SpiMelo! -Mie Ogura-Ourkouzounov

L’artiste d’origine Japonaise qui mélange tout sans apriori

アーチスト/デザイナー、安藤福子さん

2020-10-01 11:23:00 | Essay-コラム
画像は、前回のスパイラル・メロディーライヴで着た彼女のドレス。
Fukuko Ando, Japanese unique artist-fashion-designer 

https://fukukoando.com/


Fukuko Ando’s latest exhibition at Orient Museum (Lisbon, Portugal 2020)

https://fukukoando.com/weaving-the-cosmos/


安藤福子さんのリスボンのオリエント美術館での展示会が終わり、残念ながら行けなかったのだけれど、その様子を彼女のホームページで見させてもらえた。(上のリンクからご覧いただけます!)


彼女の作品を、ずっと彼女がパリに住んでいた頃からもう20年近く見守って来ているけど、最初から素晴らしかった彼女の作品はますます粒子と波動がどんどん細かくなって、今回は彼女の手の感覚を通して銀河を導き出すような、そのタイトル通り「宇宙を編んでいる」境地に達しておられる。


彼女は最初から「服飾」という概念からかけ離れた世界観を持ち、それを周囲になかなか分かってもらえないのは苦悩だったと思う。


それでも身体に沿った形で表現する、という基本を守りながら、ここまでの独自の世界を創り上げるのに大変な歳月と鍛錬を要したことだろう。


彼女は自分の世界をこだわりあげ、脇目も振らずにそれだけを表現し続けた。


私たちアーチストは、自分の感覚を深く信じ、研ぎ澄まし、自分の内面を全て認めることでのみ「既成」を壊すことができる、それは唯一無二であるということを、彼女の作品が語っている。


彼女の内面にしか見えていない世界観こそ、本当の宇宙に繋がっているのだ。


だからこそそこに、言葉にはすることのできない無限の広がりと豊かさを感じるんだと思う。


その布の扱いは、私が理想としている音と音の繋がりのように多次元的で、彼女に必要なら装飾音が纏わり付き、必要ならシンコペーションで拍子を跨ぎ、時にアクセントを大胆につけ、即興的に自由にその瞬間瞬間の感覚を編み込んでいっている過程で、生き生きと彼女の呼吸が織り込まれる。


決して力で呼吸が止まっていない。


呼吸には奇跡がある。音を「魂で追う」とは彼女が言った言葉だが、自然な呼吸を習得している彼女の手もまた、魂を追うことが出来るのだ。


その次元に達したら自然にエクスタシーは連続するのではないか、、、そう感じて、ますます私は今日も練習するのが楽しくなる。


私は本当にそうなりたい!私は現在、強くそう望んでいて、自分が楽しくなる、自然にしたくなるものしか目に入っていない。


彼女は私と共に生きているアーチストで、彼女が日本に帰ってからもいつも時空を超えて共感し共同作業しているのだけれど、次は私のためになんと「エネルギーを受信し、発信する」エッフェル塔のようなドレスを創って下さるということだ。


そこではなんと、靴、という制約も無くなってしまというご提案が!


それによってなんと地からも、エネルギーをブロックなく全て受信できてしまうのです。


「スパイラル・メロディー」(ソロライブ)用と、「ラルチェニッツァ・トリオ」(ペーターとアタナスとのブルガリアントリオ、なんと名前が決定!!)用に両方。


「ラルチェニッツァ」は、ラルチェフさんの音楽を私たちの創造力で発展させる、という願いを込めたブルガリア風の名前。(アタナスからの提案で、すぐに私もペーターも全員一致でした!ペーターは「自分が付けたとは言わないでね、恥ずかしいから。ミエが付けたことにしといてくれ」だって。なんで私に責任転嫁笑)


ちなみに、「スパイラル・メロディー」という名前は、福子さんが私の結婚の時創ってくださったドレスにつけてくれた、私の音楽をイメージした名前。


この二つのプロジェクトは現在の私に最も大切なもので、スパイラルメロディーで自己の内面に最大限にアクセスし、トリオでエネルギーに感応して放出するという、まったく関係なさそうで、全て前後して起こっている二つのパフォーマンス。


そこに彼女のドレスが加わることは、もう無くてはならないこととなっていて、これからも彼女のドレスと共鳴して出てくる音楽が、もう楽しみで仕方ありません。


そしてここに来てなんと、自分の母の創造力が今、どんんどエネルギーを持ってきている。


これも偶然ではない、現在進行形の奇跡。


70歳を超えて人生初めて個展をした彼女はどんどん軌道を逸して来ていて、今後どうなって行くのか?!アーチストとしての今後が本当に楽しみ。


そして、アタナスの作品も、ペーターと即興をやり始めたことで、どんどん自由度が増して、ますますハートに直接響く作品になって来ている、、、


娘には、この一年成長したので、誕生日のプレゼントに新しいフルートを買ったんだけれど、昨日仕事で疲れて帰って来た私に一曲吹いてくれて、それがなんとピュアな音なことか!


一気に疲れが吹き飛ぶような音でした。