半日お休みを取って「ぼくが生きている、ふたつの世界」という映画を観ました。
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いい映画でした。
聾唖者の両親の元に生まれた息子を吉沢亮さんが演じます。幼い時は耳が聞こえない母親の代わりに通訳をして母親を助けるのですが、成長と共に障害がある親を恥ずかしく思ったり、疎ましく思ったりし始めます。
だけど、母親はどんなにひどい言葉を言われても、決して怒りません。常に優しいのです。そして同じく聾啞者の父親もすごくいいキャラクターです。前向きで優しくて穏やかで、母親にとっても息子にとっても心の支えとなっています。やさぐれてた息子に「東京へ行け」と背中を押したのも父親でした。
あまり書くとネタバレになるので書きませんが、最後の駅のホームでのシーンは本当に素晴らしく、涙が溢れました。
この映画はコーダの話ではあるけれど、両親が聾唖者でなくても誰にでも起こる普通の話でもありました。それ故に、共感するところもたくさんありました。
見終わった後、心がじんわりと暖かくなる映画でした。