Happyday of LUCKY

日々の気付きと感謝を忘れないように綴るページ

新しいイメージを見る

2013年05月31日 | Photography
ホントに梅雨入りしたのかというくらい、きょうはいい天気だ。
たのしいお誘いもあったが、心を鬼にして8キロほど走る。
午後から大阪写真月間の「150人の写真家による一坪展」を見にいく。
今年は出していないので、気楽な気持ちで見ることができる。



まず西梅田のニコンサロン→キヤノンギャラリー→ビジュアルアーツギャラリーと見て、本町まで歩いて富士フォトサロン→オリンパスギャラリーを見た。
ニコンで目を引いたのは松下千賀子さんの「昔時を思う・閑谷学校講堂」だ。この人はとても写真が上手い。見せ方をよく心得ている。そしてプリントが美しくて上品だ。
それから淵田克子さんの「いま…」は自分の家族か、関わりのある人たちのスナップっぽい写真。ちょっと知的障害のある感じの子どもが写っている。タイトルから察すると、彼女のいま現在の状況を写真で表しているようだ。
けっして明るい写真ではないが、目のまえのことに正対して、そこから目をそらさない姿勢が写真に現れている。いい写真だと思う。

キヤノンは村中修さんの「Fukushima Report 2013」は報道写真ではないがきちっと撮っている写真で、さすがだという感じ。
片岡司さんのタイトルなしの写真は、花の写真を素材にしたグラフィックアートみたいで、インテリアになりそうな美しい作品。ここまでできたらOKだと思う。

アーツで見た佐々木健人さんの「生命の故郷」は植物のディテールを撮った作品でわたしの好みだが、よくあるパートカラー(一部分だけカラーで全体はモノクロ)が安っぽく見えた。こういう広告っぽいテクニックはテーマにそぐわないと思う。
また兵藤英雄さんの「レクイエム」はおそらく東日本の被災地で撮った写真だと思うが、PCでかなり加工していて、より重いイメージに仕上げている。あまりにも完ぺきに作り込んであるので、かえって震災のリアリティは伝わってこない。わたしのような皮肉屋が見ると、「作品のためだけに被災地に出かけたのか?」と嫌みをいいたくなる。

富士フォトの吉川隆之さん「刻の重なり」はやや力技だが見せ方は面白い。
田葉とみ子さんの「Peaple in New York」はステキだ。写真の撮り方もロケーションもいい。自由の女神のまえでポーズする二人の写真はサイコーだった。この写真はほしい。

オリンパスには面白い作品はなかったが、橘和秋さんの「母なる太陽」には脱帽した。去年1年間で292日も紅葉が丘(宝塚)に通い詰めて、毎朝の日の出を撮ったそうだ。その中から10枚くらいを展示しているのだが、わたしにはみな同じに見えた。でも、このしつこさはすごいと思う。

ところで、富士フォトへいく途中で江戸堀を通り、久しぶりにサードギャラリー・アヤをのぞく。
いま開催中の上村明子さんのモノクロプリントはとても美しかった。
1枚ほしいなと思ったけど、すごいプライスが付いていたのでちょっと手が出なかったよ。
それにしても、やっぱりバライタ紙はいいな。無光沢のバライタって、なんかふしぎな質感があるね。
わたしの今度の作品もあんな感じに仕上げようかな。ちょっとイメージが変わるかな。

自分の写真をもっと愛そう

2013年05月30日 | Photography
Lさんが新世紀展に応募するためのブックをつくりに家に来た。
LさんというのはSIGNの写真茶話会に参加している写真仲間であるが、わたしには到底撮れないようなふしぎな写真を撮る。
本人は「ぜんぜんダメです」とあくまでも謙虚というか、いつも自信なさげな口ぶりなのだが、わたしは彼女の写真を荒削りだけどぜんぜん悪くないと思っている。
どうして自分の撮った写真をそんなに悪くいうのか、もっと自分の写真を愛すべきだと思う。
人との付き合いで謙虚さは必要かもしれないが、写真表現においてはそんなもの必要ないだろう。もっと傲慢でいいのではないか。

さて、彼女がもってきたブックであるが、A3ノビサイズの横開きなので左右に開くと約85センチにもなる。
片面に2枚の写真を入れて両面で4枚ずつ見せるという、ちょっと面白い見せ方をする。
ページを繰るたびに4枚の組写真がランダムに現れる感じは、なかなかスリリングで面白い。
途中で3枚になったりして、すこしポーズが入ったり、流れが変わったりと、さいごまで見るものを飽きさせないワクワク感がある。

2枚ずつ貼る作業をわたしも手伝いながら、約3時間ほどでブックは仕上がった。
あとはタイトルとキャプションを考えて完成だ。
なかなかステキなブックができそうだ。これはもしかしたら入賞するかもよ。



ありあわせの材料でつくったチキンライス。上にかかっているのは粉チーズ。かくし味にオイスターソースが利いています。

今年も写真展やります

2013年05月29日 | Photography
大阪はそろそろ梅雨入りだといいながらも、きょうはパラパラと降っただけでほとんど曇っていた。
おかげで午前中にジョギングすることができた。
しかも涼しかったのでコースレコードに迫るスピードで走れた。
10キロを50分36秒だ。まだまだいける。



午後からブルームギャラリーへ今度の写真展の打ち合わせにいく。
毎年9月の第1、第2週目に開催しているが、今年もまた同じ時期にお世話になることになった。
会期は9月3日(火)~15日(日)13~19時。ただし9日(月)は休廊。最終日は17時まで。

写真展のタイトルは「癒しの毒」。
このタイトルは最近思いついたものだが、内容は10年くらいまえから撮っていたものを選びなおして再構成している。
2006年の大阪写真月間に出品した数枚も含まれている。
そのころは数枚しか見せられなかったけれど、ようやく40~50枚という単位でまとまった。
それは大阪を中心に撮っているスナップやランドスケープ的な写真で、とくに決まった被写体というのはない。
心斎橋のある店の水槽で泳いでいるフグであったり、近所の路上で見かけたネコであったり、あるいはあべのハルカスの工事現場や淀川の河川敷などなど。
つまり、ふだんのわたしの行動範囲のなかで目についたものを撮りためた写真群である。

ただ目のまえにある日常の風景を撮ったものであるけれど、そこに潜む非日常的な光景が今回の写真展のテーマだ。
前作「夢の跡」とは表現方法が大きく変わっているが、通底するテーマやイメージは同じ。
今回の作品は比較的ノーマルな表現方法を使っている分だけ、余計に非現実感が強調されている。
「癒しの毒」-この形容矛盾しているタイトルの意味は、写真を見てもらえればわかると思う。

キャプチャーNXのナゾ(その2)

2013年05月28日 | Camera
きょうはK幼稚園の遠足で宇治方面へいく予定であったが、お天気が思わしくないので急きょ行先を変更。
須磨の海浜水族園へいく。
同じような幼稚園や保育園の子どもたちがごった返すなか、館内を走り回ってスナップを撮る。
一番いい表情が撮れたのは、なんといっても午後からのイルカショーだ。
最前列の子どもたちはモロに水を浴びていたが、それでもイルカが飛び跳ねるたびにものすごい歓声がわきあがる。



帰ってから集合写真のRAWデータを、例の古いMacに入っているニコンキャプチャーNXで現像していて、またまた不思議なことが起こった。
D800のRAWデータはたしかに開くのだが、露出補正のスライダーが非アクティブになっていて、明暗の調整がトーンカーブやレベル補正でしかできない。
ま、大きく露出を外すことはありえないので、それで十分といえば十分なのだが、再現域を縮めることになるので、せっかくのRAW画像が硬くなるのが残念だ。

明るさを調整した画像をTIFFで保存しようとして気がついたのだが、なんと16bitではなく8bitでしか保存できない。
これではTIFFで保存する意味があまりない。
しかも驚いたことに、その画像の解像度が72ppiで1632×1080ピクセルしかないのだ。
こんなファイルサイズではウェブ用の画像にしかならないではないか。解像度を300ppiに変更してもLサイズのプリント程度だ。
つまりNXでは8bitの簡易現像のようなことしかできないということか。万事休す。

やはりRAW現像だけは新しいMacでやるしかないのか。
なにかいい方法はないかいな。

キャプチャーNXのナゾ

2013年05月27日 | Camera
先週は遠足や宿泊行事の同行撮影でバタバタしていて、ジョギングする時間がまったくなかった。
きょう1週間ぶりに走ったら、暑くて死にそうになる。
たった1週間で春から夏に変わったようだ。

さて、マウンテンライオンにアップグレードしたおかげで、仕事によく使う6つのソフトが使えなくなったのであるが、最新のバージョンに買い替えるほど台所事情はよくないので、当面は古いMac(タイガー)で凌がねばならない。
ただとても面倒なことはニコンのRAWデータはキャプチャーNX2という専用のソフトでしか現像できないので、マウンテンライオンで動いているNX2でまず現像してTiffデータで保存し、今度はそのデータをタイガーに持ってきて(外付けのHDをつなぎ直す)、フォトショやイラレで加工・編集しなければならない。
タイガーにもNXは入っているのだが、新しいデジカメのRAWデータは現像できないから仕方がない。

そう思っていたが、ためしにD800で撮ったRAWデータをキャプチャーNXで開いてみると、なぜか現像できてしまった。
D7000もニコワンも開けないのに、どうして?
使い勝手はNX2より劣るが、NXでもできることはほとんど変わらないので、とりあえずデータ移動をする手間がかからないのは助かる。
ただ気をつけておかないと、古いタイガーはメモリが2GBしかないので、NXのほかにいろいろ立ち上げているとすぐ落ちてしまう。
現像は現像だけ、加工は加工だけ、というふうに使うソフトを限定して一つずつ作業しなければならない。どっちにしても面倒だわ。



ところでニコンD800だが、JPEGの画質が素晴らしく良いので、同時にRAWで撮る必要がないほどなのである。
そうはいっても一応保険のつもりで「RAW+JPEG(FINE-S)」で撮るのだが、RAWをノーマル現像した画像とJPEGの画像を見比べても、まったくちがいがないのである。
D7000やニコワンのJPEG画像はRAW現像した画像に比べて、ホワイトバランスがややG寄りでいつもMを少し加えて色補正していた。
またコントラストもやや軟調ぎみで黒が締まらない感じであった。
でもD800はちがう。JPEG画像が完ぺきなのである。

きょうは午前中に、修学旅行で撮った集合写真のプリントデータをつくっていたが、上に書いたようにJPEG画像が良いので、もうRAW現像をするのはやめた。
ついでに書いておくと、アクティブD-ライティングも非常に精度が上がっている。
これはいわゆる「白とび・黒つぶれ防止機能」だが、明暗差の激しいシーンで、ストロボを使ったスナップ撮影などで威力を発揮する。
細かい説明はもう省略するけど、一昨日の記事で生徒さんが写っているカットを見ればわかるだろう。
とにかく現時点でD800は無敵なのだ。(くそ重いけど)