きょうは三重県の青山高原までバイクツーリングにいく。メンバーはいつものEさん以外、あと4人ははじめての方だ。
わたしがmotoSIGNに着くと、すでに全員あつまっていて、モーニングコーヒーをのみながら和やかな雰囲気。みんな初対面だというのに、バイク乗りというだけでもう心の垣根は取り払われていて、ふしぎな一体感ができあがっている。
さあ、出発だ。
先頭はもちろんヤマハSRX6のEさんで、シンガリをわたしが勤める。あいだの4台は休憩のたびに好きな場所に入れ替わったりしていた。
FさんはドゥカーティGT1000。
スリムなイメージのドゥカーティとはちがい、15リットルも入るというマッチョなタンクがすごい迫力を醸しだしている。オーストラリア製(メーカー名わすれました)のマフラーが野太い音を出している。
GさんはカワサキW1。
カワサキといえばW1(ダブワン)といえるくらい名車中の名車。コイツにあこがれてかつてわたしはW650に乗っていた。W1の排気音は泣きそうなほどいい音で、スタイルと合わせて、わたしにとってのメートル原器のような存在だ。
HさんはホンダGB250クラブマン。
コイツも古いバイクだけどいまだに熱烈なファンがいて、個性的なカスタムをたのしんでいる人が多い。Hさんはマフラーをスパトラ、シートはWMの細身タイプに交換していて、グリップエンドに付く小さなバックミラーもおしゃれだ。
紅一点のIさんはわたしとおなじヤマハSR400。
年式も車体のカラーもまったくおなじで、新車で買って1万キロほど走っている。これからたのしくなってくるね。
じつはEさんとわたしのヘルメットの中には「クールロボ」というインターコムが仕込んであって、Bluetoothでペアリングしてるので運転中に会話ができる。
ツーリングでつかうのはきょうがはじめてであるが、これがなかなかたのしかった。
「これくらいのペースでいいですか」「はい、ちょうどいいです」
「前から車が来ます」「はい、了解」
「前の車、追い越しましょうか」「もうすぐ分かれ道なので、ちょっと待ちましょう」
てな感じで、先頭と最後尾で情報をやりとりできるのでとても便利。
Eさんはナビ代わりのスマホをハンドルバーに取り付け、さらにこのインターコムとペアリングしているので、音声付きでナビを聞くことができるし、電話がかかってきてもすぐに出ることができる。わたしはいつもカバンの中のタブレットとペアリングして音楽を聴きながら走っている。
もっともスピードがあがると風切り音とエンジンの音で、ハイハットの音以外ほとんど聞こえない。それでも通話は十分聞き取れるようになっている。うまくできている。
2回休憩して、14時半に
青山高原ウィンドファームに着く。
間近かで見る風力発電の風車はおそろしくでかい。羽根の中心まで50メートルもあるらしい。グワングワンとものすごい音をたてて羽根が回転している。それが何十台も山の向こうまで連なっている風景は、なにか現実離れしていて映画のセットを見ているようだった。
帰りはわたしが先頭で、途中で二手に分かれてそれぞれ帰路についた。夕方から雨らしいので、名阪国道と西名阪道をぶっ飛ばして17時すぎに帰宅。本日の走行距離は約260キロ。SR400はやっぱりいいバイクだわ。