いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

秋葉原を歩く

2008年10月17日 19時56分05秒 | 俺のそれ
なんか大袈裟なんだけど。大した話でもない。
先日東京に行った時、数十年ぶり(?、多分20年くらい)に秋葉原を歩いてみたよ。
ウチの子も行ってみたい、とか言うし。

で、感想。


死んだ。

本当にメイド姿の女の子が歩いていたよ。初めて見た。
ああ、やっぱり本当だったんだねー、とか言いながら、まるで魚類の群れみたいな雑踏を歩かされた。更に、折角ここまで来たんだし、ということで、オタク系のグッズだの本だの色々と売ってる店(名前を忘れたが、割とメジャーな店)に入ることになった。オレは何の興味もなく、勿論入りたくなかった。

しかしながら、これも社会勉強の一つだと思って(←強引)、嫌々ながらも行ったわけですよ、その店に。

まず、入り口の間口が狭い。
普通の玄関みたいに、半間サイズくらいしかないのだ。
これじゃ、人間が1人しか通過できんじゃないか、もっと広げとけよ、と思ったが、そういう店の作りなんだからしょうがない。

構造的に渋滞の発生する機構になっているんですよ、お嬢さん!
出入り口付近が丁度流れを妨げるかのような構造。逆流は許されなさそう。簡単には、すれ違えないのだ。
流れが滞り、人間が滞留することになるので、移動速度が著しく低下する。


内部の商品展示の間隔も同じように狭く、通路が幅70~90㎝程度(多分90はなかったと思うけど)しかない。ここも通過障害を来たし易い構造なのだ。対面通行が厳しい状況。
恐るべし。

で、5階くらいまであるので、階段を行き来するのだが、この階段や廊下の部分も異常に狭い。ここも半間くらいのギリギリ水準しかないのではないかな。で、人間の数が多いので、通路や階段部分には常に人がおり、陳列を見ている人たちがいると、その後ろを通過するのがかなり困難。レジ前にも人が並ぶので、その列があると通路の通過障害を来たす。客は若い人たちが殆どだが、中にはちょっと年齢が上の(オレとか、笑)人もおり、女性の1人客で恐らく30代半ば~後半くらいの人も珍しくない程度にはいたと思う。これがちょっと意外だった。

また、ウチの子が商品を選ぶ間、私は行き場がなくて困りましたよ(笑)。立ち止まっていると皆さんの邪魔になるので移動を続けつつ、同じ階のフロア面積はかなり小規模なので、あっという間に元の場所に戻ってしまう。かといって、他には対処のしようもないので、通路をグルグル回るとか、レジカウンター近辺のデッドゾーンを利用しつつ時間を潰して待つ、ということになってしまったわけです。


人間の数の多さにも参ったわけですが、もっと激しく参ったのは、目がチカチカしそうなくらいに色が「ぎゃんっ」となっていたことでしょうか。壁全体がアニメの色々が貼り付けられていて、何が描かれているとか書いてあるのかが「目に入らない」くらいに、「漫画、漫画、漫画」となっていたのですよ。当然商品の殆どがアニメが描かれているし、ごちゃごちゃとそれらが並んでいるわけです。片時も目が休まる暇がないんですよ。これまでの人生の中で、そういう経験が一度もないんですよ。普通は、ちょっとした観葉植物が置いてあるとか、窓の外に景色が見えるとか、或いは無地の何も描かれていない壁があるとか、そういう環境になっているじゃないですか。商店でも美容院でも、大体そうなんですよ。

でも、オタクのアジトみたいな店は違うんです。全部がアニメ、みたいになっちゃってるんですよ!
ほんの少しの隙間にも、アニメのポスターだの、新商品案内だの、広告だの、そういうので埋め尽くされているんです。これには、本当に参りました。思わず、「もう降参です」って言いそうになったもの。

店を出る為に階段を下りていく時、前を歩いている男性の後ろをヒタヒタとついていきましたが、この1列縦隊が刑務所の囚人みたいな気分(いや、なったことないんだけど)。途中で逆流部隊に遭うと列が停止するし、更にフロア入り口付近は階段グループとフロア侵入グループとで流れが交錯する為通過障害となるし、時には4方向(フロアの出入り2方向と階段昇降2方向)から同一地点に向かってくる為に、解けない紐みたいな感じになるので、そこでも渋滞が発生して縦隊は停止となるんです。

店を出るというだけの為に、こんなに苦労せねばならんのか、と我が子の希望を呪いながら(冗談です)、ようやく脱出しましたよ。ハアーやれやれと思ったのも束の間、今度は店外に出来ている魚類の群れみたいな人の流れの中を駅に向かって歩かねばならなかった。


いや、東京の人って、偉いね。
我慢強い、っていうか。
僅か数十分いただけだったけれど(20分くらい?)、既に死んだぞ、私は。

毎朝通勤の混雑がこんな感じだとすると、気が狂いそうになるかも。




ヨソの国の「不倫」は、英国では「ロマンス」(笑)

2008年10月17日 18時03分58秒 | 経済関連
韓国の経済危機が取り沙汰されているようだが、その韓国からもっと心配されているのが「栄えある大英帝国」ということらしい。目くそ鼻く…おっと失敬。


韓国経済を過度に心配する英国 Chosun Online 朝鮮日報

(一部引用)

外信報道に接する際、時に不快な気分になることがあります。自分がすると「ロマンス」で、他人がすれば「不倫」というのと同じようなものでしょう。

(中略)

実は英国の経済状況も他人の心配ばかりはしていられません。韓国銀行の資料によると、英国の外債は総額で5兆7588億ポンド(約987兆円)に達し、その中で短期外債は75%に当たる4兆2959億ポンド(約736兆円)です。韓国の短期外債1765億ドル(約17兆6000億円)とは比較にもなりません。

 また、英国の外貨準備はたったの722億ドル(約7兆2000億円)で、英国の短期外債のわずか100分の1です。韓国の2400億ドル(約24兆円)に比べても非常に少額です。英国は経済の70%以上がサービス産業のため、1985年からこれまで経常収支黒字を記録したことがありません。昨年の経常収支赤字はなんと1152億ドル(約11兆5000億円)にも達しました。今年の韓国の経常収支赤字は100億ドル(約1兆円)と予想されています。

 つまり英国は、政府も国民もどちらも借金の上に成り立っているのです。

(以下略)

=====


どうやら韓国の言い分は「イギリスの方がもっと危ないじゃないか」というものですね。日本ではこういう時、どっちもどっちとかいう妖怪が出没することがあるそうです(笑)。

まあご指摘は判らないではありません。イギリスは伝統的に過去100年以上に渡って借金体質が身に付いてしまっているのではないかと思いますが、どうでしょうか。平たく言えば米国と似たような体質、ということかな、と。

つまりはこんな方法>アメリカの「悪魔的手法」とは何か


イギリスは米国の影に隠れてあまり目立っていなかったですけれども、住宅価格の下落率はかなり大きいこと、対外債務・債権のバランスシートも大きくしてきたこと、対外純債務残高の大きさが欧州ではスペインか英国かというくらいの一、二を争う大きさであること、対GDP比でも米国より大きいかもしれないこと、など悪条件には事欠きません。

こんなジョン・ブルに「韓国がアブナイ」なんてことは言われたかないワナ、という韓国の気持ちも判らないでもない。記事を書いた人はセンスがあるね。

「自分がするとロマンスで、他人がすると不倫」

というのは、中々名言だ。


そういえば、英国系投資ファンドの連中もどこぞの国のコヨーテ軍団みたいなのと同じで、投資させろだの株主にもっと~をしろだのと「経営に口出しする」ばかりではなく、大きな態度で「おれがオーナーなんだから言うことを聞け」みたいに言い張るわけなんですよ(笑)。これって、暴君的な「オーナー経営者」が独断・独善経営を進めるのと一体何が違うんですか、って話だな。

所有と経営は別だ、などと大義名分を言いながら、モニタリングという範囲を大きく逸脱した「経営への介入」「無謀な要求」みたいなものと何が違うのか、とは思うね。彼らの言い分というのは、結局のところ、「自分をもっと儲けさせろ」ということ以外にはないのさ。その為ならば、どんな手段でも使う。ルール変更も厭わない。


The Cityは金融の中心地として栄えたそうだが、「金融ビッグ・バン」で本当にバーンと爆発して金が雲散霧消、その後には急速に収縮が訪れてしまうとなれば、それは泣くわな。金融セクターの従事者数が全労働者に占める割合がどの程度なのか不明であるけれども、英国の成長率のかなりの部分を占めていたであろうことと同時に就業者のうち首にならずに生き延びられるのが何割くらいなのか、大変気になるところです。

一応、07年頃のイギリスの対外債権は米国の次に多くて約1230兆円、対外債務は約1300兆円くらいだったそうですよ。純債務国であり、経常収支は金融・その他サービス収支などのプラスがなくなれば、更に赤字額が増大するかもしれない。慢性的輸入超過国の宿命かな。上記の韓国側主張によれば、80年代後半以降に経常収支黒字は一度もない、ということらしいし。なおかつ外貨準備高は対外債務に比して極めて少ないのは確かだ。対外債権のうち、いくらかは例の「腐ったサブプライム関連商品」に投入されていたであろう。この評価額がいくらなのかは知らないが、大幅に減少、海外株式市場暴落でも対外債権は縮小、ということになったであろう。残るは、純債務の大きさだけだな。
こうして見ると、英国も米国と似たようなゲームに参加していたのであろう。


これで「ポンドは安心だ」と考える方が、脳天気と言いますか、ノンビリ屋さんですね、って話だな。政府債務比率は低いのは確かだが、それは他の部門が大量に借金を抱えているだけで、外から見れば「借金」には違いはないわな(笑)。父ちゃん(=政府)が借金はたったの130万円しかないよ、といっても、母ちゃんが1100万円の借金があれば、この一家にはかなりの借金があるな、ということだ。

でも安心していいよ。英国には優れた投資ファンドとか、FTやEconomist誌のような経済通のジャーナリストがいるから、正しい運営方法の正解をきっと教えてくれるに違いない。間違っても失業率が10%超えとか、住宅価格の暴落とかにはならないだろうさ(笑)。


念の為に書いておくと、以前に英国ばかりではなくスペインも酷いかもと言ったけれど、ある傾向が判ったよ。

世界の借金国の連合軍がやたらと頑張ったんだな。
で、盛大な宴を繰り広げ、自分たちだけ晩餐を楽しんだのさ。


対外純債務残高の多い国を挙げてみようか?
現在の残高状況がどうなのかは不明だけど。世界中の株価が下がったから、バランスシートは大幅に萎んだだろう。ま、それでも米国がダントツだ。対GDP比は約30%くらいなので、まだそれほどでもないけど。
続いて、スペインとオーストラリアは約60%、イギリスは70兆円くらいだからたいしたことなくて約20%程度だ。本当の借金額が一体いくら残っているか、というのは不明だけどね。

こうした借金大国には、何故だか偶然にも住宅バブルが発生し、不動産価格が軒並み上昇した、と。へえーー。偶然ってあるんですね。

好景気の恩恵を受けた国々が羨ましいね(笑、冗談だよ)。
実際には売るものなんて何もなくて、今後に借金だけが残るだけかもしれんがね。それとも、もっと貧乏になっていくとか、かな。具体的に言えば、通貨安ってことか。