
東京はいきなり猛暑のようです。
気温35度で、外をうろついてはいけません。
でもクマのぼくは大丈夫。
この暑い中、思い出横丁の“カブト”で飲めるようになったら一熊前のクマです。

なんといってもここ、エアコンはないし、目の前が焼き場だし、店内はたぶん40度近いんじゃないかなぁ。
そんななかで、涼しい顔して飲めるぼくは、超クール(極寒)です。

【備長炭で焼くうなぎの串焼き、継ぎ足され続けてきたタレが絶品】
カブトは新宿西口商店街、思い出横丁の真ん中に位置する。午後二時過ぎ、暖簾をくぐり、赤い丸椅子に座ってみた。世間はまだ仕事の最中である。しかし、ひっきりなしに客がくる。大抵は、客が座るなり大将が「同じでいい?」と聞く。客も馴れたもので、大将と目を合わせるでもなく、辺りを見回し、うなずく。店員さんがお酒を注いで客の前に差し出す。客はグラスを静かに口元に運び、唇を濡らす。ふうとため息が漏れ、初めて彼の背中が緩み、解放されたような顔になる。ほどなく最初の一串が焼けて、目の前のの皿に置かれる。ひと口で串の三分の一ほど抜き、ほろほろと柔らかな串焼きをかみしめる。陽はいまだ高いが、そんな明るい世間を避けて薄暗い横丁にまんまと逃げ込めた幸せも、合わせて噛み締めるのである。カブトはうなぎの専門。先代が昭和二十三年に屋台から始めた店で、まさに闇市の時代からの生き証人である。メニューには――(あとは買ってよんでね)
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まさかこの大将が、あのS倉財閥の塾長さまのお父上と御同級だったとは……びっくりです。
塾長さまはお父上のために、
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ぜひこちらを↑↑↑をご購入ください。(こっちのほうがご主人、いっぱい写真に写ってるよ。しかも“カブト”は三ページぶち抜き!)

写真に出ているのは、最初が「えり」つづいて「ひれ」と「きも」。
最後が「ひと口蒲焼」と「れば焼」。
ぼくの好物「ひれ」が二本なのは、とってもうれしい。
これ全部で「ひと通り」です。
注文する際は、そういって注文しましょう。



カウンターにある醤油の瓶に入った、秘密のエキスで割って飲むといいよ。飲みやすくなって、ヘロヘロになって、ビッグカメラで必要もないもの、いっぱい無駄に買ってしまいました。

さ~て、本日の脳内ジャズは、
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からジョン・レノンの名曲「Come Together」はいかがでしょうか。
【くりす的全国名酒場紀行@カブト】←詳細
