こんにちは。
今日は、雨が降る降る言っていましたが、夕方、ようやく降ってきました。
今朝、うっかり傘を持たずに出てしまったのですが、出先からの直帰で、ことなきを得ました。
さて、ようやくOCNからメールサービスの移行が完了しました通知が来ましたので、
先週末は、OCNメールのPOPからIMAPへの設定変更を行いましたので、その顛末です。
iCloudのメールは元々、IMAPですし、
Gmail、Yahooメールは、すでにIMAP移行済みで、すべてのメールサービスを「メール」で確認している状態ではあります。
そして、20年間メインで使って、もっとも受信量が多いにも関わらず、POPで受信し、複数端末それぞれで、不要なメールを削除したり、仕分したり(できなかったり)したものが一括管理できるようになります。
一応、簡単に違いを整理してから、実際の設定、移行後の“私的”運用を話していきたいと思います。
1. POPとは
POPは、プロバイダーのメールサーバに届いたメールを、端末にダウンロードしてメールを見る仕組みです。
端末のディスク容量が許す限り、ダウンロード、保存できるので、パソコンなどでメール管理すること、1台の端末しかメールを使わない場合に適しています。
しかし、複数端末で同じメールを見るためには、設定でメールをサーバに残すことにしないと、最初にダウンロードした端末にしか、そのメールは存在しないことになります。
従って、複数端末を利用する場合、結局、複数端末それぞれにコピーが存在し、サーバにもメッセージが残ることになります。(ダウンロードから何日後に削除という設定もできますし、自分でダウンロードする端末の順番を決めておき、最後の端末では、ダウンロードの際に、サーバにメールを残さない設定にするという運用もできなくもないですが、かなり心もとないですよね)
2. IMAPとは
IMAPは、サーバにあるメールを端末にダウンロードせずに、サーバ上でメールを管理する仕組みです。
複数の端末から、サーバ上のメールを参照し、開封状態、仕分フォルダなども共有できるので、複数端末でメールを同期させるのに適しています。
どれかの端末で、メールを削除すれば、他の端末でも、サーバにアクセスできれば、削除が反映されます。インターネットに接続できない環境でも、最後に更新した状態は確認できます。
まあ、メモやEvernoteの端末間の同期と同じような感じですね。
ただ、自分のメールアカウントのサーバ上の容量が、限度になるので、それを超えないよう、管理する必要があります。(パソコンが数百GBの空きがあっても、メールアカウントの容量制限が5GBなら、パソコンでも5GBがMax)
あと、POPに比べると、メールアプリで、サーバに更新をアクセスする時、未ダウンロードの有無だけでなく、変更の有無を確認するのに、通信量が多くなる、時間がかかる恐れもありますね。
ただ、そのマイナス面は、インターネットのブロードバンド化やサーバの性能向上で改善され、ゆえに、IMAPが増えてきたのかもしれません。
IMAPは新しい技術ではなく、元々あったものが、周辺環境の整備にともなった運用性が向上し、広く使われ始めた、という事です。
3. OCNメールサービスの変更点
今回、OCNメールは、IMAP対応以外にいくつかの変更点がありましたが、
メールボックス容量が1GBから10GBへ拡大。これはIMAP対応に合わせてですかね。
ただ、今まで1GBだったとは、気にしていなかったのですが、意外でした。“今時?”って容量ですね。まあ、まめにスパムやプロモーション系のメールを削除してきた甲斐があったのでしょうか。
あと、カレンダー機能、タスク管理機能がなくなったようですが、
使ったことはありませんでしたが、OCNは、アプリがあった訳でもないですし、需要もなかったのでしょうか?
でも、MVMOとしては、それらのサービスとアプリがあってもいいのではないかと、他方、そういうのサービスがないから安いんだ、とも言えます。
あと、ActiveSync方式が使えなくなる。ActiveSync?まあ、調べなくてもいいでしょう。
4. OCNのIMAP設定
Yahoo、Gmailは、それぞれWebで設定すれば、そうなる、というもので、その後、iPhone、iPad、Macそれぞれのアカウント連携のところで、メールのスライドボタンをONにすればよかったのですが、
OCNは、というと、これも面倒なことはなく、”アカウントの追加”で”その他”を選び、新しくメールアカウントを追加するのは、POPの時と一緒で、POPではなく、IMAPのタブを選んで、受信サーバをimap.ocn.ne.jpにすれば、IMAPのOCNメールアカウントが追加でき、問題なく受信できました。
既存のPOPのアカウントをIMAPに変更することも考えましたが、タイミング悪く、POPで受信したばかりのメールが漏れるのではないかと思い、IMAPを新規につくって、POPを削除する手順をとることにしました。
また、過去の受信メールもIMAPで見られるようにするにはどうするか、事前に、いろいろな方の移行経験談を、Webで調べて、次のようにやってみて、うまく行きました。
- まず、MacでIMAPアカウントを作成し、何件かの新しいメールがダウンロードされたことを確認しました。
- POPアカウントでダウンロードしていたメールを、全件、IMAPアカウントの受信フォルダにアップロードしました。(仕分していたフォルダでのアップロードは出来ませんでしたので、仕分けはし直しです)
- MacのPOPのアカウントを停止しました。
- iPhoneでIMAPアカウントを作成し、Macからアップロードしたメール含めて、メールがすべて見られることを確認しました(件数比較)。
- iPhoneのPOPアカウントを停止しました。
- iPadでIMAPアカウントを作成し、iPhone同様に、メールがすべて見られることを確認しました(件数比較)。
- (どこからでもいいのですが)Macで、不要なメールを削除し、iPhone、iPadでも同期されることを確認しました。
- 最後に、POPアカウントをそれぞれ削除して完了しました。(削除までしなくてもいいのかもしれないけど、POPでダウンロードしたメールが残って、ディスク容量を無駄にするかも、と思い)
なお、Windows時代、OutlookでもThunderbirdでも泣かされたポート番号設定については、
受信の993はデフォルトで推奨設定どおりにできますが、
送信は、デフォルトでは587が設定され、OCNの設定情報では“※SSL利用不可の場合:587(非推奨)”とあるので、指定された465に変更しようとするも、”検証中”という表示まま固まるので、587のままにしています。IMAP移行とは関係なく、ですけどね。
(まあ、最近、私用でメールを送る機会が極端に少ないですね。LINE、Messenger、WhatsAppなどのメッセージアプリがほとんどで、メールは、もっぱら“企業”からの受信だけですから)
5. 仕分の方法と運用
Appleの「メール」での仕分機能は、iOSではできず、Macではできる、というものです。
POPでは、当然のことながら、Macにダウンロードされたものを、Mac上で仕分けるものなので、iPhone、iPadに反映されるはずものないのですが
さて、IMAPは、サーバ上でのメール管理ですので、Macで設定したら、iPhone、iPadに反映されるのか試してみました。
Macの「メール」での仕分の仕方は、
- 仕分先のフォルダを作成します。
- 環境設定で、上記フォルダに、メールを移動(コピー)するルールを作成します。
なので、まず、仕分先のフォルダを作るのですが、
Macに限らず、iPhone、iPadも「メール」アプリを起動した時の、メールボックスの構成は(例えば)
メールボックス
-----
全受信
iCloud
OCN
Yahoo
Gmail
★VIP
〇フラグ付き
-----
ICLOUD
------
受信
下書き
送信済み
迷惑メール
ゴミ箱
アーカイブ
-----
Gmail
-----
(省略)
-----
Yahoo
-----
(省略)
-----
OCN
-----
受信
下書き
送信済み
Chats(何故か、以下英語)
Contact
Sent
Trash
-----
のように受信メールの一覧パートと、メールアカウント毎の詳細の、二段階構成になっています。
で、新しいフォルダはどこへできるのか、というと
下の方の、メールアカウント毎のOCNの下に作られます。
フォルダはMacの中ではなく、OCNのIMAPサーバに作られることは、これでイメージできましたので、iPhone、iPadにも新しい仕分先のフォルダは出来ていることを見て、
Macで仕分ルールを作ってみると、それぞれ仕分先のフォルダにメールが移動されることが確認されましたので、一応、意図通り、共通に仕分けできることはわかりました。
ただ、問題は、上の方の、”全受信”はメールアカウントに関係なく、受信したものを一覧で見られるので、非常に重宝していたのですが(特に、iPhoneでは)、
仕分ルールに該当したメールは、この“全受信”および“OCN”から、下の方のアカウント毎のフォルダに移動されてしまいます。
上の方の、“全受信”の下の、OCN、Yahoo、Gmailの順番は簡単に変更できるのですが、
下の方の、アカウントの順番は、どうやら、作成順のようで、簡単には変更できず、上にもってきたい順番毎に、作り直さねばならないかもしれません。
OCNのIMAPアカウントは、最後につくったため、メールを受信した時、仕分対象のものは、アカウント一覧の下の方にいってしまい、気づかぬ恐れがあります。(ちょっと作り直すは、リスキーな感じがあり、試してはいません)
従って、“私的”運用方法ですが、メルマガやプロモーションのメールは、見逃したところで困ることはないので、それらは仕分ルールを作って、仕分先フォルダに移動させるものの
二段階認証、アラートなど、即時確認を要するもの、買い物、決済の通知など見落としてはまずいものは、“自動で仕分けない”、そして、一旦、確認、即応すれば、取っておく必要はなくなるので、“手動削除する”という運用にしようかと。
そして、その後、月曜、オフィスでiPhoneの「メール」を開いて、気づいたのですが、
仕分ルールはMacで受信時に機能するものなので、Macが立ち上がっていない日中、オフィスにいてiPhoneでメールを確認する時は、まだ“仕分されていない”ので、
メールボックス上方の、“全受信”(または、アカウント毎の一覧)で、新着を確認することができることがわかりました。
これなら、iPhoneの小さめの画面で見落とす恐れはなく、
夜、自宅でMacの「メール」を起動し、自動仕分けさせれば、iPhone の“全受信”も翌日に向けて、すっきりさせられます。
また、自宅で、Macの「メール」で最初に受信したものの、画面が大きいので、仕分先フォルダに新着があることに気づくことができるでしょう。
まあ、こんな感じで使ってみて、不便が生じれば、追々考えていくことにします。
ではでは。