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こんにゃくの次は「イカの握り」ですか

2008年10月20日 18時11分48秒 | 社会全般
もうこうなると、際限がなく、どんな食品でも危険視されるんでは。


神戸新聞|社会|デイサービスで窒息 男性が医療法人提訴へ 神戸

(一部引用)

 代理人によると、男性は、同法人が経営する同市東灘区の介護老人保健施設を利用。今年六月、デイケアサービスの一環として、約三十人の利用者とともに回転ずし店で食事をしていたが、イカのにぎりずしが誤って気管に入った。

 付き添っていた施設の職員が、異物除去の措置をとったが、男性に意識があったため、すぐに救急通報はしなかった。ところが約十分後に男性の心肺が停止。その十分後に駆け付けた救急隊員が気道を確保し、男性は心拍再開したが、低酸素性脳症で機能障害が生じ、現在も寝たきりの状態となっている。

=====


状況がよく分らないが、男性が返事をしたりして、意識障害がなく応答していたので、救急車を呼ばなかったんでは?
声が出せているので、まさか気管にイカが入ってしまい、呼吸停止を来たすとは思わなかったのでしょう。けれど、呼吸機能が次第に悪化し、遂には心肺停止となったのかも。

高齢者の場合には咳嗽反射が弱く、気管内に異物が入っても若年健常者のように激しく咳き込まないことがあり、そうなると「気管に異物」とは考え難くなるので、「多分食道に行っただろう」とか判断してしまうことはある。
若い人がわさびのご飯とかを気管に少量でも吸い込むと、ゴホゴホゲホゲホとか涙を流すくらいに大変な咳が出ると思いますけれども(似たような刺激物でもそうなるかも)、高齢者であるとうまく咳で排出できないこともあるのです。


これでも訴えられる、ということになっておりますので、今後には回転寿し若しくは普通の寿司店での表示が、「窒息死する危険があるのでご注意下さい」とか書いてないと説明義務違反だの注意義務違反だのとか、それとも高齢者はイカやタコを食べないで下さい、と書くか製造中止(商品の提供そのものを中止させろ、と)いうことになってしまうのかも。


例の蒟蒻畑を販売中止に追い込むというのと同じく、今度もまた販売中止させろ、ということかもしれない。あーあ、今度はイカの握りが消えるのかーー、残念だなー。


食事の際に、介護職員が気道閉塞を完璧に救護できないと訴えられてしまうみたい。食事介助を必要としていたかどうかは別みたいだね。中には奥さんが介助で食べさせている場合もあるけど、イカ握りを食べさせたのは誰だったのかが気になるところだ。本人?奥さん?それとも職員?


まあ、弁護士は金になるものであれば何だって利用するから、どんな訴えでもいいんだろうけど。



諮問会議の民間議員交代のこと

2008年10月20日 16時37分46秒 | 政治って?
既に時期外れの話題ですが、気にはなっていたので。

前議員の伊藤教授、八代教授、伊藤忠の丹羽氏には、本当にご苦労さまでした、と申し上げたい。何といいますか、力を発揮する場面を迎えることなく去ることになったのではないかと思い、残念な気持ちでおられるのではなかろうかと思います。政治的暗礁に乗り上げてしまって、大半が捨て置かれてしまっていたことは同情致します。思うように議論を進めることもかなわず、悶々とした時間だけが過ぎていったのではないかな、と思います。

御手洗氏につきましては、経団連会長というポストで選ばれただけですので、こう申しては失礼かと存じますが、日本を代表する「悪しき経営者」の見本なのではないかと感じることが多く、今回外されたことが大変良かったのではないだろうか、と思わずにはいられません。言ってみれば、一企業の為、特定個人の為にはなっても、日本の為にはならない、というようなことでございます。高所大所からの議論などという以前に、少数利益剥き出しのご意見には傾聴すべき点があるとは到底思えませんでした。それにしても、日本の経済界はトヨタ閥以外には人材がいないのであろうか、と訝しく思ったりもします(笑)。


さて、新メンバーですけれども、注目株の筆頭は再登板の吉川先生でしょう。これはちょっと想定外でございました。やり残した仕事が多く残っておりましょうし、かつての「失敗」部分についてもよくご存知のはずではなかろうかと思っております。まさしく捲土重来というところですね。それ故、今後の議論の牽引役として期待したいと思います。

岩田一政元日銀副総裁ですが、日銀退任後に何処に行かれたのかと思えば、何とESRIの所長だそうで、意外と民間ポストはないものなのだな、と思ったりしました。かつて利上げに反対されたので、どちらかといえばマクロ経済運営には理解があるものと思いますけれども、昔の「竹中-吉川」神学論争(笑)の如く、白川総裁との関係などが注目されるところでございます。

経済界からは三村氏と張氏ということですが、全然知りません。はっきり言えば「アンタ、誰?」くらいなもんで。いや、張会長は、名前はチラッと見かけていますし、WBSなんかの番組中に「新車発表」映像などで社長時代に拝見したことはありますけれども、経済人としての考え方や実力の程は未知数で、よく知りません。新日鉄の三村会長という方は、今回初めてお名前を拝見いたしました。
この中で一番お若い方が何歳なのか、年長者だと何歳なのか知りませんが、何故今の日本の状況があるかといいますと、これらメンバーの方々と同年代か少し上の年代の方々が日本において「それなりの立場」にあって、そういう人たちが先導してきた結果なのであるのです。

例えば、後期高齢者医療制度の「天引き」にこれほどの文句が出るのは何故だと思いますか?
若者が怠惰でニートだからでしょうか?(笑)
引き落としなんて認めず、全員天引きにしておけば事務経費の負担も減らせるし、間違いも減らせるのです。なのに、わざわざ「引き落とし」を選択できることにしてしまったばっかりに、余計な仕事は増える、過誤も増える、ということで、何らのメリットもないのですよ。だって、どうせ払うお金なんだし。面倒が減っていいじゃないですか。なのに、「政治に暖かさがない」だのとかいう理由だけで、無駄金を使わせるんじゃないの。どうしても暖かさを必要とする人は、自分の天引き拒否で増加した経費を払うことにして、それでも選びたい人だけが引き落としにするべきなんじゃないか?

そんな見せかけのナマ暖かさなんて必要ない。もっと回すべき部分に、その金を使った方がマシだ。
なのに、天引きは許さん、年金から減額しやがって、と不満タラタラなのは、一体どういう人たちだと思う?
勿論、高齢世代に決まっているのだよ。あなた方の世代か、その上の世代の人たちなんだよ。そういう人たちを誰が説得すべきなのか?
介護保険導入の時には天引きに文句を言わず、何故今度は文句を言うのか?
風向き次第で、言い分や主張を変えるなんてのも、どうかと思うけど。


あなた方の子供世代を見給え。
団塊世代の、我が子に対する教育の成果は一体どうであったのか?
団塊ジュニア世代は、どうなった?


日本の失敗の数々は、どういった方々に大きな責任があったと考えられるのか?
何が良くなかったのか?

建前に振り回されないで、本音をきちんと「誰かが言う」べきなのではないのか?
迎合主義的な傾向が行き過ぎてはいないか?
もっと互いの領域にズカズカと踏み込んでいかないと、理解し合えないのではないか?
「表立っては、ちょっと口に出せないわよねえ…」
そんなことでは、解決がつかないことだってあるのではないか?

サルコジは言った。
「社会のクズだ!」

いや、何もそこまで過激な本音トークをしろ、と言っているのではないですよ(笑)。
極右勢力になれとかいうわけでもないです。
しかし、彼はそれでも大統領になったわけです。

(関係ないが、旧弊をうち破る為の人事などに反発した仏官僚が一斉に辞めたりという強烈な抵抗に遭いながらも、これをものともせずに推進する指導力には驚かされる。フランスって特権的な官僚階級が日本以上に強そうなんだけど、本格派の「叩き上げ大統領」だから、へこたれないんだね。凄いよ。)


だから、というわけではないが、もっと人々は本音でぶつかっていく必要があると思っています。今後の日本の行く末は、「判ってもらう」ことがまず第一歩であり、それができない限り次はありません。これが何よりも難しい作業ではあると思うのですけれどもね。

ま、私から見れば年長世代の言い分というのは、いいこともあれば悪いこともあり、社会的地位の偉い人(笑)が言ってるからといって、「はい、そうですか」なんて鵜呑みにはできないことが多々ある、ということです。尊敬に値する人物は大勢おられると思いますけれども、必ずしも「よき考え」をお持ちの方々ばかりとも言えない、ということです。そういう意味においても、諮問会議でのご発言は慎重に見ていかねばならない、と思っています。



金融機関破綻の影響とは

2008年10月20日 00時40分13秒 | 経済関連
ちょっと気になったので。

BizPlus:コラム:原田 泰氏「経済学で考える」第76回「金融機関の破綻は負の乗数効果を持つのか」


元記事をよくお読み頂きたいが、大雑把に言えば「拓銀破綻は北海道経済には大きな悪影響を及ぼしていたということはなさそう」という趣旨である。その根拠として見ているデータは鉱工業生産指数の北海道と全国との比較である。グラフからは、確かに似たような傾向がうかがえるのであるが、これをもって影響度を推測できるものなのかどうか疑問の余地はある。

鉱工業生産指数だけではなく、もっとダイレクトに北海道の実質成長率を見ると、次のようになっていた。

   道  全国
95  2.1 (2.5)
96  2.2 (2.9)
97 -2.2 (0.0)
98  0.2 (-1.5)
99  0.5 (0.7)
00  1.2 (2.6)
01 -0.1 (-0.8)
02 -1.1 (1.1.)


全国の動きとは若干の違いはあるように思われる。96年までは、全国に近いのだが、それ以降はやや乖離が大きくなっていっているようにも思われる。特に、今世紀以降には連続のマイナス成長が続き、恐らく史上最長といわれた平成景気には何の関係もなく、ただただ不景気が継続していたであろう。

はっきり言えば、「東京モン」なんかに何が分る、ということかと(冗談です)。生産が云々という話ではなく、”凄惨”という方がピッタリくるだろう(笑)。北海道は夕張だけに限らず、全体が沈下していってるのだ。これが銀行破綻の影響なのか、と問われても、何とも言えないけれど、小さくないダメージはあったであろうと考える。

まず、北海道の鉱工業生産のウェイトが全国平均に比べて、かなり低い。02年時点では、全国平均の約半分しかないのである。なので、仮に製造業に影響が出たとしても、その影響度は過小評価されてしまうかもしれない。更に、北海道の特徴として、公的依存度が全国平均よりも高いことがあるだろう。公共事業だの公務員依存だのが高い、ということかな。


金融・保険の生産高を見ると、次のような推移であった。

96 1兆583億円
97 1兆149億円
98   8881億円
99   8586億円

拓銀破綻後には約1800~2000億円程度のマイナスとなり、減少率は約19%にも達していた。

また、産業構造上建設業のウェイトが平均よりも高いので、これも影響を受けた可能性があるだろう。この生産額を見ると次の通り。

96 2兆8186億円
97 2兆4537億円
98 2兆4640億円

拓銀破綻後には約13%程度の減少となっていた。

今度は就業者数を見てみる。

  鉱業  製造業  建設業 金融業
96 8649 284091 380451 85941
98 8305 268598 357686 81237
05 4059 223682 277575 64801

鉱業は炭鉱閉山後で数は少ないので影響度が小さく、数字を見る意味はあまりないかもしれない。拓銀破綻後の98年には、建設業が約6%、金融と製造業が約5.5%減少していた。拓銀破綻の影響かどうかは不明だが、その後にも建設業や製造業の就業者数は減少を続け、05年には建設業で約10万2千人、製造業で約6万人、金融では約2万1千人の雇用が失われた。
この要因としては、公共事業削減、三位一体の改革による交付金削減、といったことも影響していたかもしれない。製造業の国外移転が進められたり、下請けが切られたということもあるかもしれない。拓銀破綻だけではなく、金融機関への厳しい規制によって、結果的に人件費削減の為のリストラや早期退職などの影響があったのかもしれない。

こうして見てみると、01~05年くらいまでの平均がマイナス成長となってしまったであろう、ということは想像できるだろう。これが金融機関破綻による中長期的なマイナス効果なのかどうかは知らない。けれども、97年の大幅なマイナス成長、それ以後にも回復傾向というのは殆どなかった、ということなのであろう。
東京では、途中にITバブルだの、不動産プチバブルだの、ヒルズ族だのが豪遊するだの、ちょっとしたバブル気分が蔓延していたのかもしれないが、北海道においてはそういった恩恵を受けることなく、仕事だけが確実に減少していったのだ、ということは言えるだろう。他の仕事が生まれるから潰れてもいいんじゃないか、みたいに思われるかもしれないが、そんなに直ぐに「次の産業」なんてものは生まれてはきやしない。経済学の本の中にあるだけの、机上の空論では「メシは食えない」(笑)。仕事にあぶれたら、仕事のある場所に移動して新たな産業に従事すればいい、ということはあるかもしれないが、人間ってのは瞬間移動能力があるわけじゃない。そんなテレポーテーション能力を持つのは、教科書の中に生きる「労働者」だけだろう。


銀行破綻がどういった影響を持っていたのかは、正確には分らない。
が、鉱工業生産指数だけ見て「過去の教訓」を得られる程には単純ではないだろうと思う。もしも「銀行破綻でも経済成長にはあまり影響がない」ということであれば、そもそも銀行がいらないか、数がべら棒に多すぎるといったことなのでは。まあ、経済理論で銀行破綻の許容範囲が分るのであれば、「潰れてもただの企業倒産と同じ程度」という水準がどのくらいなのか、是非明らかにしてもらえれば、今後に役立つことだろう。欧米では、今後そういう展開が待っているかもしれませんから(笑)。


話は戻るけれども、銀行破綻以上に北海道の産業構造に歪みのようなものがあった、ということはあるかもしれないとは思う。その遠因を作ってきたのは、北海道の政治を担っていた連中であろう。社会党の連中だって、ただの共犯者でしかなかったろう。彼らがやったことは、多額の借金を残したということだけだった。

猿芝居に辟易する

彼らが自分たちに都合のよい王国を作ることによって、北海道は死んだのだ。
食い物にされたのだよ。
その大きな負債を今後も抱えさせられたままで。