池上優游涵泳

「料理と散歩と仕事で海外」「ベトナム生活あらかると」改め、「池上優游涵泳」として日々を綴っています。

5Gになるとどうなるの?

2019-02-16 13:31:23 | 知識・学習

こんにちは。

散歩のカテゴリーの次回は、多摩川大橋から下流に向かって、六郷橋を渡って戻ってくる散歩コースを紹介したいと思っています。

上流に向かっても富士山は綺麗なのですが、下流に向かっても、また異なる富士の姿が見えるので、朝の天気を見ながら、毎週、土日のどちらかは多摩川大橋に向かっていました。

今朝は空は青く、明るかったので、これは富士山が見えるだろうと、昨夜飲み会で午前様であった重い頭に鞭打ち多摩川大橋に向かいました。

しかし、写真のように、朝日は綺麗に多摩川大橋に当たるほどであったにも関わらず、富士山は雲に隠れており、残念な気持ちで、六郷橋コースを歩いてきました。

いずれそのうち(富士山が綺麗に撮られたら)紹介します。


 
さて、六郷橋の散歩コースが紹介できないので、今日も、知識カテゴリーで「5G」についてです。

様々な知識を深めるカテゴリーでありながら、トピックがIT、電子マネーに偏っていますが、根は理系であるので、ちょっとテクニカルなバズワードに興味惹かれがちです。
 
いずれ、文系なジャンルにも広げていくつもりです。

さて、「5G」とは、5th Generationの略で、五世代目の移動体通信システムを意味します。

日本ではPHSが0円で販売されていた頃、シンガポールに赴任して、初めて携帯電話を持ちましたが、あれは2G(GSM)でしたね。

インターネットもダイヤルアップ(シンガポールや韓国で、ADSLが始まった頃)という懐かしい、インターネットの黎明期でした。
 
携帯電話サービス、通信方式の革新はいろいろありますが、ざっくりと各世代の特徴を、私なりにまとめてみますと、
 
1G:アナログ方式、電話をワイヤレス化したもの、音声のみ
 
平野ノラが持っている、自立するほど大きな携帯電話やショルダーフォンの頃。
 
ポケベルもこの頃ですかね。公衆電話の10キーで、ものすごいスピードでメッセージをタイプする女子高生に驚愕していました。
 
2G:まだ音声主体ですが、通信方式はデジタルに移行しつつあり、iモード(DoCoMo)をトリガーに、データ通信、携帯電話でのコンテンツ利用が始まりました。
 
日本など一部の国・地域を除き、GSMという規格が拡大し、私自身、つい最近まで、ベトナム赴任においては、GSMでの通話、SMSを使っていました。
 
3G:利用主体が、通話からデータ通信へ。通信データの大容量化、パケット通信の高速化が求められた時代。
 
4G:スマートフォンが現れ、音声もデータ通信に重畳させて、更なる高速、大容量化が進む。
 
LTEとも呼ばれていましたが、Long Term Evolutionの略で、4Gでの高速、大容量化には、時間がかかったんですね。
 
5G そして、モバイルデータは、携帯電話、スマホに限らず、IoT(Internet of Things)の時代へ。
 
つまり、4Gまでは人のためのモバイル通信でしたが、5Gからはモノ(機械)のためのモバイル通信となっていくようです。
 
そのIoTの時代に対応するために、「5G」が実現するものは、
 
1. 「5G」の特徴
 
(1) 高速大容量
 
4Gの理論値3Gbpsを上回る、20Gbpsを実現するために、30GHz以上の高周波数帯を用います。
 
多くの情報を送ることができる反面、障害物に弱く、まっすぐ飛びにくいので、5Gでは広めに無線帯域を確保(高周波数帯だけでなく)、Massive MIMO(素子の多いアンテナを使った通信)など、新しい技術が活用されます。
 
4K、8Kといった大容量動画をモバイルで配信することも可能に。
(過去記事 4Kとはなんでしょう?(1)(2)(3)参照してください)
 
人間の資格で認識できるのは、動画でHDと4Kの間くらい、静止画で4Kぐらいと、何かのセミナーで聞きました。
 
人間の目で識別できる解像度の映像に求められる速度は4Gで十分、人間の耳で聞き分けられる、音質は4Gの容量で十分だが、
 
人間が見分けられない程の、高精細映像の解析、分析、人間では聞き分けられない、音声の分析、解析のニーズが現実化し、モノにはまだまだ高速大容量が必要
 
(2) 低遅延
 
情報伝達の時間のずれによる遅延ですが、4Gでは10ミリ秒、5Gでは10分の1の1ミリ秒。(ラジオのストリーミングの遅延とは違うよね、あれは、バッファしているかで)
 
遠隔操作で機器を操作する場合、その遅延を縮めることで、操作者の視覚、操作、機械の動作が同期に近づく。(遠隔地との通話の遅れのようなものがあっては、精確な操作はできない)
 
また、センサーが感知した情報を瞬時に、クラウドで分析して、危機を回避する操作までの時間を極限まで短縮にすることで事故を防ぐことができる。
 
なお、モバイルというと無線区間だけをイメージしてしまいますが、無線区間の高速化だけでなく、コアネットワークの高速化、情報を処理するコアシステムの処理能力の向上もあわせて、モバイルネットワーク全体の低遅延化を実現するものです。
 
エッジコンピューティング、とりわけモバイルエッジコンピューティングも重要ですね。(詳細は、また別途)

(3) 多接続
 
混んだ電車の中で、スマホの反応が遅いと感じることがあります。
 
IoTでは人の持つスマホ以上に、多数のあらゆるモノ(Things)がモバイル回線を介してインターネットに接続するので、5Gでは、従来の100倍以上の同時接続数を実現するよう技術仕様が定められています。
 
4Gは人間のコミュニケーション手段であったが、5Gは、モノのコミュニケーション、社会インフラの一部を構成することになります。
 
2. 5Gの利用が想定される分野
 
センシング技術を活用したITS(高度道路交通システム)やスマートシティー。
 
あらゆるところにセンサーを配置、さあざまな情報を取得、分析するため、多数のセンサーを接続、また、自動車や重機の運転、制御するための低遅延、多接続の5Gネットワーク。
 
低遅延は、遠隔医療は、医師が実際に遠隔で手術を行えることとなり、島嶼部、被災地での医療にも活用できます。
 
IoTとして、様々なデバイスにネットワーク接続機能をもたせ、照明、エアコンなどの家電をコントロールし、スマートホーム化するストーリーが世間を賑わせても、
 
現在のところは、Bluetooth、赤外線などの接続で、ホームゲートウェイを経由するなど、インターネットにダイレクトで接続されるものではなく、家の中におけるIoTは、規格、仕様は様々で、スマートホームはそう簡単ではない。
 
しかし、多接続が実現することで、IoT技術、IoTデバイスの普及も進むものと考えられます。
 
高速大容量、低遅延、多接続で、まずは公共の社会インフラが変化し、それが家の中にも入ってきて、生活様式が一変すると言ってもいいかもしれませんね。
 
個人的かつ直感的には、少子高齢化、労働人口の減少というところに、この変化が直結するように感じています。
 
センサーだらけの無人コンビニであったり、人のいない工場や建設現場、運転手のいないトラック、監視は高精細映像をAIが解析、、、
 
エンタメやレジャー分野においても、実際に外国に行かなくても、VR(仮想現実)で旅行体験ができたり、スポーツ観戦はプレイヤーの視点(映画館で観たのCMの中にそんなのがあったような)、アイドルも観客もアバターだけのコンサート、、、
 
そんな、マトリックスを地で行くような世界になったら、人間の認識、感覚、思考においても大きな変化もおきてくるかもしれませんね。
 
「戦争がなければ、ララァのニュータイプへの覚醒はなかった」と、シャアは言いましたが、5Gによって、誰もがニュータイプへの覚醒を起こすかも。
 
ではでは


現在までの変遷

「料理と散歩と仕事で海外」として、タイトルの通り、趣味の料理と散歩、そして出張する海外の情報を掲載していましたが、ハノイ赴任となり「ベトナム生活あらかると」でベトナム生活、近隣の国への旅行模様などを掲載するようになり、一時、仕事が忙しく更新が滞りましたが、2017年末に帰任し、2019年から改めて「池上優游涵泳」として、知識探求、スローライフを紹介しています。

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