Happyday of LUCKY

日々の気付きと感謝を忘れないように綴るページ

証明写真とからだの歪み

2016年11月21日 | Life
パスポートや運転免許証などに添付する写真にはきびしい規格がある。
サングラスやマスク、帽子は付けずに、顔はまっすぐ正面を向き、表情は歯を見せて笑ってはならない。基本的に真顔である。写真のサイズや顔の大きさも細かく規定されている。(くわしくはこちら

これは本人であるかどうかを確認するための証明写真であるから、当然といえば当然なのだが、デジタル写真の時代になって修正がかんたんにできてしまうと、本来の証明写真という意味からすこし外れてくる。
じっさい高校受験用の願書に貼る証明写真は、大きな声ではいいたくないけど、わたしはかなりの割合で修正している。どこを修正するのかというと、髪の毛のハネ、顔のキズやニキビ、そして首やからだの傾きである。時々やんちゃな生徒さんの茶髪を黒くしてくれというリクエストもあるが、それは証明写真にはならないのでお断りしている。

←これは無修正です

さて今年もたくさんの中学生を撮影して、現在その後処理(つまり修正)に追われているのだが、首の傾いている生徒さんがじつに多い。あるいは首はまっすぐでもからだが傾いている人もいる。
もちろん撮影のときにまっすぐになるように指示するけど、なかなかそれをキープできないで、つぎの指示をするともう首(からだ)が傾いている。撮影時間がタイトなので、多少の傾きは妥協せざるを得ないのだ。
それにしても頭の先からヘソまでまっすぐに座れる人はすくない。この傾向は年々ひどくなっている気がする。

先日、何度やっても首がまっすぐにならず、しかも顔が正面を向かない生徒さんがいた。もしかして身体的な障害をもっているのかと思い、撮影中に担当の先生に小声で確認したほどだ。あとでわかったのは、勉強のしすぎで骨格(おそらく背骨)が歪んでしまってるということだった。
あまりにもひどいので後日撮りなおしさせてもらったが、それでもまっすぐにはならない。しかたないのでたくさん撮った中から顔が正面に向いているカットとからだが正面を向いているカット、さらに目が開いているカットを合成して、一応まっすぐに見える写真を完成させた。
はたしてこれが証明写真といえるのかどうか。

水の流るるありがたさよ

2016年11月17日 | Life
二日ほどまえ、シンクの排水が遅いなと思いそうじをしたけど、やはりなかなか流れない。それでもだましだまし使っていたら、いつものように流れるようになった。なにか詰まっていたものが水のいきおいで流れていったのかな。
ところが昨夜になって、今度は台所の真下にある風呂場の天井から水漏れがして、脱衣場がびしょびしょになってしまった。これはもう素人には手に負えない事態なので、「水漏れ・配水管づまり」というチラシにある会社に電話して、すぐ来てもらうことにした。



一夜明けて、今朝一番に配管工事の人がやってきた。シンクの下の配水管のさらに下の部分をペンライトで入念にチェックし、やおら年季のはいった重そうな吸引ポンプのノズルを引き出し、それをぐいぐいと中へ差し込む。
ものの10分足らずで作業はおわったが、配水管が古くなってひび割れがあるので交換しなければならないという。この際、きちんと修理しておいた方がいいので交換してもらう。



配管工はあっという間に交換作業をおえ、工賃を受け取り、帰っていった。なんでもその道のプロというのは手際がよくて仕事が早い。その技術に代価が支払われるのだね。
これで安心して台所仕事ができる。配水管なんてふだんはなにも気にしていないけど、水が流れていくことは水が出ること以上に大切だと気づいた。話が大げさだけど、日本の上下水道のインフラはすごいと思う。
みなさん、水漏れするまえに配水管は定期的にメンテしましょう。

女子大にどっぷり

2016年11月13日 | Life
きのうからL女子大学の大学祭の撮影をしている。
大学祭の撮影というのは、すべての催しをもれなく撮らねばならないので、けっこう忙しい。メインステージでライブをやってるかと思うと、べつの場所でまたちがったイベントをやってたりするので、うまく動かないと全部の撮影ができない。



催しやイベントと並行して、出店のスタッフたちも撮影する。が、お客さんがたくさんいたり、スタッフがそろっていなかったりで、なかなか撮れないので、何回もまわってタイミングをはかる。
そのうちに「ぜんざい、どうですかー?」などと逆に言われたりするからたいへん。きのうはうどん(150円)といしもち(80円)、ミネストローネ(120円)を昼食がわりに食べる。でも量がすくなすぎて食べた気がしない。女子大だから仕方ないか。



きのう、がんばって出店を撮ったので、きょうは教室でやっている催しを中心に撮る。
午後からよしもと芸人3組のお笑いライブがあるが、芸人たちの撮影はNG。わたしはそれを見てる観客の撮影のみ。ライブのあと、芸人たちといっしょにスタッフの集合写真を撮る。

きのう、あまりにもかわいい昼食で力が出なかったので、きょうは昨夜つくった豚肉のスペアリブの煮込みをガツンと詰め込んだ弁当を持ってきた。最近働きすぎなのか「肉が食いたーい」という欲望がつよい。やっぱり野菜だけじゃ、力が出ないわ。
弁当をたべて、ちょっと休憩してると電話が鳴った。「予定が変わって、いまからよしもと芸人さんとの集合撮ってもらえますか?」とスタッフからだ。
急いで撮影場所へ向かい、撮影を済ます。が、ファイルサイズをSからMにするのを忘れた。あわてるとこういうミスよくある。あーあ。D800だから、なんとかなるか。

さいごのイベントはビンゴ大会。大学祭でよくあるイベントだが、これはあまり画にならない。ビンゴになった人が大学生なら撮れるけど、近所の高校生とか友だちだと撮影できないので、その見極めも必要だ。卒業アルバム用の撮影というのはいろいろ制約が多い。
ビンゴのあと、閉会式。そしてフタッフ全員で大集合写真を撮る。
ながーい二日間がおわる。ふー

限界を超えていく

2016年11月06日 | Life


きょうは大阪・淀川市民マラソン。ことしはフルマラソンにエントリーしている。フルは4年ぶり。
9時にハーフマラソンの部がスタートし、そのあと9時40分にフルマラソンの部のスタート。
わたしはスタート1時間まえに会場に入り、着替えをすませて荷物を預ける。身軽になってまずすることはトイレへいくこと。メイン会場の仮設トイレは長蛇の列なので、すこし離れたところにあるトイレへ歩いていく。

それからいつもの準備体操を入念にする。さらに10分間ほど軽くジョグ。スタート30分まえになったら、エネルギー補給のゼリードリンクをひとつ飲む。
きょうはフルなので、このゼリーを三つウエストポーチに入れて、10キロ毎に補給しながら走る。
スタート位置へ移動し、待ち時間にストレッチ。ここまでのルーティーンが終わるとちょうどスタート15分まえ。ブロックを区切るロープが外され、全員まえへ詰めていく。さあ、いよいよ出発。



きのう、夕方に受付にいくと特設ステージで高橋尚子さんが上手に走るコツやストレッチのしかたをレクチャーしていた。毎年、Qちゃんが前日と当日にやってきて、ランナーたちを励ましてくれるのが、この大会の魅力のひとつ。
とにかくフルマラソンは長いので、途中でだれでも足が動かなくなる地点があります。そのときどうするか?
「目線を下げてあごを引きます。そうすると頭の重みで重心がまえにいく。そして腕をしっかり振ると、自然と足がまえに出ますよ」とQちゃんはいう。目線と腕振りなんですね。

はたして30キロを過ぎた地点で、わたしの足は動かなくなった。正確にいうと、右膝と左足の股関節が痛くなって、足がまえに出ない。しかも舗装路から砂利道になったので、うしろ足のキックに力が入らない。
Qちゃんのことばを思い出し、あごを引いて腕を振るも、文字どおり足が棒のようになって、歩いてるのか走ってるのかわからないくらいのスピードまで落ちてきた。
38キロ地点で「もうダメだ」と思ったそのとき、笑顔のQちゃんが目のまえに現れた。右手にハイタッチをもらうと、急に足が動くようになった。彼女は魔法使いだ。

あとの4キロは腕を振って無我夢中で走る。まえを走るランナーをどんどん追い抜き、ついにゴールイン!
4年まえの大阪マラソンでのタイムを大きく更新し、4時間19分で走りきった。
身体の限界というのは筋肉の動きによるものだと思われがちだが、本当は脳のはたらきというか気持ちの持ちようなのだ。我ながらよくがんばったと思う。