23日の夜に浙江省温州市で起きた高速鉄道の追突事故。 追突して列車が落下して死者がでるなど大きな事故となったが、日本では起きるはずのない事故であろう。
浙江省杭州発福州行きの高速鉄道列車D3115(停車中)に北京発福建省福州行きの高速鉄道列車D301号が衝突しD301の先頭4車両が脱線した。
中国では毎年のように大きな鉄道事故が発生している。
大学の授業で、鉄道と自動車における信号の使い方での基本的な違いを習ったことがある。
鉄道においては、赤信号は絶対であり、そして青信号が認識出来ない場合には進んではいけない。
一方、自動車はどうかというと、黄色信号でも突っ込むし、青信号がない場合には、運転手の判断で突っ込む。
勿論、中国では(最近は減ったけど)赤信号でも、どうどうと突っ込む車もある。
鉄道には、ある区間には1つの車両しか進入してはいけない、故にそれが確認できて青信号になる。
その基本研究の施設は、北京にあります。 地図をみると、空港に向かう方向に円形の鉄道路線があるでしょ・・・ あれがそう・・・
追突した方の列車は、定刻より遅れていたのなら、運転手は遅れを取り戻すべくリカバリーしていたのかも。
そこで思い出すのが、JA西日本の福知山線の事故。
また日本で新幹線も全く事故が無いわけではない。
昨年は、山陽新幹線で保守車両同士が追突事故を起こしている。
車両の高速化に伴い、車両技術は向上しているが、それと共に忘れてはいけないのは信号など、止まる技術。
何かあった場合、確実に止まる。 止まれば落雷で停車した列車の後続車両も、まずは止まる。
停車して、又は安全速度まで徐行して安全を確保できる。
行きゃ何とかなるという、安全を軽視する世界一のスピードを誇る中国の鉄道だったら、怖いなぁ!!
落雷による設備故障って事らしいけど、中国じゃ雷雨はざらにある。
今夜だって、北京は激しい雷雨だった。
制御装置はとうぜん、そういった天災に対しても考慮されていなくてはならず、そのために過負荷をかけた試験を行って設備の安全性を高めている。それに従事する関係者の安全認識が重なって人災になる要因を防いでいるはず。
今回は、設計上の人災? 何かのミスによる人災。
いずれにしても、基本的欠陥がどこかにあるような臭いがする。。。
さてさて・・・
>浙江省杭州発福州行きの高速鉄道列車D3115(停車中)に
>北京発福建省福州行きの高速鉄道列車D301号が衝突しD301の先頭4車両が脱線した。
と書いたが、時刻表上ではD301号が先に走っていたはず(らしい)
定時運行では、そうらしいのだが、なぜ、先行しているはずのD301が追突した???
停車中の列車はEGSを使わなかったの? ATCは?
EGS: 同じ区域内にある列車の送電を止める事が出来る。
そうすれば、後続車両も教師絵的に緊急停車する日本の新幹線にはある設備
某C国は、高速鉄道は中国の独自技術であると誇こっているが、日本・ドイツ・カナダ等の技術の寄せ集め。
高速鉄道の本来は、車両と信号などの制御などが同じ国で行うのがベスト。
その意味で、在日本の新幹線はベストだと思う。
某C国の今回の事故は、日本とカナダの車両の衝突であるが、この信号技術はどこの国?
でも、もしC国の本当に独自技術としたら、制御に関して経験・ノウハウを盛り込んでいたのだろうか・・・
朝日新聞 (2011年6月22日)に下記の記事がある。
http://www.asahi.com/international/update/0622/TKY201106220522.html
“中国鉄道部科学技術局長などを務めた周翊民は、中国紙『21世紀経済報道』に対し、「世界一にこだわり、設計上の安全速度を無視し、日独が試験走行で達成していた速度に近い速度での営業を命じただけで、中国独自の技術によるものではない」と暴露し、「自分の技術でないので問題が起きても解決できない。結果の甚大さは想像もできない」”
根が深そうだなぁ