログラムは村おこしの一環で、村役場が旅行会社と提携してすすめられている。きょうはその役場の車で先生たちといっしょに8カ所をまわることができた。それにしても半分だけで、時間もわずかで数カットしか撮れなかった。あとの半分はまったく撮れず。

18時すぎに先生たちの泊まるホテルにもどり、夕食をいただき、温泉に入って、かるく打ち合わせをして本日の業務は終了。
こんなに楽な修学旅行ははじめてである。つまり撮影できなかったということ。
あしたはさらに悲惨なところへいく。

スナップか、セットアップか

2015年05月19日 | Photography
スナップ写真とはなにか? と問われれば、「その人の知らないうちに瞬時に写すこと、またはその写真」と定義することができる。
その反対の撮り方として、撮影する人がいろいろ指示したり形を整えたりしながら写すことをセットアップという。写真館などで写す家族写真や肖像写真はまさにセットアップである。

わたしが学校アルバムの仕事で撮っている写真などは、スナップっぽく演出してはいるけど、そのほとんどがセットアップの写真だし、ファッションや広告の写真だってすべてそうである。
また、近ごろ観光地などで目にする自撮り棒にスマホを取りつけて写している写真も、自分で自分たちを撮るセットアップだといえると思う。

そう考えると、わたしたちがふだん目にする写真のほとんどがセットアップされたものではないか。一度、自分の部屋の中をぐるっと見回してほしい。
だとすれば、純粋なスナップ写真なんて撮影者が隠し撮りでもしないかぎり、なかなか撮れないものだし、ふつうの人はそんな写真を撮ろうとも思わないだろう。
ここにスナップ写真のおもしろさが存在するように思う。



昨夜、ニコンが主催するフォトカルチャーウィーク「CROSSING」に参加して、写真家の瀬戸正人さんのお話「スナップの魔法」を聞いた。
彼の話は非常におもしろく、まさにスナップ写真の本質というか核心にふれるもので、写真家としての姿勢や態度、そして写真家がやるべき仕事を語ってくれた。
印象的だったのは「みなさん、もっと街に出てスナップ写真を撮りましょう。でないと、100年後に『21世紀初頭の写真家はなにも写真を残さなかった』といわれますよ」ということばだ。

「スナップっぽい」写真ばかり撮っている者には、耳の痛い話でもあった。でも勇気をもらったなあ。

のんびりバイクツーリング

2015年05月05日 | Life


きょうはバイク好きの仲間たちと奈良県は下北山温泉までツーリングにいく。
阪神高速の三宅ランプ出口でGさんと合流し、309号線を南下して千早赤阪村をぬけ、水越峠を越えて名柄の交差点でHさんと合流。さらに169号線を吉野川に沿って走り、370号線との交差点でIさんと合流する。
バイク歴の浅い人が2人いてるので、きょうのテーマは「ゆっくり走る」である。さあ、ここからはきれいな風景を見ながら、バイクツーリングをたのしむだけだ。



バイクという乗り物は自動車のようにたくさん荷物を積めないので、なにを持つか(持たないか)の選択が大切である。
きょうのように温泉をめざす場合、タオルや着替えが必要だし、一応、地図や雨カッパもあれば安心だ。さらに気分を盛りあげるアイテムとして、きょうもコールマンのガスバーナーをカバンに入れる。インスタントコーヒーに紙コップ、分量の水720ccをペットボトルに入れると、もうこれ以上は持てない。

途中、大迫ダムの駐車場で休憩し、バーナーで湯を沸かす。地べたに座って「いやあ、いい道ですねえ」などといいながら飲むコーヒーは最高にうまい。
13時に下北山温泉に到着。
昼食をとり、温泉に入り、2時間以上もごろごろだらだらして帰路につく。ああ、もう帰りたくない気分です。



ところでバイクを運転しながら、上のような写真を撮るにはどうすればよいか。
きょう走っているときにすれちがったライダーで、ヘルメットの上にカメラ(ムービー?)を付けている人を見たが、わたしはカメラを首からさげて左手で持ち、ノーファインダーでシャッターを切っている。
左手をハンドルから離しているので、ちょっとした道路の段差や落下物があると非常に危険なのであるが、極力まっすぐで見通しのよい道路で撮っている。
自分でいうのもなんだが、バイクの運転とカメラの操作が上手い人にしかできないので、どうかマネしないでほしい。転倒して大けがしても責任はとれません。



一日中いいお天気で、気持ちのいい風と新緑を満喫したツーリングでした。