いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

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後期高齢者医療制度への攻撃の手が緩んだのは何故?

2008年04月21日 21時37分30秒 | 社会保障問題
何と申しましょうか、マスメディアの方々というのは反応が非常に単純なのではなかろうかと思えるわけですが、どうなんでしょうか。ひょっとして、制度導入は「大企業さまのご意向なのだよ」とウチのブログでアドバイス(笑)をしてあげた途端に、「姥捨て山ダ!」バッシングが鈍ってしまうもんなんですか?私個人の印象なんで、実際どうなんだか判りませんけれども、「ウェークアップ」だと健保連がスポンサーについてるからしょうがないとしても(この前の番組中では、まあまあ制度を客観的に説明していたように思います)、あれほど制度が悪い!、とんでもない制度だ、お年寄りの切り捨てだ、と叩いていたトーンが急に変わったのはどうしてなんでしょうか?(笑)

制度を廃止に追い込めるようにマスメディアが頑張ってみたら宜しいのではなかろうか、と思わないでもありません。いや、別に旧制度に戻るだけだから、今すぐにはどってことないでしょ。戻せばお年寄りの怒りも鎮まるし、マスメディアの方々のバッシングネタも毎日盛り上がって一石二鳥ではないかと思いますが?続けたらいいのではありませんか?バッシング。徹底糾弾したらいいですよ。
制度が酷いんでしょ?
(入山料さえ取る―by 共産党)「姥捨て山制度」なんでしょ?
マスメディアはその意見を貫けばいいではないか。何故それをしないのだ?スポンサーに顔向けできないからか?大企業さまを怒らせるわけにはいかないからですか?それとも、自社の健保組合からさえ文句が出るからか?腹がいてえ。毎度のことながら、マスメディアの上滑りっぷりには幻滅しますぜ。


もうね、スポンサーが怒ろうと、文句言おうと、やっちゃってくださいよ。トコトン戦って下さいよ。それもできんのですか?(笑)
ならば、始めから文句をつらつらと並べるのは止めればいいのにね。バツが悪くなるだけだもんね。


医療保険制度の概要


健保組合の老人保健給付対象者はたったの2.1%に過ぎない。加入者は本人が約1500万人で家族も大体同じくらいだな。つまり加入者3000万人で、老人(75歳以上、今でいえば後期高齢者)は僅か60万人しかいないんだよ。
だが、国保では約23%が老人なんだよ。な、言ったろ?市町村国保でそんなに支えきれると思うか?税金とか何とかで補助があるとしても、全然足りないのだよ。

健保組合が文句を言うのは判るよ。だって、加入してる老人は僅か60万人しかいなくて、その人たちの給付は2千億円しかかからないんだもの。老人医療費約11.5兆円のうち、僅か1.7%だけだもんな。そりゃ、払いたくないと。で、老人保健拠出金を9千億円も取られて、超ムカつくぜ、ってことを健保が言うわけだ。そーですか。

もうちょっと数字を見ますか。大雑把ですからね。
老人保健対象者は約1450万人、うち、被用者保険(健保組合、共済、政府管掌等)加入は約260万人(うち健保組合が60万人)、残りは市町村国保で1190万人だ。つまり、健保組合が面倒をみてもいいよと思うのは自分とこの60万人で、他の年寄りなんて知らねえぜ、自分とこは自分で面倒みろ、ってことなんですわ。そっちはそっちでやれ、と彼らは強硬に主張しているんだわ。

まあ市町村国保が約1190万人を支えきれるわけでもあるまい。公費投入額が大きいといったって、全てがカバーされるわけじゃないからな。日本国民の健保組合3000万人の人が面倒みるのを分担する老人が60万人、残り9700万人の人で1390万人分担せよ、と大企業の健保組合さまが言うのですから、しょうがないでしょうな。
3000万人の人々の先祖は60万人ですか。随分と少ないですが、相当出産人数が多かったことでしょう(笑)。健保組合の基本的な方針としては、「他人の親だの年寄りだのの面倒なんてみれるか、現役世代の俺たちが稼いだ金なんだから、俺たちに使わせろ」ということですね。

で、市町村国保には1190万人の老人―つまり後期高齢者―がいるけど、自己責任でやれ、ということだそうです。老人は金がかかり過ぎるから切り離せ、と強硬に主張したのは一体誰だったんでしょう?
国民はこのことをよく知るべきだ。

大企業で、日本の法人税が高すぎる、医療費も高すぎる、利益も国内ではなく海外のおかげだ、とか言ってるヤツラがいるんだが、だったら日本からあなた方が消えればいいだけだろ。そんな簡単な経営方針が何故判らんの?とっととどこへでも好きなところへ行けって。税金が安くて社会保障費も全然少なくて、賃金が低くても文句も言わず働いてくれる国なんて、日本以外でもごまんとあるだろ。そういうところへ、金を持って経営陣も本社も移転したらいいだろ。


そういうわけで、大企業は自分の先祖は切り捨てろ、ということを先導したいんだそうです。さすがだ、民間は。効率を追及しているだけのことはある。先祖は金だけかかるが、生産性が低いというか生産がほとんどできないからだね。生産性の低い人間は、どんどん切っていけばいいんだね。それが効率化を図るポイントなんだね!なるほど!!
日本国民はこのことをよく考えた方がいい。


自分の年老いた親がいた場合、親を田舎に残して、自分だけはサッサと社会保険料の安い地域に移動すればいいだけなんですって。そうすると、その田舎の地域の人が親の面倒をみてくれるんですって。へえー、そうなんだ。日本って、そんなうまいシステムができたんだね。こりゃ、素晴らしいライフハックだ。大企業と健保組合のお墨付きですからね。

そういう大企業の言い分に沿って、マスメディアの論調が決まっていく、と。
これも経済合理性の結果なんだね!
いやー、勉強になるなー(笑)。



プロアマの

2008年04月21日 15時10分33秒 | 俺のそれ
特に意味はない。が、ふと気になったので。

はてなブックマーク - プロとアマの話 - REVの日記 はてな

「プロのサラリーマンとか、プロの農家という言葉は一般的でない」


言われてみれば、確かにそうだ。
だが、「アマのサラリーマン」とか、「アマの農家」とかは、多分いないからだろう(確かめたわけではないけど。極稀にはいるのかも?)。

もし、滅多にいないのなら区別する必要がなく、一般的に「農家」というとそれはプロを指すということが判るかもしれない。

アマの比率がそこそこ存在する場合には、「プロの○○」と冠されるのかも。


ところで、「プロ市民」なる語を見たことがある。ネット上以外では知らなかったのであるが、この場合の「プロ」というのはプロレタリアとかのプロ?で、プロフェッショナルのプロではないのでしょうか?
それとも、プロの作家のプロとおんなじで、すると「アマの市民」というのがいることになるんでしょうか?

ナントカ修正主義者とかに騙されるのは「アマの市民」だからで、(最低限新書2冊くらい)本で調べたり専門家の知識を仕入れたりせずに意見を言う、「甘い」市民だからでしょうか?
アマちゃんの「アマ」でしょうか?
或いは、ヤクザ屋さんのいう「このアマぁ!」のアマの市民でしょうか?

それらに比べ市民のプロは違う、というようなことなんでしょうか?


結構謎です。


といいますか、冗談です。
けど、「プロ市民」の由来はよく知りません。
誰の命名なのか気になるところです。