からだが重い。
一昨日、三峰山を歩いた疲れが翌日ではなく、二日あとに現れた。歳をとるとみんなそうなるんだな。
だるさをおして10キロ走ったけど、けっこうきつかった。57分29秒もかかった。
午後から「草原の椅子」を観にいく。
原作はわたしの好きな宮本輝の同名の小説であるが、時間を10年ほど現在にスライドさせている。
2時間19分という尺にまとめるために、話をやや端折っている部分もあるが、原作のもつテーマとスケール感はうまく表現されていると思う。
それ以上に映像でしか表せないリアリティをスクリーンで味わうことのできる、掛け値なしにいい映画である。
最近観たなかではイチオシだね。
後半の舞台となるパキスタンのフンザという村は首都イスラマバードから飛行機で北へ1時間ほどのところだが、現地では天候が激変するのでフライトがキャンセルされることがしばしばらしい。
そのため、この映画のスタッフとキャストたちは丸二日かけて悪路をバスで移動したという。
そうしてようやくたどり着いたフンザの風景は本当にすばらしく、とくに砂漠のシーンは圧倒的だ。
主人公たちがまっ白な砂漠を走っていく姿は、ただそれだけで観ているものの胸を熱くする。
映像の力というのはすごいなあ。
彼らがちょうどわたしと同世代の設定なので、しぜんにシンパシーを感じてしまう。
孔子は「五十にして天命を知る」といったが、なかなか人生そんなに達観できるものではない。
わたしはまだ迷っているし、いまだに立っているともいえない。三十歳以下だ。
映画の主人公たちも迷い、苦しみ、どう生きるかを自問してフンザへ向かう。
ラストシーンで村の老人が彼らにいったことばが勇気をあたえ、その後のあたらしい人生を予感させるところで映画はおわる。
「正しいことをやりつづけなさい」
このことばは重い。やりつづけないとダメなんですよ。
劇中でAKIRAが扮するフリーカメラマン鍵山の自主出版した写真集「祝福の谷HUNZA」は二神慎之介さんという写真家がこの映画のために撮りおろしたもので、じっさいに販売してほしいくらいステキな写真集だよ。
一昨日、三峰山を歩いた疲れが翌日ではなく、二日あとに現れた。歳をとるとみんなそうなるんだな。
だるさをおして10キロ走ったけど、けっこうきつかった。57分29秒もかかった。
午後から「草原の椅子」を観にいく。
原作はわたしの好きな宮本輝の同名の小説であるが、時間を10年ほど現在にスライドさせている。
2時間19分という尺にまとめるために、話をやや端折っている部分もあるが、原作のもつテーマとスケール感はうまく表現されていると思う。
それ以上に映像でしか表せないリアリティをスクリーンで味わうことのできる、掛け値なしにいい映画である。
最近観たなかではイチオシだね。
後半の舞台となるパキスタンのフンザという村は首都イスラマバードから飛行機で北へ1時間ほどのところだが、現地では天候が激変するのでフライトがキャンセルされることがしばしばらしい。
そのため、この映画のスタッフとキャストたちは丸二日かけて悪路をバスで移動したという。
そうしてようやくたどり着いたフンザの風景は本当にすばらしく、とくに砂漠のシーンは圧倒的だ。
主人公たちがまっ白な砂漠を走っていく姿は、ただそれだけで観ているものの胸を熱くする。
映像の力というのはすごいなあ。
彼らがちょうどわたしと同世代の設定なので、しぜんにシンパシーを感じてしまう。
孔子は「五十にして天命を知る」といったが、なかなか人生そんなに達観できるものではない。
わたしはまだ迷っているし、いまだに立っているともいえない。三十歳以下だ。
映画の主人公たちも迷い、苦しみ、どう生きるかを自問してフンザへ向かう。
ラストシーンで村の老人が彼らにいったことばが勇気をあたえ、その後のあたらしい人生を予感させるところで映画はおわる。
「正しいことをやりつづけなさい」
このことばは重い。やりつづけないとダメなんですよ。
劇中でAKIRAが扮するフリーカメラマン鍵山の自主出版した写真集「祝福の谷HUNZA」は二神慎之介さんという写真家がこの映画のために撮りおろしたもので、じっさいに販売してほしいくらいステキな写真集だよ。