Happyday of LUCKY

日々の気付きと感謝を忘れないように綴るページ

ミノルタの末裔 α6000

2014年11月29日 | Camera
今月半ばからきのうまでちょうど2週間、卒業アルバムの撮影でA大学へ通っていた。その間、B中学校へ休んでいた生徒さんの個人写真を撮りにいったり、C小学校へアルバムの校正を回収しにいったりもして、けっこう忙しかった。
そのうえ先週の土・日曜日は義母の一周忌で重労働をしていたので、もう身体の疲れはピークに達している。
しかしD中学校のアルバムの編集がまだ終わっていないから、きょうとあしたは家から一歩も出ないでPCとにらめっこの予定。



であったが、何事も予定どおりにはいかないものである。
天から「おまえに褒美をあたえるぞよ」という声が聞こえたので(幻聴ともいう)、もう使わなくなったカメラやレンズをかき集めて、日本橋のトキワカメラへいく。それらを下取りしてもらって、お目当てのカメラ「ソニーα6000」を買った。

今までソニー製のデジカメをさんざんケナシていたわたしであるが、8月に買ったRX100が予想以上によく写るカメラだったので、その偏見を改めることができた。
こういう素直な心があたらしい出会いを生むのである。



くだんのα6000であるが、まずその名まえがよい。往年の名機「ミノルタα7000」とは似ても似つかないカメラだけど、わたしがはじめて使った一眼レフがαシリーズだったので、この「アルファ」という響きがなつかしく感じられた。数字が7000から1000下がって、「6000」というのも奥ゆかしくてよろしい。
ミノルタがコニカミノルタとなり、さらにソニーに吸収合併されたとき、ミノルタのカメラはもう消滅したと思ったけれど、こうして「α」を冠してNEXシリーズの後継機として蘇ったのだから、うれしいかぎりだ。

いろんなレビューにも書いてあるとおり、このカメラはオートフォーカスが非常に速い。シャッターボタンを半押しすると、迷うことなく瞬時にピントを合わせてくれるので気持ちがいい。
それとグリップの形とラバー素材がなかなかよくて、小さなボディなのにとても握りやすい。
ただレリーズ音は「カチャッ」というオモチャのような音であいかわらずだが、もうこの部分は目をつぶるしかないね。



さて写りはどうかというと、半逆光のむずかしい光線状態でもまったく問題なく、非常に美しい画を見せてくれた。ヒストグラムを見ると、白とびせず黒つぶれもなし。まさに絶妙な露出できれいなトーンを描いている。
しかもこの画はJPEGの撮って出しで、なにも触っていないのである。(ただし撮影時に露出補正を-1/3EVかけている)

キットレンズは16-50ミリ(35ミリ換算で24-75ミリ)でちょうど使いやすい焦点距離であるが、今後、このボディに合うEマウントのいろんなレンズを買いそろえていくのも楽しみ。とくにツァイスブランドのレンズが非常に魅力的だ。高いけど。
さあ、仕事をするモチベーションが上がったぜ。

母の一周忌と電気柵づくり

2014年11月23日 | Life
義母の一周忌の法要のため、妻の実家へいく。
この季節に帰省するのははじめてだ。山々の紅葉がきれい。



先に帰っていた義妹が畑仕事をしている。
ようすを見にいくと、6月ごろ蒔いた落花生がたくさんできている。
落花生って土の中にできるのでイモとおなじ地下茎のように見えるが、じつは花が落ちたあとに子房柄というものが伸びてきて、それが土に突き刺さって成長するのだという。
義妹からその説明を聞いて、ちょっとおどろいた。→落花生の成長
掘り出した落花生を40分くらい塩ゆでしていただいたが、これがめちゃくちゃ旨い!



法要はあしたであるが、きょうはそのまえに「仏抜き」という儀式がある。
これは取り壊しの決まっている母屋の仏壇から義母やその先祖の魂を抜きとって、離れ家にあたらしく買った仏壇にその魂を入れる儀式らしい。
これは身内だけでおこなう。

法要当日。
遠くから親戚縁者があつまり、10時すぎにお坊さんがやってきた。
長い読経がおわり、みんなでお墓に参る。そのあとお寺にいってまた読経。
お昼すぎに実家にもどり豪華な仕出し弁当をいただく。
お坊さんと世間話をして、14時まえに散会。
こういう面倒なことも人がよりよく生きていくために大切な行事というか、知恵なのかなと思う。



遠縁の人たちが帰ったのち、妻の姉妹とその夫たちで畑のまわりに電気柵をつくることになった。
これは農作物を食い荒らす動物(イノシシ、サル、シカ、ヌートリアなど)を除けるためのものだ。
けっこうな力仕事なので、男手のあるきょうに合わせて義妹が用意したらしい。周到だね。中学3年生の甥っ子も借り出され、大きな木槌で支柱を打つ。
17時すぎまでかかって一応完成。太陽光発電のパネルの設置はまたあした。



わたしは仕事があるので、あしたの作業はパスして引き上げる。ああ、疲れた。

ココット・ロンドは魔法の鍋

2014年11月11日 | Life
ル・クルーゼの「ココット・ロンド」という鍋を買った。(ココット・ロンドとはフランス語で「丸い鍋」という意味)
楽天市場から届いたその日、うれしくてすぐさま鶏肉と大根の煮物をつくる。
そのあとfacebookにそのことを記事にしたり、料理好きの友だちにメールしたら、「ウチも使ってます」とか「わたしも赤いココット・ロンド持ってます」「この鍋でごはんを炊いたらおいしいですよ」などと返信があって、意外にファンが多いことがわかる。



ル・クルーゼをはじめて知ったのは、日曜日にテレビ東京系で放送している「男子ごはん」でケンタロウさんが使っているのを見たときだから、もうずいぶん前になる。
ふつうの鍋にしか見えないけど、煮物がおいしくできるという。
その秘密はル・クルーゼが鋳物ホーローでできているおかげで、鍋全体に熱が均一に伝わるからだそうだ。
フタをしたまま煮込むと上からも熱がまわって、煮くずれせずにうまく煮えるらしい。 → おいしさとデザインの秘密

これまで煮物は落としブタを使うことが多かったが、ル・クルーゼを使うようになって落としブタをやめた。
フタが重いおかげで煮汁が蒸発しにくいから、いつもより水の分量を2割ほど少なくしている。600cc入れてたところを500ccくらいでちょうどいい。
煮込み時間はおなじで、火かげんは最弱。煮くずれしないで味がよく入る。
ニンジンやごぼうなどの根菜がびっくりするくらい美味しく煮えます。

上の写真はホウレンソウとシイタケ、ニンジン、油揚げの煮浸し。
100ccのだし汁にしょうゆとみりんを大さじ1ずつ入れて火にかけ、沸いたら材料を入れてフタをして5分弱火で煮る。
あっという間にできあがり。やさしい味になるのがふしぎ。

1キロ5分の壁

2014年11月02日 | Life
朝5時半に起床。
きょうは待ちにまった大阪・淀川市民マラソン大会である。
バナナ2本とミカン2個と牛乳100ccをジューサーに入れスイッチを押す。
グワーーーンと近所にまで聞こえそうな大きな音をたてて、フルーツジュースが完成。コップに注いでいっきに飲み干す。
さらにアミノ酸やらクエン酸やらが入ってるゼリーを1袋、チューッと吸い込み、160キロカロリー摂取。
朝食おわり。

6時半に家を出て、地下鉄に乗るとおなじような格好をした人たちがたくさん乗車している。みんなマラソン会場へいくのだな。
守口駅に着くころにはラッシュアワーのような満員になった。日曜日なのに。
淀川の会場までデモ行進のようにみんなでゾロゾロと歩く。



更衣室としてつくられた仮設のテントに入ると、こちらも超満員でものすごい熱気だ。
着替えをすませて今度は荷物を預けるために長い列に並ぶ。
さらに出走まえにトイレにいっておこうと、みんな考えることは同じで、ここも長蛇の列。
それでも、きょうの大会はフルマラソンの部とハーフマラソンの部、あわせても1万人くらいの規模だからこの程度だが、大阪マラソンのような3万人規模の大会となると、もう戦争のような決死の覚悟でトイレにいかねばスタートに間に合わない。



かるくウォーミングアップして、ハーフマラソンのスタート位置につく。
エントリー時にあらかじめ目標のゴールタイムを申告するのだが、そのタイムに応じたスタート位置が決められている。
これはスタート時の混乱(衝突事故)をなくすために、速いランナーほど前に並んでいくのだ。
わたしは目標タイムが1時間50分なのでCブロックからのスタート。

9時の号砲から45秒遅れでスタートラインを通過する。
さあ、1時間50分のたのしい旅がはじまった。
はじめの1キロは6分近くもかかったが、これは仕方のないこと。
その後、徐々にペースを上げ、3キロくらいで5分10~15秒/キロのいつものペースにおちつく。
10キロを51分5秒で通過する。いいペースだ。

ところでこの大会にはわたしの友だちZもいっしょに走っている。Zは高校時代、おなじ陸上競技部で中長距離を走っていた同級生だ。
いまからちょうど5年まえにホノルルマラソンにいっしょに出ようと、ランニングを再開したのであるが、結局ホノルル行きは計画倒れとなっている。
それはともかく、国内の小さな大会でもこうしていっしょに走る仲間がいるのは、くじけそうになる気持ちを支えてくれる。
彼はいまどのへんを走っているのだろうか。

15キロを越えたあたりからお約束のように右ひざが痛みだした。そのうえきょうは左のアキレス腱も痛くなってきたぞ。
いますぐ走るのをやめて楽になりたい気持ちをがまんし、ただひたすら足をまえに運ぶ。
今年の夏、30度を超える真夏日に大阪城公園で練習していたあの苦しさにくらべたら、このくらいなんてことはない。
何事も自分の極限を経験していると、ふだんのちょっとしたことなど平気になるもんだ。

20キロ地点を1時間41分18秒で通過。なんとこの10キロは50分13秒というラップタイムだ。ペースはおちていない、むしろ上がっている。
そのとき「あとすこし、がんばってくださーい」とQちゃん(高橋尚子さん)が現れて手をさしのべた。おお、女神さまにハイタッチ!
のこりの1キロは猛然とスパートして、1時間47分11秒でゴールする。
スタート時のロスタイムを引いたネットタイムは1時間46分26秒。まずまずのタイムである。
いや本当は1時間40分を切りたいので、1キロのラップタイムを4分44秒以下で走りたい。なかなかきびしいな。



ゴール後、Zのタイムを聞くと、わたしより7秒速かった。気づかなかったが目のまえを走っていたのだ。くやしー
着順を見ると、その7秒のあいだになんと25人ものランナーがゴールしていた。くそー
つぎは来年3月の篠山ABCマラソンでリベンジだ!