Happyday of LUCKY

日々の気付きと感謝を忘れないように綴るページ

抑えられない衝動

2012年02月28日 | Life


ときどき自分では抑えらないほどの破壊衝動が生まれる。
公共のものを壊すわけにはいかないので、たいがいの場合は手近なもので代替するのだが、今回はソーシャル系のアカウントを廃止することでその気持ちを収めようとしている。
facebookで「友達」になった人やTwitterでフォローしてくれている人は、とつぜんわたしの姿が見えなくなっておどろいているかもしれない。いやそんなことはないか。

こういう精神状態になるのは、同時期にいろんなことが偶然重なったときに起こるようだ。
そのいろんなことというのは脈絡のないこと、たとえばきのう観た映画だったり、一昨日観た友達の個展であったり、先週届いた一通のメールだったりするので、自分ではなにがどう作用しているのかよくわからないし、説明がつかない。
だけどとにかく津波のように心のなかに押し寄せてきて、自分が大切にしてきたことやモノを破壊していく。(このたとえは震災で被災された方々にはひんしゅくを買うかもしれないけど、自分の精神状態を表す最適なことばなのでご容赦願いたい)

だがこういう破壊行動のあとにはかならず新しい表現が自分のなかに芽生えてくる。
それを信じて自分の心の起伏を眺めるのも悪くはない。

存在の耐えられない軽さ

2012年02月25日 | Camera
きょう、ビックカメラで富士フィルムのX-Pro1を触った。
第一印象は「軽い」というものだ。
天満橋から難波までライカM8でスナップ撮影しながらビックカメラにたどり着いたので、右手がその重さをしっかり記憶している。
X-Pro1を手にしたとき、その軽さにはちょっとおどろいた。
M8のボディの重さ590グラム(電池を含む)に対して、X-Pro1は450グラム(電池を含む)。
さらにレンズの重さをあわせると、M8は940グラム(ケースを含む)、X-Pro1は637グラム(付いていたレンズは35ミリF1.4)になり、X-Pro1はわたしのM8より300グラムも軽い。
ところがボディの寸法を比べると、意外にもX-Pro1の方がM8よりも大きいのである。

 M8:幅138.6ミリ×奥行き36.9ミリ×高さ80.2ミリ
 X-Pro1:幅139.5ミリ×奥行き42.5ミリ×高さ81.8ミリ

つまり密度というか比重はM8の方がずっと高いので、手に持ったとき、ぎゅっと詰まった感じがするわけだ。
この「詰まった感」というのはじつは大切で、昔から金属ボディを触ってきた手が無意識のうちに「あっ、こいつは金属ボディだな」と判別してしまうのである。
X-Pro1のトップカバーとボディはマグネシウムの鋳造らしいが、マグネシウムは丈夫で軽い金属なので、新しい技術が裏目に出たかたちだ。
カメラの重さというのはその存在感を大きく左右する要素なので、この軽さがわたしには耐えられない。

さらにハイブリッドを高らかに謳っているファインダーも、なんかごちゃごちゃしていてウットーしい。
情報が多すぎて撮影に集中できない気がする。
X10の素通しのようなファインダーの方がよほど気持ちがいいと思う。
富士フィルムはこのX-Pro1をミラーレス一眼ではなく、プレミアムレンズ交換式と呼ぶそうだ。
たしかに画質はプレミアムだろうが、ファインダーと持った感じがミラーレス一眼の域を出ていない。
このカメラに15万円(レンズを入れたら約20万円)も出費するのはいかがなものか。

※あえてネガティブなことを書いています。ホントは今すぐにでもほしいカメラなので、なんとか物欲を抑えるために、自分に言い聞かせております、「こんなカメラ、おまえには必要ないよ」と。

D7000のバッテリーグリップ

2012年02月23日 | Camera


わたしは手が大きいのでニコンD7000では右手のグリップ部分が小さすぎて持ちにくい。
ボディが軽いのはたいへん助かるけど、望遠ズームを付けると少しバランスが悪いのである。
そこでバッテリーグリップMB-D11を買った。
D7000のボディの重さは780グラム(バッテリー込み)で、MB-D11はバッテリーを入れて290グラム。
あわせて1070グラムで、これにレンズとストロボが付くからそこそこの重さにはなるのだが、カメラを首からぶら下げたときMB-D11のおかげでカメラが下を向くことがなくなった。
だからどうなんだって思うかもしれないが、1日中カメラをぶら下げて撮影していたら、カメラが下を向かない方が楽なことがわかる。

それとD7000のバッテリーの持ちが非常によいことは先日書いたとおりであるが、このMB-D11が付いているととても安心だ。
ボディだけだとバッテリー残量がわずかになってくると交換のタイミングを気にしながら撮影しなければならないけど、MB-D11を付けておけばボディ側のバッテリーが空になれば自動的にグリップ側のバッテリーを使いはじめるので、精神的にとても楽なのである。
この使う順番はグリップ→ボディという逆にもできるので、わたしは先にグリップ側から使うように設定している。どちらでもいいけど。

これでぐんと仕事がしやすくなった。

今度の SILKYPIX は最強かも

2012年02月17日 | Camera
去年リリースされた現像ソフト「SILKYPIX Developer Studio Pro 5」のMac用(Bata版)が、今年になってようやくが出た。
さっそくインストゥールしてライカM8とニコンD7000のRAWデータを現像してみる。

今までM8のRAW現像はフォトショで、D7000はキャプチャーNX2というニコンの専用ソフトで行なってきた。
わたしの場合、自分の記憶色をもとに白とびを極力抑える方向で(どちらかといえば暗めに)現像することが多い。
現像したデータは一度16bitのTIFFデータとして保存し、ふたたびフォトショで開いて微調整する。
つまりRAW現像したデータを元データとして保存しておき、そこからウェブ用やプリント用のデータをつくっていくわけだ。

さてSILKYPIXの生成した現像データはどうか。
この判定はじつに難しい。なぜならソフトによってパラメータが微妙にちがうので、たとえば同じホワイトバランスで現像しても、まったく見た目のちがう絵になるからだ。
露光量にしても同様で、まずデータを開いたときの基本となる露光量もまったくちがう。
というわけでとりあえず「Auto」のまま現像してみる。ホワイトバランスは一応同じ数値にしてみる。


左からJPEGデータ、キャプチャーNX2、SILKYPIX

上のカットは元画像を944ピクセルにリサイズしているので、このくらいのサイズではJPEGの撮って出しデータもRAW現像したデータもほとんど見分けがつかない。
逆にいえばD7000のJPEGデータは素性がとてもよいといえるだろう。
一方、SILKYPIXで現像したデータは色味が少し赤っぽく、光の当たっている部分の透明感が高い。
このカットは朝日が出てすぐの時間に撮ったものなので、じっさいの光もやや赤っぽく、まさにこんな感じに見えた。
まさか撮影時間まで読みこんでそれを加味しているわけではないだろうが、SILKYPIXの現像はじつに的確で美しいと思う。


Photoshop CS2(右はその拡大100%)

こちらはM8のRAWデータをフォトショで現像したもの。
メリハリの利いた絵づくりで、色の抜けもいい感じだ。これはこれでまったく文句のない絵になっている。


SILKYPIX(右はその拡大100%)

一方、上のSILKYPIXの方は同じホワイトバランス(5200K)で現像したにもかかわらず、やや黄色が勝っているというか、くすんだ色に見える。
だが、じっと見ていると逆にフォトショの絵の方が赤色がかっているように見えてくるので、これはどちらが正しいという判定は難しい。
5月のインドのあの昼間の太陽を思い出すと、むしろSILKYPIXの絵の方が記憶色としては近いのかもしれない。
さらに拡大部分を見ると、白い洗濯物のディテールの表現がまったくちがうことに驚く。
フォトショは白とびギリギリのところで抜けの良い白の再現を狙っているが、SILKYPIXはややハイライトを抑えてコントラストを付け、洗濯物の質感をうまく表現している。
この高輝度の部分と低輝度の部分(船のシャドー部)のディテールを極力出すように現像しているのは、HDR機能が今回のSILKYPIXに付加されたからかもしれない。

たったこれだけではほとんどわからないけど、SILKYPIXのRAW現像は新しい表現の可能性を秘めていることはたしかである。
ベータ版が商品化されたらすぐ買おうと思っている。

驚異の省エネカメラ ニコンD7000

2012年02月16日 | Camera
本日はH幼稚園の生活発表会の予行。
本番は保護者がいっぱいで撮影できないので、いつも予行のときに撮ることになっている。子供たちも本番どおりに演じるので真剣だ。
各クラスのスナップ撮影のあと、それぞれの集合写真も撮る。

開演前にまず集合写真のときに使う大型ストロボの位置を決めて露出を測り、バミっておく。感度ISO250で絞りF7.1、シャッタースピードは1/125秒だ(ストロボの出力はちょうど200Ws)。三脚にカメラ(D300)もセットして、シンクロコードもつないでおく。
スナップ撮影の方は手持ちだからD7000の軽さはありがたい。
カメラの上に小型ストロボを付け、45度くらいにバウンスさせて光を回して撮る。
こちらは非力なので感度をISO1000まで上げて絞りはF7.1、シャッターは同調最高速の1/250秒。速く切らないと定常光をひらって変なブレ方をする。
きょうはこんな設定だ。



発表会は9時すぎにはじまって13時すぎに終わった。
ビデオ屋さんといっしょなので、ビデオカメラの画角に入らないようにしながらの撮影だった。
なんとビデオが4台もあるので、もうほとんど動ける場所がなく、だいたいは中央のビデオの下から小さくなって撮った。
おかげで膝ががくがくになった。



途中でバッテリー残量が5%になったので、幕間で交換する。
この時点で1200カットを撮影したことがわかり、ちょっと感動。なんと持ちのいいバッテリーか。ほとんどモニタを見ないのでたくさん撮れるのは当然だが、それにしてもよく持つものだ。
2個フル充電しておけば、どんな撮影でも1日でなくなる心配はないだろう。
D1Xのころは200カットも撮れなかったから、ホントにいいカメラだと思う。