Happyday of LUCKY

日々の気付きと感謝を忘れないように綴るページ

GWの課外授業その1

2011年04月30日 | Class
きょうは学生たちを連れて大阪の街をねり歩き、スナップ撮影&ギャラリーめぐりをする。
これは教室ではなかなか教えられないことを現地で実習する、いわば課外授業である。
希望者を募っての個人活動なので、べつに学校からギャラが出るわけではない。(一応、担任の先生には断っているが)
まあ、これは半分わたしの趣味みたいなものだが、世話になった学校への恩返しでもある。
それはともかく。



GW中なのでミナミは朝からけっこうにぎわっている。
まずは戎橋でお約束の記念撮影。
そして建物やショーウィンドーを撮りながらアメリカ村へ向かう。
三角公園こと御津公園に着くと、わたしはめぼしいカップルに声をかけ写真を撮らせてもらう。
人物スナップは声をかけて撮る場合とかけないで撮る場合があるが、どちらもそれなりにテクニックが必要だ。
かける場合はそのタイミングとしゃべり方がポイント。
知らない人に写真を撮られるなんて、ふつうの人は警戒するのがあたりまえだから、相手にそう感じさせないような雰囲気をその場でつくることが一番大切である。
とはいえ、これはカメラマンの個性というか人間性が出てしまうので、だれにでもできるというものではない。



わたしの撮り方(声のかけ方)を見せ、「5人(組)のスナップを撮っておいで」と学生たちに課題を与える。
5人くらいすぐ撮れそうなもんだが、はじめてだとなかなか声をかける勇気が出ないものだ。
はたして1時間後、もどってきた彼女彼らのなかに5人クリアした人はいなかった。
でも1人の人を10カット以上撮っていたSさんのねばりはすばらしい。
わたしの学生時代には100人の人に声をかけて顔のアップを撮ってこい、という課題を出す先生がいたが、今はもうそんなきびしい先生はいない。
1人1点で100人撮ったら100点だなんて、最高の課題でした。



アメ村をあとにして四ツ橋筋をキタへ向かう。
直線距離でちょうど3キロだから、スナップしながらゆっくり歩いても1時間はかからない。
西梅田に到着し、まずギャラリー・アルテスパーツィオに入る。
ちょうど本人さんがいたので少し話をする。
写真は見るだけでなく、作者と話するのがたのしいし、学生たちには勉強になると思う。
つぎにニコンサロンでjuna21に入賞した人の写真展を見る。
ここにも本人さんがいたので、学生たちは積極的に話しかけていた。いいぞ
さいごにキヤノンギャラリーでアサヒカメラのコンテスト入賞者の作品を見る。
あざとい写真もあるが、おおむね技術は高い。
スタバでお茶を飲んで解散する。

うえの女子2人のカットは、Yくんの使っていたゾナー50ミリF1.5を借りて絞りF2で撮ってみた。
素直なボケ味とさらっとした色調がいい感じだが、わたしのM8ではほんの少し後ピンになるようだ。
代わりにYくんにはわたしのズミクロン50ミリを貸すと、あっという間に1本撮ってきた。
ちなみに彼のカメラは最新のツアイスイコン。しぶい



[きょうの夕食]
・いなり寿司(買ったもの)
・焼きシューマイ(買ったもの)
・大根の甘酢づけ
・アサリとタコとイカのトマト煮

ちょっと疲れたので手抜き料理4品。

光を見るという意識

2011年04月27日 | Class
写真を意味する「photograph」ということばは、古代ギリシア語に起源があり「光で描く」という意味であるらしい。
このことばは写真の本質を言い当てていて興味深い。
カメラがどんなに進歩しようとも光がなくては写真は写らないからだ。
いつも写真を撮っていると光源の位置とか、光の方向や強さに敏感になってくる。
というか、それを意識しないことにはいい写真は撮れない。

きょうの授業ではまず「光を見る」ことを意識するようにという話から入る。
光を見るといっても光そのものは無色透明だから、じっさいには光の反対側にできた「影」を見て、わたしたちは光を感じている。
したがって写真に「光を写す」というのは、言い換えれば「影を写す」ことにほかならない。
画面のなかに影があってはじめて光を感じとるわけだ。



では影を写すとはどのようにすればいいのか。
それは室内のちょっとした物の撮影でも風景でも同じであるが、「あっ、きれいな光だな」と感じたら、その光を単独露出計で測って撮影すればいい。
カメラの内蔵露出計で撮るとほとんどの場合、平均的な明るさになって影の部分まできれいに写ってしまう。
これでは影を写すことにはならない。
単独露出計で測るとその光の当たっている部分が中庸な明るさになり、影の部分が暗く落ちるので、明暗がはっきりしてくる。
慣れてくると、どの光を測ると影の部分がどのくらい落ちるかが見えてくるので、自分の表現にあわせてさらに露出補正をかけることもできる。



授業の後半は光の状態によって露出計をどのように使うとどんな写真になるかを説明する。
すなわち順光の場合、被写体のまえで受光球をカメラに向けて測光する。
これが基本だが、サイド光や逆光の場合はいろいろな測り方があるので、あらかじめ撮影しておいた写真をプロジェクターで見せながら解説した。
写真のハウツー本にはあまり載っていないので、知りたい人はわたしの授業を受講されたし。

予定ではあまった時間に「光を感じる写真」を撮影しようと思っていたが、やはり時間が足りなくなって、結局準備してもらったモノクロフィルムは使わずじまいであった。
あしたの実習でO緑地へ行くそうだから、そこできれいな光を見つけてね。
連休明けにインドへ行くので、つぎの授業でそのスライドショーをやります。
おたのしみに。

[きょうの夕食]
・チーズとキュウリのオードブル
・アジの南蛮漬け
・小エビとブロッコリーの天ぷら
・豚肉と白菜のオイスターソース炒め

今夜は夕食の写真を撮るのを忘れて食べてしまったので写真なし。

あまい歌声と朴訥な口調

2011年04月24日 | Life
きょうは全国各地でアースデイのイベントやフェスティバルがおこなわれている。
アースデイというのは地球環境のことを考えて行動する日として40年まえに米国から広がった。
ホントは4月22日だけど、日曜日のきょうにやるところが多いようだ。
友人のSIGN氏が「木の話」をするというので、わたしも「アースデイならsouth2011」へ。

天気がいいので奈良県は橿原市までバイクで行く。
バイクではじめての場所へ行くとき、あらかじめ地図をしらべて頭に入れておく必要がある。
カーナビのおかげで脳が退化してるので、交差点の地名を覚えるのもたいへんだ。
約40キロの道をなんとか間違えず無事会場に到着する。



11時すぎに着くと、もう「Salt & Uribossa」の演奏がはじまっていた。
彼らの曲はCDやYouTubeでは聞いているが、生で聞くのははじめて。
Salt氏の歌声はその風貌からは想像しにくいほどソフトでハイトーンであまい。
この声がボサノバの曲調にのるととても心地よい響きとなるのだが、彼が伝えようとしているメッセージはそんなにあまくない。

 神様の音楽が僕らの心に宿って
 この星の息づかいを感じとれたなら
 争いなんてなくなるのに        「風のメロジア」より

彼の地球環境についての現状認識はきびしい。
そしてそれを良くしていくのは一人ひとりの心の問題だという。



「Salt & Uribossa」の演奏がおわり、SIGN氏の登場。
彼は二上山のふもとでオーダーメイドの家具をつくっている家具職人だ。
「みなさんは木のどういう状態が好きですか?」
冒頭に彼はそう問いかけたが、わたしにはその質問の意味がわからなかった。
わたしたちが環境問題を考えるとき、たとえば森林の乱伐はいけないと頭では理解している。
だが自分の目のまえにある木製品のルーツをたどっていくと、じつはそこに森林破壊の原因が見えてきたりする。
木製品にかぎらず、すべての物のもとの形や加工の過程を知らないまま、わたしたちは使っていることが多い。
じつはそれが環境破壊につながっているのだと彼はいう。
朴訥な口調のなかにきびしい問いかけがあり、日々の生活の見なおしを迫られている気がした。
折しも大震災の被災地では何万人もの人たちがきびしい生活を強いられている。



[きのうの夕食]
・たけのこの煮もの
・ぜんまいの煮もの
・ホタルイカとキュウリの白みそあえ
・ナン
・キンメダイとホタテとアサリのワイン煮

きょうの夕食は妻と近所の居酒屋でのんだので、昨夜のメニューを。

半年ぶりのクラス

2011年04月22日 | Class
きょうから本年度のわたしの授業がはじまる。
前期だけの授業なので、去年の10月以来じつに半年ぶりである。
初回のきょうはカメラのしくみについて。
カメラというのはラテン語で「暗い部屋」を意味する「カメラ・オブスキュラ」から来ている。
その原理は紀元前4世紀の古代ギリシア時代にはすでに発見されていたというからすごい。
そして19世紀はじめにニエプスやタルボットが写真の定着方法を発明したことで、現在につながるカメラが誕生した。
たった170年ほどまえのことだ。



学生たちのもつ35ミリ一眼レフカメラは170年の間にずいぶん進化したように見えるが、写真の写る原理はじつはカメラ・オブスキュラとまったく同じだ。
そのことを知ってもらうために大型カメラと中型カメラを用意し、じっさいに覗いて見てもらった。
すると大型カメラのフォーカシングスクリーンには天地が逆になった映像が写っている。
まさにカメラ・オブスキュラと同じだ。
中型カメラは進化して本体の中にミラーが入ったので、天地は正立像になったけど、左右は逆に見える。
そして現行の一眼レフカメラにはフォーカシングスクリーンの上にペンタプリズムが付いたおかげで左右逆像がもとにもどって見えるわけだ。
こうして文字で書くとわかりにくいが、簡単な図を書いて説明すると原理は同じだということがわかる。



マミヤRZの大きなファインダーを覗いて、その美しさにほとんどの人が感嘆の声をあげる。
あの立体感や空気感はいつ見てもホントに美しいと思う。
シャッターを切ると「バシュッ」というミラーの上がる音がまたたまらない。
メカ好きの人は嬉しそうに何度もシャッターを切っていた。
彼女彼らが新しいことを学び、どんどん写真にハマっていく姿を見るのはわたしの喜びである。
みんな落伍せずについてきてほしい。



[きょうの夕食]
・ぜんまいの醤油煮
・鶏の唐揚げ
・小エビのチリソース炒め
・高野豆腐のふくめ煮

旬の野菜が田舎から届いたので、さっそく調理する。
ぜんまいはアクが強いので、たっぷりの熱湯でさっと下茹でし、そのまま一晩おいておく。
今朝、そのアクの出た汁を捨てて、醤油とみりんで味付けした。

MacBook Proを衝動買い

2011年04月20日 | Life
W中学校へ生活指導用のクラス写真を納品する。
この学校から依頼されている写真は四切プリントを二分割したもので、305×127ミリという変則的なサイズだ。
顔がよくわかるように背景や下半身はトリミングして、ペーパーいっぱいにプリントしている。
ふつうのクラス写真はキャビネとかキングサイズだから、顔の大きさだけを見れば2倍以上だ。
面倒な作業を伴うので、このプリントは通常のクラス写真よりも高い値段をいただいている。



納品と集金を終え、ビックカメラへ消耗品を買いにいく。
そのあと、ふらふらとアップルのコーナーへ寄ってMacBookを見ていたら、「ごうぞ、ご案内いたしますよ」とMac専任の販売員がやってきた。
ちょっとかわいい女性だったので、いろいろ聞いてるうちにムラムラと、もといムクムクと物欲が湧いてきて、ついに買ってしまう。
「今なら15%ポイント還元です」なんて笑顔でいわれたらもう買うしかないでしょう。
もちろん被災地復興のため、日本経済を活性化させるという本当の目的があるのはいうまでもない。
いやあMacも安くなったなあ、還元分を引いたら9万円ちょっとですよ。
これくらいじゃ活性化しないか、というかアップルって米国資本だし。



帰宅してさっそくインターネット接続の設定をする。
ウチはBUFFALOの無線LANを使っているので、まずその電波をAirMacで受信しなければならない。
ところがパスワードをどこにしまいこんだのか失念してしまって、どうしてもつながらない。
しかたないのでアップルケアに電話してアドバイスをもらう。
すると今使っているiMacからパスワードを聞きだす裏技を教えてくれた。

まず、Finderタブの「移動」のなかから「ユーティリティ」を開き、さらに「キーチェーンアクセス」を開く。
そこに登録されている「種類」から「AirMacネットワークのパスワード」を探しだす。
見つかったらダブルクリックするとその属性が表示されるので「パスワードを表示」にチェックを入れる。
するとそのMac本体のログインパスワードを聞いてくるので、それを打ち込めばネットワークのパスワードが表示される。
この方法は、ウェブショッピングなどで登録したパスワードも、すべてこの「キーチェーンアクセス」に記憶されているので、忘れてしまったときには役に立つ裏技だ。

おかげで無事にネットはつながり、いま新しいMacBookでこれを書いている。



[きょうの夕食]
・韓国風くずきり炒め
・スモークチーズとキャベツのサラダ
・ナン
・豚バラ肉と大豆のトマト煮
・ふぐの一夜干しの焼きもの