Happyday of LUCKY

日々の気付きと感謝を忘れないように綴るページ

久しぶりにM8でスナップ

2012年08月31日 | Life
個展の準備がほぼできたので、きょうは久しぶりに町歩きスナップ。
カメラはライカM8にいつものエルマリート28ミリF2.8を付けて。じつは個展用の作品はすべてこの組み合せで撮っている。
きょうはIRフィルターなしで、ふつうに撮る。
先日、赤外線写真の撮影をしていて、ためしにIRフィルターを外してふつうに撮ったら、まったくつまらない風景が写ったのにはおどろいた。
つまり赤外線写真を撮ってるときには頭のなかはそのイメージが見えていて、ふつうのスナップを撮るときは同様にそのイメージが見えているのである。
よく考えたら当たり前のような気もするが、フィルター1枚でまったくちがったイメージが見えてくるのはおもしろい体験だった。

←あべのハルカス300メートル到達!

この28ミリレンズはM8に付けると37ミリくらいになる。スナップにはちょうどいい画角だ。
ヨコ位置だと対象を含めた環境を捉えられるし、タテ位置なら対象をややアップして遠近感を効かせることができる。
むかしから35ミリ付近の画角が一番人間の視覚に近いといわれているとおりだ。



ところで、M8を使っているときは、首からぶら下げて右手でボディを持っているけど、カメラのことは忘れている。
意識はまわりの景色にあって、なにかおもしろいものを見つけると、ただちにカメラを顔のまえにもってきてシャッターを切る。
いつピントを合わせているのかもわからないくらい、あっという間に撮影はおわる。
もしかするとニコン1よりも速いのではないか?
(ニコン1の唯一の弱点は、電源を入れてからファインダーに像が出てきて撮影体勢に入るまでの時間が3秒くらいかかることだ。こんなに遅いと、向こうから飛んでくる鳥は撃ちおとせないばかりか、目のまえのきれいなお姉さんすら通りすぎてしまう)

M8だと目と脳と身体とカメラがすばやく連動して、いま見たものが瞬時にカメラの液晶モニタに写し出される。
自分がカメラなのか、カメラが自分なのか。判別できないほどシームレスにつながっている。
カメラを操作している感覚がなくなってはじめて、スナップ撮影とよべるのだと思う。(ま、プロなら当然ですが)



つぎつぎと新しいカメラが出てきて、わたしの物欲を刺激するけど、ホントはM8があればべつにほかのカメラはいらない。
たった1030万画素でも画質においては、仕事で使っているニコンとなんら遜色ない。
というか大伸ばしプリントではM8の方が断然きれいなトーンが出るのでおどろいてしまう。
機能面ではフィルター類はおろか、白とび防止や手ブレ防止すら付いていない。
ライブビューなんてもちろんないから、はじめてM8を手にした人が電源を入れてじっと液晶モニタを見つめる姿がおもしろい。
いまのカメラと比べるとなにも付いていないに等しいが、だからこそ古さを感じずに長く使えるのだと思う。

ワンニッコールの真打ち登場

2012年08月29日 | Camera
毎年9月にケルンで開催されるカメラ機材ショー「フォトキナ」に、ニコン1用の交換レンズが新しく出るらしい。
1 NIKKOR 18.5mm f/1.8」というから、35ミリ換算でちょうど50ミリになる。
わたしの一番好きな焦点距離だ。さすがニコン、よくわかってるね。
このレンズを手に入れれば、いま使っている10ミリ(27ミリ相当)と合わせて、スナップ撮影はもう十分だろう。
ポートレイト撮影にも使えると思う。

先日、ヨドバシへ行ったときに、50ミリレンズユニット付きのリコーGXRをさわってみたが、けっこう大きいなと思った。
2型のビューファインダーの見え具合いはまずまずであったが、それを付けるとさらに大きくなって、毎日持ち歩くにはちょっと抵抗がある。
スナップカメラはやはりコンパクトじゃないとダメだ。

その点、ニコン1 V1はとてもコンパクトで、しかもファインダーがはじめから付いているのがよい。
このカメラなら標準レンズ(この新しい18.5ミリ)を付けても、そんなにゴロゴロしないはずだ。
発売は10月くらいかな?
ああ、もういまから待ち遠しいな。(メリル? なに、それ?)

ようやく50枚そろう

2012年08月28日 | Photography
いよいよわが写真展「夢の跡」の開催が1週間後となった。
搬入は9月2日(日)の夕方だ。
以前にも書いたとおり、ギャラリーに展示する作品は25枚(16×20インチ)を予定している。
そしてブックファイルにはA4プリント50枚入れて置く予定。
このブックづくりが難航している。

50枚というのはけっこうな枚数で、自分なりの基準をクリアしたものをそろえるのは、なかなかたいへん。
1枚でも気に入らないものが入っていると、そのダメな1枚のためにブック全体のレベルが下がって見えてしまう。
これはブックだけの話ではなく、展示でも同じだけど。
ところが、その基準というのもけっこう曖昧なもので、時間がたつうちに少しずつ見え方が変わってくるのである。
何ヶ月かまえに撮ったものより、最近撮ったものの方がよく見えたりするから始末に負えない。
以前のプリントをブックから外して、またべつのものを入れ替えたり、そういう作業をもう何回もやっている。

きょうも朝からジョギングし、軽い朝食をとって、さいごの撮影に出る。
さいごというのは写真展で見せる作品の撮影としてという意味だが、1週間前にまだ撮影してるなんて、ふつうはありえないだろう。
とにかくブック用50枚、その中から展示用25枚をベストな形に仕上げたいのだ。まだ少し足りない。



9時半に大和川に到着。
8月もおわりだというのに、太陽は容赦なく照りつける。額から汗がしたたり落ちる。
よし、きょうも赤外線がビュンビュン来ているぞ。
最近はもうどのあたりが赤外線を多く反射しているか、つまり真っ白に写るのかが肉眼でもわかるようになってきた。
だから現実の風景を見ていても、なんかシュールな光景に見えてくる。
ためしにIRフィルターを外して撮ってみたら、まったくつまらない風景が写ったので逆に驚いた。


左がフィルターなし、中は元画像、右がレタッチした画像

昼すぎに帰って、昼食をとり、それからファイル整理と現像とプリント。
カッコいいカットが撮れていた。これは展示用にも使えそう。(上のカットではありません)
さて、これでなんとか50枚完成。
あしたは展示用のプリントを4枚つくって、マッティングだ。あと少し。

こっそりメリルをさわる

2012年08月26日 | Camera
ナゾの緑かぶり問題で百年の恋も冷めてしまったシグマDP2メリルであるが、田中希美男氏のブログ「Photo of the Day」にこのカメラの記事を発見してしまった。
たしかに田中氏も「気持ち悪いグリーンかぶり」を指摘されているし、操作性の悪さにも言及している。
だが、それを差し引いてもあまりある画質の良さを「目の覚めるほど良く写る」と表現されており、とりわけモノクロモードの描写が「他社のデジタルカメラのモノクローム写真とは“ひと味”違う」とベタ褒めなのである。
このカメラをモノクロ写真を撮るための専用機ととらえれば、緑かぶりの問題はとりあえず脇に置いておけるから、その存在価値はいっきに高まる。
折しもライカMクロームというモノクロ専用機が発売されたばかりなので、このDP2メリルを和製ライカと思って(かなり無理はあるけど)モノクロ写真を撮るのも一興かもしれない。

きょう、ヨドバシカメラへペーパーを買いにいったついでに、こっそりメリルをさわってみた。
いや、べつにこっそりさわらなくても、堂々とさわればいいのだけど、こっちが振った女にもう一度会うような、ちょっと未練がましい気持ちがあって「こっそり」なのである。
電源を入れると背面モニタに画像が出てきたが、なんとそれがモノクロモードになっている。
なんかこちらの気持ちを見透かされたようで、「アンタはまたやってくるってわかってたわよ」といわれた気がした。
安っぽい操作感は変わらないけど、再生されたモノクロ写真の美しいトーンのつながりは、小さな液晶画面でも拡大すればはっきりわかる。
あいかわらずフォーカスのあった部分のシャープネスは凄まじく、またアウトフォーカス部分のボケ味もなかなか美しい。
以前、ニコンマウントのシグマ30ミリF1.4EXというレンズを使っていたことがあるが、これは本当によく写るレンズであった。
DP2メリルに付いている30ミリF2.8は、レンズ構成はまったくちがうのだけど、そのEXレンズを彷彿させるものがある。



今月末にニコンの新製品が発表されるというウワサはウソではなかったが、一眼レフ機のD600やD400を期待していたのに、コンデジ4機種とはがっかりであった。
でも9月のフォトキナ直前にきっと出てくるであろうと期待している。
さあ、ニコンよ、メリルちゃんを忘れさせてくれ。

頭脳労働は肩がこる

2012年08月23日 | Photography
6時まえに起きて愛犬アルタの散歩をし、涼しいうちにジョギングに出る。
昼間はまだまだ暑くて走れないので、できるだけ早朝に練習している。きょうは7キロちょっと。
シャワーを浴び、ストレッチのあと、新聞を読みながら朝食をとっているといい時間になる。

きょうは個展用のステートメントを仕上げるぞ。
昨夜から少し書きだしている文章を手直しし、加筆していく。ああ、頭脳労働は苦手だ。
いろんな写真展で作家のステートメントを読むが、必ずしもこう書かねばならないという決まりはない。
「なるほどなあ」と納得するものもあれば、ちょっと理屈っぽくて「ホントはそんなこと考えて撮ってないだろ?」と突っ込みたくなるものもある。
それでもたとえ撮影時に考えてなくても、写真を編集していくうちに見えてくるテーマもあるから、作家がステートメントで「こうなんだ」と表明すれば、それが制作意図だと受け止めなければならない。
いわばステートメントも作品のうちということだ。
そう考えると、あまり威勢のいい、カッコをつけたような文章は恥ずかしいだけだし、作品自体が浅く見られてしまうから要注意だ。
できるだけ平易な文章で、自分のふだん考えていることに忠実に、そして見に来てくださる方々に感謝の気持ちをこめて書こう。

今回のステートメントは6月末から何度も書き直しており、きのうから書いているこの文章でじつは第6稿目なのである。
前回の個展「GANGA」を振りかえったものや、東日本大震災のことを盛りこんだもの、フロイトやシュールレアリスムにまで言及したものなど、いろんな文章を考えたが、まだ決定稿ができあがらない。
昼すぎまでかかって、ようやくA4一枚分にまとまった。
数日後、見なおしたらまた書き直すかもしれないが、もう本番までに時間がない。
きょうは一応これでよしとしよう。



14時すぎに全身マッサージにいく。
「とくに肩と背中をおねがいします」といってベッドに横たわる。至福の60分。