いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

当然の帰結

2008年04月03日 15時34分58秒 | 社会保障問題
予想された結果でしかない。

はてなブックマーク - <国立がんセンター>麻酔医が相次ぎ退職 手術にも支障(毎日新聞) - Yahooニュース

医師たちを支えていたものが、破壊されたからさ。
単に給料が高い安いとかの問題ではなく、日本の中心的医療機関で果たしてきた役割とか、誇りとか、感謝される喜びとか、そういうものが打ち砕かれたからだろう。

これまでにも何度か取り上げた。

Terror of jurisdiction ― 司法権力が医療崩壊を加速する

崩壊は止まらない


予想通りということ。
普通に考えれば誰でも判ること。
がんセンターも国循も、同じように壊れていったのだよ。

今後も同じように崩壊が進展するだろう。

人材育成には時間がかかる。失った時間は取り戻せないのだ。




福田政権支持率はジャイアンツ状態

2008年04月03日 00時15分08秒 | 政治って?
開幕5連敗中(笑)みたいですが、ジャイアンツ。泥沼ですな。これは別にいいですけど。単品性能では圧倒的に有利と思われたのに、この結果ですから。

福田政権も支持率が下げ止まりませんな。
毎回毎回の続落。株価が落ちていってた時の心境と同じようなものでしょうか(笑)。

福田内閣支持28%、抵抗政党批判?民主支持23%止まり(読売新聞) - Yahooニュース

民主党への支持も低いままですが、福田政権が自壊するのを待つという作戦で追い込みをかけているのだろうと思いますね。だが、福田政権の再浮上が見込めなければ、総辞職ということになって解散は回避されることは間違いないでしょう。なので、いくら福田政権を追い込めたとしても、選挙のチャンスは巡ってこないでしょう。

潰れそうな福田政権をどうにか支えようとしているのは旧森(町村)派だけで、自民党内では「もうどうでもいい」っぽい反応でしょうな。恐らく潰れるまでの秒読みと、総裁交代の混乱でいかにうまく立ち回るかの算段をしていることでしょう。どうにか支えよう、という勢力は殆どないでしょうね。先日、小泉―中川ライン(+武部もだけど)で「総理の決断」を演出し、一般財源化の提案をして民主党へボールを打ち返したように国民の前に見せたわけです。当然自民党内では「勝手なことすんな」という反発があったであろうし、余計なことを言いやがって、と苦々しく思っていた方が多かったでありましょう。福田総理としては、ギリギリの決断であったろうと思いますけどね。小泉さんにとっては「兄貴分」の福田総理ですから、見るに忍びないと思って福田総理に進言したものと思います(直接言ったかどうかは知りませんけど)。

福田総理の決断は、一定の評価ができるものであったと思います。しかし、時すでに遅し。
言えることは、総理自身が何かを頑張ろうと思ったところで、まわりが動かなければ何も進んでいかない、ということです。その段取りとか準備とか、全ての部分でタイムリミットを逆算して行動を計画してくれる人間がいなければ、総理はスーパーマンではありませんから自分ひとりでは全部を考え決定することなどできないでしょう。

つまり、「チーム福田」みたいな部分が、ほぼ機能停止状態、ということです。トップに情報を提供し、判断すべき選択肢を示し、判断を仰ぐというシステムが機能していないのだろう。孤独と評される所以はそこらへんにもあるのではないか。
その上、閣内にバックアップ体制が全くない。それは福田さんに選ばれた人たちではないからだ。みんなバラバラ。チームとしての体をなしていない。今のジャイアンツみたいなものだ(笑)。エースが1人で何とか頑張ろうと思ったところで、勝てるはずもない。福田さんは、そういう求心力が多分ないのだと思う。


政権運営の最大の障害と目されるのは、自民党執行部にあるでしょう。具体的には、伊吹、古賀、二階、というあたりかな、と。

もうオシマイ…伊吹幹事長、首相批判(日刊ゲンダイ) - Yahooニュース

『自民党の伊吹文明幹事長は17日の記者会見で、福田内閣の支持率下落が止まらないことについて「不支持の大きな原因は多分、(首相の)指導力がないということではないか」と強調した。』

こんな幹事長では、当然まとまるものもまとまらなくなるわな(早口言葉?)。
大蔵閥で官僚主義的な人ですし、何たって「死人に口なし男」ですからね。日銀総裁人事に伊吹が噛んで、大蔵路線に固執した為に破談になったと言えるかもしれません。総理批判を行う幹事長を執行部に置く意味なんてないのですよ。

古賀委員長は実質的に公認権を握って党内の掌握に余念がありません。当然道路族のドンですから、暫定税率問題では政府に協力的であるはずもありません。公認では郵政造反組を着々と復活させ、ポスト福田への布石に専念しています。道路問題が民主党の攻撃に晒されると、素早く姿を消して報道の矢面に立たないように腐心していたことが窺われます。自分が攻撃対象とならないように、うまく潜伏していた、ということですかね。「反改革路線」の筆頭は古賀さんですから、執行部で実権を持つ限り、自民党総裁に誰がなっても足を引っ張られることになるでしょう。

最後に二階さんですが、あからさまな反福田政権という態度であり、道路問題では政府と対立している勢力でしょう。ここもポスト福田での立ち回りを考えていることでしょう。少数派であるが故に、二階派の影響力を強めることを狙っているものと思われます。自民党内でのキャスティングボートを握ることを考えるでしょう。

そういうわけで、福田さんにはもう浮上できる材料はない。頼みの綱でもあった、舛添、渡辺大臣あたりが潰されてるのを見れば、情勢は明らかだ。安倍ちゃんの場合にはメディアの総攻撃を食らってしまい退陣を余儀なくされたが、福田政権では何もしなくても周囲の人間が邪魔して動きを止めているので、潰れるのは時間の問題だろう。


そうして、焦った官邸は、余計なことをやろうとする。
たとえばコレ>首相の突然の指示で現場混乱 「長寿医療制度」(産経新聞) - Yahooニュース

後期高齢者という呼称に問題があるかどうかではなく、新たな保険制度への理解が得られていない、ということが本質なのであって、「長寿」にしてみたからといって支持率が回復するわけでもあるまいに。兎にも角にも、段取りがない、思いつきに頼る、ロクでもない提案をする連中の進言を鵜呑みにしてやらかしてしまう、というようなものだな。


これで政権維持をしようというのは難しい。しかも総理が解散には踏み切ることができない、と見切られているが故に、党内であろうが閣内であろうが、総理への恐怖心が生じないのである。

福田さんが今後も続けようという意志があるのであれば、残された唯一の道は「解散」に踏み切れるかどうかである。できないなら退陣するしかないであろう。日銀総裁を決めたら、どうするか考えておくべきではないかな。サミットまで持つかどうか。支持率低下が続いても、辞めるといわない限り総理のイスに座り続けることは不可能ではないが。ま、自社の株価下落をまるで気にしない経営者みたいなもので、そういう人もいますから。支持率のグラフが地面に張り付くまで辞めないことは可能ですからね(笑)。