Happyday of LUCKY

日々の気付きと感謝を忘れないように綴るページ

運動会の露出について

2016年10月10日 | Life
きのう、未明に降っていた雨は7時には完全にあがり、B保育所の運動会は30分遅れでプログラムどおりおこなわれた。
きょうは久しぶりにゆっくりできると思っていたら、C写真館から電話があり、きのう延期になった幼稚園へいってほしいという。
いつも世話になっているので断るわけにはいかないから、D幼稚園の運動会へいく。きょうで運動会4連チャン。おえっ



写真の撮影でもっとも神経を使うのはフレーミングよりも露出である。むかし(といっても10年くらいまえ)のデジカメにくらべたら、ずいぶんラティチュードが広くなったとはいえ、JEPGで撮るときはオーバーにならないように気をつけねばならない。気持ち的にはかつてのリバーサルフィルムで撮っている感じである。

露出の考え方はカメラマンによってちがうが、わたしの場合、運動会の露出は子どもたちの顔に合わせるのを基本としている。とくに販売用の写真は、わが子の顔の表情が見えなければ買ってもらえない。なので、白い体操服がぶっ飛んでいることがあっても、この場合、やむを得ない。



[ピーカン]
快晴の日の順光では「ISO250・F8・1/1000秒」を適正露出にしている。完全な逆光ならここから+1EV補正する。半逆光なら+1/3〜2/3EV。つねに太陽の位置(陰の方向)を意識して、ピントを合わせながらフレーミングして、同時に露出も変えていく。めまぐるしく状況が変化する運動会の撮影は、前頭前野がフル稼働している(かも)?

[晴ときどきくもり]
きょうのように雲が多くて、露出がはげしく変化する日はやっかいだ。薄曇りになったら上の写真のように手のひらを背景の半分くらいの面積になるようにして多分割測光で露出を測る。この状態で1EVオーバーになるように設定すれば、ほぼ適正になる。手のひらを測るのは日本人の顔の色を測っていると考えればいい。逆光と半逆光の補正はピーカンとおなじ。つまり基準とする適正露出を変えるだけ。

[くもり]
完全にくもりの日はとても簡単。上の方法で適正露出を測れば、あとはどの向きでもおなじ露出でいける。ただ地面の照り返しがすくないので、顔が下に向いているときは+1/3EVくらい補正した方が見た目はよいだろう。まあ、そのくらいなら後処理でも十分に補正できるけど。

顔から火が出るような

2016年10月08日 | Life
先週につづき今週末も運動会/体育祭の撮影が3連チャン。

きのうは台風一過でカラッとした秋晴れの一日だった。
各学年10クラスもあるZ高校は、とにかく一つの競技にかかる時間が長い。8時45分にはじまって、おわったのが16時をはるかに回っていた。いままでで最長の記録ではないか? ああ疲れた。



きょうはA保育所の運動会。
午後から天気が崩れてくるとの予報なので、開始時刻を15分早めてはじまる。

D500を使いだしてから、D800にはない「グループエリア」というAFモードをよく使う。これは通常の測距点の上下左右のエリアにも測距させるモードで、点が面みたいな感じでフォーカスできる。
なので、わりとアバウトにフレーミングしても、被写体のどこかに引っかかればピントが来るので、運動会のような園児たちが走り回る撮影のときでも、ピントが後ろに抜けることがすくない。

きょうもこのグループエリアでサクサク撮っていたのだが、中盤にさしかかったころ、突然AFが動かなくなった。
知らぬ間にレンズのAFスイッチをMF側にスライドしてしまったのか? あわててレンズを見たけど異常なし。グループエリアをシングルエリアやオートエリアに変えてみたが、やはり動作しない。うわー、つぎの演技がはじまる!

原因をゆっくりと調べている暇はないので、予備のカメラにレンズを付け替えて、AFが動くことを確認。すぐさま鼓笛隊を撮りはじめる。
その後、何事もなく最後まで無事にAFは動いてくれた。D5300もいい仕事しまっせ。



さて帰宅してすぐ、D500の保証書を持ってニコンのサービスへ飛んでいく。
係員に症状を説明してカメラを見てもらうと!
「ボディ側のAF/M切り替えスイッチがMFになってますけど」と事もなげにいわれた。
あ”ーーーっ、ニコンはボディ側にもAF/M切り替えスイッチがあったの忘れてた! 恥ずかしすぎて、苦笑いしながら「すみません。じゃあ、ローバス清掃おねがいします」と係員にいう。

時間つぶしにキヤノンサロンをのぞくと、久しぶりにおもしろい写真展をやっていた。お近くの人は必見。

目標はまず完走

2016年10月04日 | Life
大型の台風18号が西日本に近づいているため、きょう岡山から大阪にやってくる予定であったY小学校の修学旅行が延期になった。
二日間ぽっかり空いてしまったので、きょうの午前中は大和川をLSDで17キロ走る。(LSD=ロング・スロー・ディスタンス=ゆっくり長く走る練習)



わたしは2012年にはじめて大阪マラソンを走ったが、それ以降4年連続で落選している。
しかたないので、大阪マラソンのちょうど1週間後に開催される大阪・淀川市民マラソンという大会で毎年走っている。去年まではハーフマラソンの部に出ていたが、今年はフルマラソンにエントリーした。

ご存じのように、フルマラソンというのは42キロ強という長い距離を走る。それは途方もない長さである。わかりやすくいうと、JR大阪駅と京都駅とのあいだがほぼ42キロ。ふつうの人は走ることはもちろん、歩いたこともない長さだろう。
五輪ランナーはその距離を2時間とすこしで走るが、わたしは4年まえの大阪マラソンでは4時間40分かかった。もう思い出したくないほど苦しい体験だった。(その日の記事

11月の淀川マラソンはできれば4時間30分以内で走りたいが、タイムよりもまずは完走することが第一目標。本番までにもうすこし走りこみたい。

南中ソーランの教育的意義

2016年10月02日 | Life
天気が危ぶまれた先週末の運動会は、奇跡的にすべておこなわれた。晴れ男パワー健在。
毎年この時期はいろいろな学校へ運動会/体育大会を撮りにいくが、どこも似たり寄ったりで、短距離走、ハードル走、長距離走などの走る競技と、組体操やダンスなどの団体演技のおこなわれる学校が多い。
団体演技のなかでとりわけ人気なのが「南中ソーラン」だ。



「南中」というのは北海道の稚内南中学校のことで、いまから25年ほどまえに、アップテンポのソーラン節に踊りをつけて演舞したのが南中ソーランのはじまり。
その後、南中学校が民謡民舞大賞を獲ったことで有名になり、テレビや映画でもドキュメンタリーがつくられた。そのなかで「荒れていた子どもたちが南中ソーランによって立ちなおる」といったドラマチックな描かれ方がされているが、じっさいは南中ソーランによって荒れがおさまったのではなく、南中の先生たちの日ごろの指導があったうえで、ようやく南中ソーランができたというものらしい。

いずれにしても「どっこいしょーどっこいしょ!」と全員が声を合わせて一生懸命に踊ることで、集団としての一体感や結束力は高まっていく。
きょう撮ったX中学校でも3年生が手づくりのハッピを着て南中ソーランを踊っていたが、演舞がおわったあとで数人の生徒たちはぼろぼろと涙を流していた。それほど達成感があったということだろう。
いま日本全国で広まっている南中ソーランの振り付けは、じつはプロの舞踊家(春日寿升氏)が考えたもので、たしかに「見栄え」はよい。本人たちのみならず、指導する先生たちにも達成感はあるだろう。それを見る保護者たちも感動するにちがいない。

だがアマノジャクなわたしは、こうした全体主義的な演技にやや懐疑的である。「みんなで力を合わせてがんばろう」みたいな刷り込みが、戦中の「進め一億 火の玉だ」とダブるのは考えすぎか。
こじつけだといわれればそれまでだが、世界中で内戦やテロが起こり、移民問題が深刻化するなかで、世界各国(日本も例外ではない)が右傾化・ドメスティック化している昨今、「毎年恒例だから」くらいの気持ちで南中ソーランを踊る(踊らせる)というのはあまりにもお気楽な気がする。
考案されて四半世紀にもなるのだから、もう一度、南中ソーランの教育的意義を考えなおす時期にきているのかもしれない。(X中学校がそうだといってるわけではないので誤解なきように)