ようやく金融安定化法案が下院を通過しました。
とりあえず、ほっと一息でございます。
よく頑張った方だと思いますよ、ブッシュ大統領もポールソンも。
民主党の協力というのが、一番効いたのだとは思いますけれども。選挙が「オバマ勝ち」を見越していれば、先にブッシュ大統領に決めさせておきたい、ということもあったでしょう。民主党のオバマ政権が誕生した後で「対策」を決めて実施すると、その失敗を後から追及されるかもしれませんからね。もしも数年後に「税金が失われた」ということになったとしても、「それはブッシュが決めた政策だからww」と追及をかわせます。「お前も賛成票を投じたじゃないか」とは言われるかもしれんが。
あれだ、「イラク戦争」の話と同じような展開。今になって「あんときゃ、反対したぜ、俺は」とか、「あんたも賛成しとったじゃないか」とか、叩きネタとして使えるってことで。
冗談はさておき、危険な状態は緩和されたものの、楽観はできない。できるだけ迅速に行動せねばならないだろうし、急激な収縮は避けなければならない。
話変わって、小ネタ。
応援したり、激励したりするには、どういうことを言えばいいか、というのを考えてみた。
◎その1
リーマン・ショック
冒頭でのセリフがこれ
>棒損、何やっとんのじゃ、くそハゲ!
皆さんご存知のとおり、棒損はポールソンですね、はい。
「ハゲ」というのは、不適切な表現でした。お詫びして、訂正は…できんな、こりゃ。だって、本当に……。
9/15にこれを書いたら、18日にasahicom(朝日新聞社):東京外為市場・正午=ドル106円後半へ上昇、米政府の危機打開策に期待先行ということになり、対策が出されるらしかった。で、数日後には、ポールソン提案が出されたのだった。
効果覿面じゃねーか(笑)。
◎その2
a banana republic with nukes
これはタイトルそのまんま。27日に書いた。すると、どうでしょう!
29日のクルーグマンの記事がコレ
>OK, we are a banana republic - Paul Krugman - Op-Ed Columnist - New York Times Blog
だそうです。
◎その3
アメリカの「かわいそうな象」
下院での金融安定化法案否決後に書いたのだった。
みなさん、お見通しだと思いますが、一応説明というか、意図を書いておくと、「jackass」というのはDemocratに対する揶揄的表現であり、民主党のシンボルであるロバ(donkey)を軽蔑したような言い方です。第7代大統領となったジャクソン(Jacksonianの人)がルーツ(Jackson+ass → Jackass)らしいです。要するに、「間抜け」の典型的な言い方で、どういうわけか大概の外国童話においてもロバというのはバカを象徴していますね。
一方の共和党ですが、シンボルは象で(自民党の前のマークも象だった、ひょっとしてパクリ?)、新聞の風刺画か何かがルーツらしいですが、よく知りません。で、「white elephant」というのは、yahoo辞書によれば、「高くついてむだな物;(不要な)持て余し物、明確に失敗とわかる試み[冒険]」です(笑)。
皮肉に効果があったかどうかは判りませんが(あるわけねーw)、上院で可決の成果もあってか、下院の再チャレンジwではようやく可決となったわけです。それとも、「バナナ共和国を笑ってやれよ」という辛辣な意見が良かったのかな?違うか(笑)。
今後、民主党政権が誕生するかもしれませんので、囃し立てたい人たちが「や~い、ロバ、ロバ、ロ~バ」とか言いたい時には、jackassという語を覚えておくと色々と役立つかもしれません(ウソ)。
ま、世界経済を破滅させるという選択肢があるとは思えませんもの。イデオロギーや局所的正しさを求める以上に、「今、できること」をやって死を回避するしかないのですから。ちょっとくらいヘンだろうが、ムダっぽく見えようが、死ぬよりはマシだ、ということで。
が、依然として悲観論は消えていない。
昨年にオレが書いた対策を打っておけばよかったのに、と思わないでもない。
>ジャパンマネーは世界金融の救世主となれるか
買取機構みたいなものは考えられただろう。だから言ったじゃないか。これをやっておけば、飛ばずに済んだ大手もあったかもしれんがな。後の祭りだけど。
>世界に拡散する伝染病、「不安」
これに書いた通り経過してきてるんじゃないの。
『・Financial System Failure(FSF)、Credit Insufficiency(CI ):
更に進むと不可逆領域となり、企業倒産やいくつもの銀行破綻などを招くであろう。金融システム全体の機能不全、信用(創造)機能の極端な不足や機能不全という状態を招く。日本で起こった貸し渋りや貸し剥がしということや、新規貸出の大幅な減少、大規模な信用枠の収縮、ということになるだろう。経済全体への影響も大きいだろう。多分この状態になると、通常では効いていた政策手段(例えば利下げ、マネーサプライ、等)に対する感受性(感応度)が著しく低下し、かなり強力な政策パッケージで対応しない限り、脱出困難となるであろう。』
まあ、いくら説得しようにも、「犠牲者」がそこそこ出ないとみんなは解ってくれない、という側面はあるだろうから、リーマンとかAIGとか、そういう本物が追い込まれるまで危険を認識するのが難しい、ということなのかもしれない。
不可逆領域に突入してはじめて、事態の深刻さが判る、ということか。
その為には、少々の「生贄」が必要だった、と。
で、リーマンが捧げられた、と。
<ちょっと寄り道:
最近の若者コトバには、「ヒラリー」というのがあるそうだ。とは言うものの、例のオバマと民主党候補を争ったヒラリーさんとは無関係。Who are you?事件(ヒラリー・クリントンの夫は誰?)にも関係ないよ。
えー、「ヒラのサラリーマン」という意味らしいです。これを「ヒラリー」と呼ぶんだそうです。確かに~確かに~。
例えばこんな感じ?
「ミキのお父さんは仕事何してんの?」
「えー?ウチ?ああ、”ヒラリー”よ」
みたいなw。無駄に長い寄り道だった。 >
まるで遊技王じゃないか。
リーマンとAIGを生贄に、融合召喚!!
出でよ、『棒損ずタープ』!!
無理っぽいな。
「Paulson's TARP」なんだけど、一応。
こういう時は、米国では、得意の決まり文句がお似合いだ。
「Collateral Damage」
www
とりあえず、ほっと一息でございます。
よく頑張った方だと思いますよ、ブッシュ大統領もポールソンも。
民主党の協力というのが、一番効いたのだとは思いますけれども。選挙が「オバマ勝ち」を見越していれば、先にブッシュ大統領に決めさせておきたい、ということもあったでしょう。民主党のオバマ政権が誕生した後で「対策」を決めて実施すると、その失敗を後から追及されるかもしれませんからね。もしも数年後に「税金が失われた」ということになったとしても、「それはブッシュが決めた政策だからww」と追及をかわせます。「お前も賛成票を投じたじゃないか」とは言われるかもしれんが。
あれだ、「イラク戦争」の話と同じような展開。今になって「あんときゃ、反対したぜ、俺は」とか、「あんたも賛成しとったじゃないか」とか、叩きネタとして使えるってことで。
冗談はさておき、危険な状態は緩和されたものの、楽観はできない。できるだけ迅速に行動せねばならないだろうし、急激な収縮は避けなければならない。
話変わって、小ネタ。
応援したり、激励したりするには、どういうことを言えばいいか、というのを考えてみた。
◎その1
リーマン・ショック
冒頭でのセリフがこれ
>棒損、何やっとんのじゃ、くそハゲ!
皆さんご存知のとおり、棒損はポールソンですね、はい。
「ハゲ」というのは、不適切な表現でした。お詫びして、訂正は…できんな、こりゃ。だって、本当に……。
9/15にこれを書いたら、18日にasahicom(朝日新聞社):東京外為市場・正午=ドル106円後半へ上昇、米政府の危機打開策に期待先行ということになり、対策が出されるらしかった。で、数日後には、ポールソン提案が出されたのだった。
効果覿面じゃねーか(笑)。
◎その2
a banana republic with nukes
これはタイトルそのまんま。27日に書いた。すると、どうでしょう!
29日のクルーグマンの記事がコレ
>OK, we are a banana republic - Paul Krugman - Op-Ed Columnist - New York Times Blog
だそうです。
◎その3
アメリカの「かわいそうな象」
下院での金融安定化法案否決後に書いたのだった。
みなさん、お見通しだと思いますが、一応説明というか、意図を書いておくと、「jackass」というのはDemocratに対する揶揄的表現であり、民主党のシンボルであるロバ(donkey)を軽蔑したような言い方です。第7代大統領となったジャクソン(Jacksonianの人)がルーツ(Jackson+ass → Jackass)らしいです。要するに、「間抜け」の典型的な言い方で、どういうわけか大概の外国童話においてもロバというのはバカを象徴していますね。
一方の共和党ですが、シンボルは象で(自民党の前のマークも象だった、ひょっとしてパクリ?)、新聞の風刺画か何かがルーツらしいですが、よく知りません。で、「white elephant」というのは、yahoo辞書によれば、「高くついてむだな物;(不要な)持て余し物、明確に失敗とわかる試み[冒険]」です(笑)。
皮肉に効果があったかどうかは判りませんが(あるわけねーw)、上院で可決の成果もあってか、下院の再チャレンジwではようやく可決となったわけです。それとも、「バナナ共和国を笑ってやれよ」という辛辣な意見が良かったのかな?違うか(笑)。
今後、民主党政権が誕生するかもしれませんので、囃し立てたい人たちが「や~い、ロバ、ロバ、ロ~バ」とか言いたい時には、jackassという語を覚えておくと色々と役立つかもしれません(ウソ)。
ま、世界経済を破滅させるという選択肢があるとは思えませんもの。イデオロギーや局所的正しさを求める以上に、「今、できること」をやって死を回避するしかないのですから。ちょっとくらいヘンだろうが、ムダっぽく見えようが、死ぬよりはマシだ、ということで。
が、依然として悲観論は消えていない。
昨年にオレが書いた対策を打っておけばよかったのに、と思わないでもない。
>ジャパンマネーは世界金融の救世主となれるか
買取機構みたいなものは考えられただろう。だから言ったじゃないか。これをやっておけば、飛ばずに済んだ大手もあったかもしれんがな。後の祭りだけど。
>世界に拡散する伝染病、「不安」
これに書いた通り経過してきてるんじゃないの。
『・Financial System Failure(FSF)、Credit Insufficiency(CI ):
更に進むと不可逆領域となり、企業倒産やいくつもの銀行破綻などを招くであろう。金融システム全体の機能不全、信用(創造)機能の極端な不足や機能不全という状態を招く。日本で起こった貸し渋りや貸し剥がしということや、新規貸出の大幅な減少、大規模な信用枠の収縮、ということになるだろう。経済全体への影響も大きいだろう。多分この状態になると、通常では効いていた政策手段(例えば利下げ、マネーサプライ、等)に対する感受性(感応度)が著しく低下し、かなり強力な政策パッケージで対応しない限り、脱出困難となるであろう。』
まあ、いくら説得しようにも、「犠牲者」がそこそこ出ないとみんなは解ってくれない、という側面はあるだろうから、リーマンとかAIGとか、そういう本物が追い込まれるまで危険を認識するのが難しい、ということなのかもしれない。
不可逆領域に突入してはじめて、事態の深刻さが判る、ということか。
その為には、少々の「生贄」が必要だった、と。
で、リーマンが捧げられた、と。
<ちょっと寄り道:
最近の若者コトバには、「ヒラリー」というのがあるそうだ。とは言うものの、例のオバマと民主党候補を争ったヒラリーさんとは無関係。Who are you?事件(ヒラリー・クリントンの夫は誰?)にも関係ないよ。
えー、「ヒラのサラリーマン」という意味らしいです。これを「ヒラリー」と呼ぶんだそうです。確かに~確かに~。
例えばこんな感じ?
「ミキのお父さんは仕事何してんの?」
「えー?ウチ?ああ、”ヒラリー”よ」
みたいなw。無駄に長い寄り道だった。 >
まるで遊技王じゃないか。
リーマンとAIGを生贄に、融合召喚!!
出でよ、『棒損ずタープ』!!
無理っぽいな。
「Paulson's TARP」なんだけど、一応。
こういう時は、米国では、得意の決まり文句がお似合いだ。
「Collateral Damage」
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