春の山歩きと言えばアケボノツツジ。アケボノツツジといえば、篠山。山頂は人でいっぱいでしたが、アケボノツツジも良い感じでした。
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平日でこれだとちょっとしんどいですねぇ。今回は、祓川温泉から登ることにしてみました。焼け滝からだとやっぱり物足りなくて。祓川温泉から、北尾根に張り付いて、県境を南下して篠山に向かうコース。これ、結果からいえば、かなり無謀でした(^^;
今日も朝早くから出発して、9時に祓川温泉に到着。少し離れたところからがスタート地点になるので、その脇の広いところからスタートです。が、そこから見る篠山は結構高い位置に・・・あそこまで行くのは難儀ですね。今回は最初から道がわかりづらいと言うことも自覚しているので、GPSにルートを仕込んでおきます。1/25000地形図から読み取ったやつだからかなり“いーかげん”ですが・・・。
スタートしてすぐ、早速ルートから外れました。やるな、地形図(こら)。しばらくは無視して歩きやすい道を歩きます。杉林の合間の作業道を歩いて行くのですが、そのさなかに鹿を発見。そういえば鬼ヶ城でも鹿がいたけれど、結構標高の低いところにいるんですねぇ。結局この後もGPSのルートからはどんどん離れていきました。
尾根に張り付く前に、林道に着いてしまいました。しかも、予定よりかなり西。林道は東西に延びているので、東に進んでルートと交差するところまで移動。結構歩きました。そしてGPSに仕込んだルートと交差する点でピンクリボンを発見。下る道は・・・不鮮明。登る道は・・・不鮮明。だめじゃん。しょうがないからすぐ近くにある稜線に張り付きます。どうせここからは稜線沿いだしね。
で、この稜線、ホントに稜線なんですわ。ちょうど県境なので、県を跨ぐと植生が違うというか・・・。高知県側はびしっと杉林。愛媛県側は落葉樹。その真ん中に道。何だろう、このコントラストは(^^; ま、迷った時の参考になりますかね。
そんな落葉樹が多い愛媛県側でリスを発見。野生のリスってはじめてカメラで捕らえられたなぁ・・・。
うん、何か食べてますね。ため込んでいたドングリでしょうか。春ですねぇ(あまり関係ない)。
さて、稜線をドンドコ上りますが、視界があまり開けなくてちょっと残念気味。800mくらいのところでしょうか、稜線上が低木で覆われてにっちもさっちも行かないゾーンがありました。道はほとんど途絶えていて、稜線を行けば間違いないことはわかっていても、ここまで邪魔する木立が多くては・・・。高知県側の杉林の合間を縫っていけば楽だったのですが、律儀に稜線の細い道をたどろうとして細かい切り傷をいっぱい作る羽目に・・・。
そんなところで西側が開けている場所が。愛媛県側ですね。
・・・。これって、地滑り、なんじゃないかなぁ・・・。どうなんだろう。杉林がこんなに綺麗に波打ったようにずれたりはしないよねぇ?
低木ゾーンを抜けると、気持ちよい稜線歩きになりました。これはホントに気持ちいいなぁ。もう山頂までの標高差も200mを切り、ゆったりと登っていきます。新緑がまた良いんだわ。
11時過ぎに、山頂に到着。途中鹿よけのゲートは、一本松町産業課から篠山観光開発協議会に名称が変更されていました。やっぱり市町村どころか県を跨いでいるからこういうのを作らなきゃいけないんだろうなぁ、なんて思いながら山頂までとぼとぼと。このあたりから山頂の方から賑やかな声が降ってきます。団体さんがいるようですね。
山頂は平日にもかかわらずたくさんの人でごった返していました。うーむ、さすがだ。肝心のアケボノツツジは、昨年より花芽が多いように見えましたね。来ている時期が少し遅い(っても一週間だけど)こともあるけれど。GWが見頃になりそうです。人出も多そうだから難儀しそうですね。
で、やっぱり老人カメラマンが立ち入り禁止のロープを無視して一人悦に入って写真撮影会をしていました。周囲の視線に気がつかないんだろうなぁ。大体こういう御法度をやらかすのはご老人方がほとんどですな。>若い人はそもそもそういうのにあんまり興味がない
さて、帰路は、行きに通りそびれた林道から下の部分。不鮮明ながら道があったところを歩かなきゃね。まずは尾根沿いを下って・・・気がつくと杉林のど真ん中。あれ、あれ、あれ。いつの間に!?慌ててGPSをチェック。緩やかに西に折れるところを直進してしまったようです。慌てて杉林を西に向かい、杉林と広葉樹の境界線へ。幸い50mくらいしか離れていませんでした。ピンクリボンが分岐している両方に着いていたようでした。尾根の傾斜が緩くなってどちらが尾根ともつかないような状況でしたんで、漫然と歩いていると間違う場所ですね。気をつけなきゃ。
で、林道から下の部分。とりあえず、ピンクリボン、行っときますか?かろうじて道の体裁をなしてはいるけれど、長年人が入った形跡がなく・・・。人が歩ける隙間がない・・・。こりゃ困ったねぇ。GPSにかぶりつきながらゆっくりと下っていきますが。途中行ったり戻ったり、明らかに別方向に行きそうになったりしたのでやっぱり戻ったり。そうするとこういうところに出くわしました。
・・・・・・。超巨大スライダー。長さ100m以上、幅50mで、扇形になっているようです。標高差も50mくらいありますか。ということで、三ツ輪の滝の上部に出てしまったようでした。3本のナメ滝に挟まれたところに出てしまい、水の張ったナメ滝を横断なんて無茶が過ぎると思いつつ、行けないか少し検討。やっぱり無謀なので上流に戻って渡渉。ナメ滝に沿って下って滝を撮影しました。その辺はFotopusへ載っけましたんで。
またこの滝からも難儀するわけで。この三ツ輪の滝もGPSに仕込んだルートには乗っているんだけど、肝心の道が見当たりません。が、そこはかとなく獣道があちこちに着いているので、下れるところを下り、方角はGPSを頼りに移動します。結局2時間以上かけて下りきりました。GPSのルート上には道が存在していなかった、というちょっと悲しい結果に。
実はこのルート、旧遍路道のようなんですね。だから行けるか、とも思ったんですが・・・。結論から行けば、このルートを行くのは無謀が過ぎます。おとなしく焼け滝へ降りた方が良さそうです。そんな話を祓川温泉のお風呂で山歩きできていた人たちを話していました。皆一様に祓川温泉から上り下りしたことに驚いていましたけれど、時間を考えると、焼け滝からだと物足りないと言うことは一致していました。まぁ、そうだよね。GPSの話をしたら、やっぱり持っていると便利だよねってことで。でも、愛媛では見つけるのは難しそうだからおとなしく通販かな、なんて話で盛り上がりました。
やっぱり祓川温泉って良いですね。温浴効果の持続性はほかとは比べものにならないくらい強いと思う・・・。帰りの車の中でもずーっとほてったまま。ちょっと暑いかな(笑)