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三宮へ「ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎90歳」を見にいく。
報道カメラマンでなくとも、写真にかかわる人間なら、見ておいて損はないと思う。
いや、たとえファッションを撮るカメラマンになるとしても、若い人にはぜひ見てほしい映画である。
ひと言でいうと、福島菊次郎は反権力のカメラマンだ。
日本の政治やメディアの欺瞞を1台のカメラで切り裂いてゆく。
「問題自体が法を犯したものならば、(それを告発するために)カメラマンは法を犯してもかまわない」というラディカルな考えで、相手をだましたり隠し撮りまでやりながら取材する。
しかも「国と闘うんだから、敵から金なんか受けとれない」といって年金を拒否し、自給自足の生活をおくるという凄まじい生き方。
90歳を超えていまもなお、彼を撮影に駆り立てるものはなにか。
それは戦後まもなく、広島で被爆した中村杉松さん家族の取材のなかで、彼が中村さんと交わした約束「俺のかわりに仇をとってくれ」が根底にあるのだと思う。
ラストシーンで中村さんの墓石にしがみついて涙を流す菊次郎の姿が、それを如実に語っている。あれは悔し涙だ。
被写体にどこまでも寄り添うこと、それが菊次郎の写真哲学である。
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久しぶりに歩く神戸の街はじつにオシャレだ。まるで外国のよう。
小汚い格好でナンパな写真を撮る自分だけが妙に浮いている気がする。
菊次郎の反骨精神などミジンもない。
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南京町の老祥記で豚まんじゅうを食う。
ここの豚まんは大きさがわずか5センチくらいなので、若いころ(高校時代から来ていました)は20個くらい平らげていた記憶がある。
そのころより具が少なく、皮が厚くなったのは気のせいか。
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神戸の街並みの美しさは文化であり、ここに住む人たちのプライドなんだな。