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愚かなり、行政刷新会議

2009年10月23日 14時25分12秒 | 政治って?
要するに、「にわか主計官」っぽい肩書きを必要とする人たちの為の、新たな財務省出先(下請け?)機関がここに誕生、ということだな(笑)。

大蔵というお役所の、お役人的センスからなるもの、ということである。

つまりは、大蔵役人の馴れてるやり方を移植しますよ、と。それだけでしょ。事務局長の過去官僚とかいう「加藤氏」の手法というのは、財務省とか主計官のやってきたのとほぼ一緒みたいなものなんじゃないの?大蔵や財務省の仕事ぶりを拝見したことは、生まれてこのかた一度たりともないんだけどさ。

事業の区別も、いかにも財務(大蔵)省って感じでしょう。予算折衝の時と同じなんじゃないの?
国会議員たちは、自分たちが利用されている、ということがまるで判ってないんだよ。
お役所文化の中でしか生きてこなかった人間には、そういう発想とかやり方なんかが体に染み込んでしまっていて、そう簡単には変えられないんじゃないかと思うけど。別に、構想日本の加藤氏なんて知らなかったし、彼を非難したいわけじゃないけど、「どういう仕事のやり方をやってゆくか」というのは、政治主導を掲げるなら「政治家が指示しろよ」ということは思いますわな。

重いヘッド部分(=総理、以下閣僚や民間の重鎮たち)なんて、細々した議論とかいちいち個別事業について判断するなんてのは必要性が求められているわけじゃないでしょう?
これらメンバーというのは、単なる「会議の権威づけ」というだけでしょ。要するに、「行刷の決定は重たい」ということにしたい、というだけでしょう。形式じゃなくて、機能が大事なんだ、ということを考えてはいないんだろうけどね、dpj 内では。


事業とか政策の評価なんて、まず、

①会計検査院の検査報告
②総務省行政評価局の政策評価

という機能があるじゃないの。
行政が自己否定をしてどうすんだよ、ということは思いますわな。

こんな感じ>総務省|政策評価の点検結果 政策評価の実効性の向上に向けて 資料編 PDF


頭の悪い連中というのは、自分の力を過信しているせいなのか知らんけど、「自分がやるべきこと」「自分にできること」「他の人にお願いしてやってもらうこと」みたいな、(何回も言うけど)「店長の采配」的なことを考えられないのかね。見ていて、本当に頭が悪いな、とは思う。オレだったら、利用できるものは優先して利用するけど。だって、その方が効率がいいんだもの。dpj のボンクラ議員たちだと、「官僚が書いたものは、ウソで塗り固められているから信用できない、自分の手で全部やってやるぜ」ということなのかもしれないが、それは、時間と戦力(人手+能力)が十分すぎるほどに揃っている場合だけだろ。

そんな、全件「しらみつぶし作戦」だか「全省庁ローラー作戦」だか知らんけど、限られた時間の中でやるというのは、かなり難しいんじゃないのか?どうして、使えるものを使わないのか、疑問だ。利用できるなら、何だっていいんじゃないの?

発想の根本が、「事業ごと」という枠に囚われているからだろ。それは、何度も言うが、構想日本のやってたらしい「事業仕分け」の延長でしかなく、事業仕分けの基礎は大蔵官僚の仕事ぶりそのもの、ということだろ。○○省の官僚たちが、「これこれは~なので必要な事業です、どうしてもやるべき予算なんです」と説明し、主計局の大蔵官僚なんかが「ああ、これは××なので、重要性に乏しいですね、予算を認めるわけには参りません」とカットするようなもんじゃないの。そのプロセスを、かつては「大蔵官僚たちが個人の能力でやってきた」ということであり、それを全部やると「独断が過ぎる」とか「偉そうな大蔵官僚」とか言われたりとか、族議員たちが怒鳴り込みにやってきて予算をねじ込めと要求するとか、だったんだわな。公開の場であれば、そういうのを防げる、ということでもあり、官僚個人の能力によるのではなく複数で判断する、ということに置き換えただけだろうね(より民主主義っぽい、とも言えるが、衆愚的かもしれんぞ?)。

さて、「~整備事業」、いるか、いらないか、予算を認めるか認めないか、みたいなことで、主計局がやってたのと変わらんでしょ。一人の官僚がやるか、にわか主計官気取りのdpj 新人議員たちが複数でやるか、くらいの違いというだけでしょ。

たとえば、
・A整備事業;100億円 
・Bの推進;300億円
という2つの事業項目があるとしよう。

Aは旧来型の公共事業的なものだ。「構想日本」的発想であれば、これを切る切らない、ということなんだな。
だが、彼らの発想であると、同じ100億円の比較ができない。比重とか、重みが判定できないのだよ。他のX整備事業やY建設事業とかZ道路工事事業なんかと、どうやって区別できるのか?役人的発想だから、優先順位を決めることができない、ということさ。構想日本のやってた事業仕分けでは、自分の担当する部門しか見ない大蔵官僚そのまんまの思考だから、順位を付けて並べることができないんだもんね。アホだな。こういうのを、「縦割り」と言うのだろ(笑)。極端に言えば、切る切らない、の「all or nothing」的な分類しかできないって言ってんだよ。まあdpj 議員なんかであれば、「おれたちが無駄と決めたもの」は「=全てムダ」という、独断と偏見に満ち満ちた超独裁的決定こそが、「これは革命政府だ!」「吾こそは奇兵隊だ!!」とか思い込んでいるのかもしれんが。


「Bの推進」とかいう、怪しげな?いかがわしい事業があっても、たとえばAの「ムダな工事」という決め付けと比較ができんのだよ。実は、金の流れをよく見れば、300億円のうち事業委託費として100億円が別団体に払われていることだって珍しくないだろう?どんなにBの推進とかの事業目的とかが良くたって、100億円は天下り団体の「△△機構」に入り、そこから先には「△○公益法人」に委託されているとか、ありがちだろ?300億円の中身、というものを、果たしてそこまで考えることができるのか、判定できるのか、というのが問題になるわけだよ。そんな部分に100億円を流すなら、A整備事業に100億円回した方がマシだ、ということだってあるかもしれないし、AよりY建設事業に使った方がいいかもしれないんだよ。それとも、減額して、双方実施という選択肢だって残されうるわけだろ?

今の経済環境では、公共事業を切りまくればいい、というものではないだろ?
これは雇用対策という面もあるのだよ。だから、経済対策としての効果も判定条件として見なければならない。そういうのは、政治的決断が必要でしょう、って言ってるんだろ。大蔵役人の仕事を拡張するだけの、事業仕分けなんざ、今の時期にはあんまり役に立たないと思うけど。まあ、切りまくる予定の、つまりは、時代劇で言うところの「切られ役」を初めから仕立てておいて、バッサリ切るという演出をしたいだけなのと何が違うの?
どうせ、初めから「刷新送り」にするべくして送られてきたものをいくら調べたって、役人たちの掌の上でやっていることには変わりないわけで(笑)。


また例示で申し訳ないが、とある企業の事業に、

・野菜販売
・衣料品販売
・カード事業
・アルコール飲料製造
・時計製造

みたいにあるとしよう。で、企業の経営が傾いているから、何とか経営を立て直さなければならない、と。
となると、仕事を評価して、ムダをなくさないとならないよね?採算の悪い事業からは撤退するとか、事業を縮小するとか、そういう対応をとるわけですよね?企業の中の人と同じくらいに情報が判るとか、内容をかなり熟知しているとかでなければ、いきなり全く関係ない部外者が事業の説明を軽く1時間程度受けて、事業をどうしていったらいいかなんてのが、正確に判るものなんでしょうか?
もし、それぞれの事業について、細かく知らないのであれば、どうしたらいいと思いますか?
それは、企業に経営の目標を授けることではないんですかね?
どの事業を整理するか、縮小するか、完全撤退すべきか、ということは、企業が内部的に判断して決めたとしてもいいんじゃありませんか?

特別に、時計製造は「世の中から時計製造業者が消滅するので、完全撤退はできない」という特殊な事情があるのであれば、事業を大幅縮小し伝承部分だけは保存できるように小規模事業で継続させる、といった判断もできるわけでしょう?
ところが、官僚的「事業仕分け」というのは、「不採算だから切れ」というのに傾きがちなんですよ。赤字が大きいのでいらない、とか、そういうことなんだわ。個別事業について、そういう特殊な事情とか、モロモロを理解できるとか知っているとか、そんなの短時間で本当にできるんですかね?そうした事情は内部の人たちがよく知っているのであれば、企業側に判断させるというのも一つの手ではあると思うけど。

企業に目標を授ける、というのは、例えば5つの事業規模をこれくらい、最低でもマイナスにならないように、時計技術の伝承は残せ、代替可能なものは完全撤退も可、人数は~人以下、人件費率は○%以下、とか、いくらでも指標なり基準を提示してやれば、企業側で考えて対応策を作れると思うけど。それは、大枠の基準だけ経営目標として各企業に与え、細々した部分は各企業内部で考えろ、ということでしょ。どの事業にどの程度の比率で残すか、それぞれで考えなさいということだよ。これなら、全部の企業の全ての事業について目を通さずとも、ある程度の改善はできうると思うけど。

だが、大蔵役人的発想だと、各企業の全事業について、個別に事業内容を精査して「要、不要」を順番に決めてゆく、という、役人根性まんまの非効率作業をやりましょう、ということらしいですから(笑)。
順位がつかない、というのもそうだよ。企業ごとで、各事業の配分を考えろ、というのは、その結果が「残存率」みたいに見れば、結果的には優先順位の高い事業には多く配分されているであろう、ということが予想されるわけで、最も不採算事業だと企業内部の人たちが考えるものに、一番多く配分したりはしないでしょうよ、普通は。


けど、大蔵官僚というのは、各企業の中身について「どの事業がどれくらい経営に役立つか」なんてことが多分判らないので、「野菜販売はヨソでもできるからいらないんじゃないの?だったら切れ」とか、「カードは赤字率が大きいから切れ」とか、「時計製造なんて弱小部門だから切れ」とか、そういうことくらいしか判らないので、切る要求だけ出すんですよ。
経営改善に役立つことを考えるなら、

・野菜販売は主力なのでできるだけ温存せよ
・カード事業は売却しヨソと統合してもらえ
・代わりに時計製造は部門縮小して温存し研究開発に注力せよ
・衣料品販売は苦戦してるので半減させて様子見
・アルコール飲料製造は黎明期でチャンスがあるかもしれないので推進

みたいに、メリハリをつけるというのが普通じゃないかと思うもの。これは、全体を見て考えない限りは難しい。それに、企業の各事業内容とか経営状況を知らないと難しいから。だけど、おおまかな経営目標の指示はできるので、基本的にはやはり「各企業内でまずよく考えてみろ」ということになると思いますよ。それを担うのは、各大臣たちとか政務三役なんじゃないですか?

ここで言ってきた「各企業」というのは、それぞれの省庁でもあるし、独立行政法人の場合もあるかもしれませんが、そういう各組織ごと、ということですわな。各企業の、個別の事業を1件ごとに見るのではないから。企業の事業数が増えれば増えるほど、カバーできる範囲は狭くなるに決まってるでしょ。でも、組織ごとに目標指示を出すのは、そんなに困難じゃないから。個別事業の数に比べれば、少なく済むだろうと思うので。

それに、各組織ごとの帳簿を見る、という作業が大事になってくるからね。
これは全体の数字、ということなんだわ。野菜販売、という個別部分の数字だけじゃなく、時計製造とかカード事業とかと「比較検討して」はじめて、野菜販売の数字の部分を考えたり判断できたりするよ、という話。個別部分だけ見ても、よい結果を生むとは限らないと思うけど。選んでくる240事業は、恣意性をどうするの?誰が正しく選べるの?財務省が選ぶのか?(笑)


結局は、大蔵(財務省)軍団の支配、ということなんだろうね。

dpjの掲げる「脱官僚」とは、「大蔵(財務)官僚頼み」ということを意味するらしい(笑)。



CSⅡステージ・日ハムvs楽天 第2戦

2009年10月22日 21時11分28秒 | いいことないかな
糸数がナイスピッチング。
岩隈との投げ合いで、一歩も引かずに1失点の好投。
再三再四、ランナーを背負うも、粘り強い投球。バックもよく守って盛り立てた。

ハムは幾度か得点圏にランナーが進むも、中々得点できず。
しかし、7回稲葉敬遠で満塁のチャンスで、4番高橋。
高橋は、他球団の4番打者と何が違うかって、バントを厭わないことだ。
稲葉がノーアウトで出れば、バントで送れる、貴重な4番打者だ。つなぎに徹するって、困難なんだけど、それができる強さがある。

意地の勝ち越し打。
遂に、リードを奪う。

2点リードで迎えた8回は、宮西がアウトを取れず、ピンチを広げてしまう。
ノーアウト満塁で、金森。

今年、大きな自信をつけたと思う。

守備陣も得点を与えず、内野ゴロで本塁封殺2人、ゲッツー取れずも最後は金森が空振り三振を奪った!!

楽天は、ゲッツー封じの為にピンチランナーを替えていたので、2アウト目はセカンドに投げるのはちょっと難しかったのかもしれない。
そういう状況判断とか、ハムの強みなんだよね。簡単に得点を与えないし、簡単には進塁をさせないような守りがある。

それにしても、金森は、あのソフトバンク戦を彷彿とさせる、投球だったよ。

苦しむハム…

あの精神力は、本当に凄いな。
昨日の楽天投手陣とは大違いだもの。

ハムの守備というのは、こういう守りが生きるんだよね。

いやー、凄いぞ。




CSⅡステージ・日ハムvs楽天 第1戦

2009年10月21日 22時49分24秒 | いいことないかな
いやー、壮絶な戦いだった。

札幌ドームは異様な盛り上がり。
特に、年配の女性たちが凄いな。
おばあちゃんたちが、一生懸命応援してるの。

8回の攻撃時間が長くて、リンデンはほぼ死んでたな。
あのレフトスタンドの応援を浴び続けると、確かに廃人化するかもしれない(笑)。
8回裏に3点返して、流れを掴んだかに見えた、6対4の2点リードで迎えた9回表。
ランナー2塁で鉄平が初球に、緩いカーブを豪快に空振り。
その同じ球を3球目に投げたら、よもやの2ランを食らう。


8対4で、万事休すかと思われた9回裏は、1敗しかしていない福盛が金子誠を討ち取って1アウト。
ここから、賢介、森本の連打の後、稲葉のタイムリーで3点差。
高橋四球で繋いで、満塁。
スレッジの逆転サヨナラ満塁ホームラン!!


凄いゲームだった。
シーズン中と同じく、ベンチの選手は総力戦だった。

8回の坂元が、流れを引き寄せる投球だったよね。
江尻と林は、まあ、今日はそっとしておくよ(笑)。

凄い粘りだな、ホント。
驚異のチーム、と言っていいよ。



貧困率は「増加した」と言えるか

2009年10月21日 13時35分40秒 | 社会全般
都合よく数字やデータを利用する人たちは絶えないね。
いや、ぼく自身、割といい加減にブログ記事に書いていることは多いわけだが、計算が面倒なのでやることはまずないんだけどさ。

増えたとか減ったとか、「原因は○○だ」とか割と強めに言うような場合だと、有意差があるかどうかという話をきちんとするべきだと思うけど。統計的な話になってしまうから、一般人には理解しにくい、とか、めんどくさいとか、回りくどいねとか、色々とあると思うが、正しい記述を心がけるようにするべきだ。そうじゃないと、原因とか理由を何かに帰するべきでない。


参考記事:

格差社会9(ちょっと追加)

分かりやすいOECD報告書関係>独立行政法人 労働政策研究・研修機構/海外労働情報



今回発表はこちら>asahi.com(朝日新聞社):日本の貧困率は15.7% 厚労省が初公表 - 社会

新聞記事から分かるのは、相対的貧困率が

97年 14.6%
00年 15.3%
03年 14.9%
07年 15.7%

ということだったらしい。今回の15.7%が「小泉改革のせいだ」とか、格差拡大の結果が明らかになった、とか、今後にもよく使われるんじゃないかなと思いますね。


ただ、過去の新聞記事に比べると、表現は全般的によくなっていると思いますね。あまり煽り感は出されていないので。

一応、03年→07年の0.8ポイント分が増えているというのが、有意な増加なのかどうかを検定してみました(計算とか検定方法が適切かどうかは自信ないよ、笑)。
間違ってたら、ごめんね。正しく分かる人に、よく聞いてみて下さい。

調査のサンプル数が分かりませんが、多分最低でも1000件くらいのデータは集めているのではないかと思いますので、一応サンプル数は1000と仮定して計算しています。

で、単純にt検定でやってみたら、危険率0.5%水準で03年と07年は「増加とはいえないね、というか、ほぼ同じと言ってもいいよね」ということでした。97年の14.6%との比較でも、危険率5%水準だと「有意差なし」つまり、増加したとは言えない、ということになるのです。もっと危険率を甘くして10%水準くらいにまで下げると、97年と07年では「差がある=増加した」というふうに言えるかもしれせんが、危険率水準は5%以下で見るのが多いかもね、と思うので、そうしてまで「増加したんだ」ということを強調する意味はないかな、と思います。

よく、「倒産が増加した」とか「ヤミ金被害が増えた」とか、まことしやかに言う学者だかモドキだかいますが、そういう連中が「有意に増加した」などと言っているのを、未だ一度も見たことがないよね(笑)。

経済学の常識はどうした?(笑)

この中で

『サンケイ記事にあった堂下先生ご指摘の、利用者アンケートの数字が「08年5.5%→09年7.3%」という証拠ですけれど、これって07年とか06年の数字がどうなっていたのか、というのは大変気になるわけでして。
それがないとしても、せめて有意差の有無といった部分くらいは、堂下先生が示してくれればよかったものを、それもないのに「ヤミ金被害が増加した」とか本当に言えるのかな、と疑問に思いますね。それは研究者としての誠実さとしてどうなのよ、と思わないでもない。あくまで数字の提示しかしてないのに、記者氏が都合よく見せているだけ、ということも有り得るので、研究成果をきちんと公開するなり他の研究者たちの批評に晒すなりすればよいのではないかと思いますね。』

と指摘した通りなんですけどね。
検定できるのは、データを持ってる研究者だけですからねえ、一応。
数字の大きい、小さいの見せ方で、何とでも言い様があるなんてのは、ごく当たり前の話ですからね。

こういう連中も一緒だな>貸金業法改正を全ての原因にする人々

貧困率の特定部分の数字を取り出してきて、

『03年14.9%、07年15.7%と、過去10年で最悪の水準にまで増加した』

みたいに、ある方向へと誘導を意図することは可能ですからね。こういう誘導というのは、詐欺的商法とかと基本原理は似たようなもんですから(笑)。


安易な連中に限って、適当なデータからあること、ないことをこじつけて、いくらでも捏造できる、ということだわな。
そこには、物事を解明していこう、などという姿勢もなければ、知的誠実さも持ち合わせていない、ということになるわけである。そういう連中の方が、もてはやされ、大きな影響力を持っているのが、今の社会なのだな(笑)。




dpj を救う効果的方法

2009年10月20日 01時50分59秒 | 経済関連
今はピンチの時ですが、まだ負けたわけではありません。2アウト、2、3塁、くらいなもんです。ここで、きちんと抑えてピンチを凌げば、次の回以降にチャンスが訪れるかもしれません。ピンチの後にはチャンスあり、ってノムさん(笑)っぽいですけど。


ここで、秘策を授けましょう。
といいますか、秘策でも何でもなくて、前政権下からしつこく言われていた、例の「政府通貨発行」ですよ。


ここまでの展開で何が一番ダメだったか、というのは、事前に説明をしていなかったことだ、って言ったでしょ?
合計の数字を出す前に、各省庁から数字を持ち寄る前に、「こういう方針で行きます、ルールはこんな風です、司令塔は誰です」(=中華料理?フランス料理?、或いは、どんな家なのか、というようなこと)、という基本計画を出すべきだったのです。そうすれば、事後的に足りなくなったからこうしたんだろ、というなし崩し的な印象を防ぐことができたでしょう。

今からだと、目標には届かないということが明らかになってしまったので、だから当初予定から転換したんだろ=ブレた、ということになっているわけですよ。これは明らかに失敗。

でもまあ、過ぎたことはしょうがないので、ここから挽回することを考えるべきでは。


これまで書いたように、持続性のある政策については、来年度以降にもずっと継続していかなければならないわけだから、そういう政策の財源は安定的に供給できるようにするべき。その為の数字を積み上げるよりほかない。
例えば初年度の優先目標として、①子ども手当の2分の1(2.5兆円くらい?)実施、②基礎年金国庫負担額2分の1引き上げ額2.6兆円、③医療・介護費自然増1兆円、ということなら、これら合計額の6.1兆円をどこからか調達してこなければならないのですよ。

なので、この6.1兆円の分捕り先を掘り起こしてくる、ということになります。
カット先としては、これまで予定されていた公共事業費を削っても、この数字は届くわけがないのですから、各省庁に最低でも5千億円級の削減を割り当てなければならない、ということになるでしょう。それか、目標とすべきカット水準を提示して、各省庁の予算額に定率でカットさせる、というようなことですね。昨年度の予算額の10%をカットせよ、というような目標を設定しないと、かなり難しいのでは。

また、一般会計からの繰入、それとも特別会計からの繰入というのがあるので、これを優先的に削るよりないでしょうね。
例えば、独立行政法人のうち、特定法人以外の法人で、「~機構」みたいな名称の組織がありますよね?理事長以下、理事職の給与総額を「ある金額以上」の法人(1人平均額でもいいけど)については、運営交付金の○%カット、足りない分は各法人の経営努力をして下さい、ということだな。ポストを削るのではなく、各法人の経営裁量に任せてもいいけど、高すぎる人件費を圧縮してもらうか、無駄な事業への支出をカットしてもらうかすればいい、ということだな。天下り役人たちが無駄に高すぎる役員報酬を取り続けて、そのせいで天下る前の省庁職員の給与が大幅カットされ本予算も削られるというのに、OBに金を流し込んでもしょうがないだろうから。

このルールは公益法人にも使えるから。
元公務員(国家公務員、地方公務員)が理事や評議委員等の役職員に就任している人数割合が○%以上の法人については、補助金・交付金・補給金・整備費・業務委託費等の合計額の○%をカット、とか。こうしたルール適用だけで、かなり削れるはず。基本的には「~機構」に降りてゆく金を絞れば、そこから先の公益法人への資金供給も細るであろう、ということは当然だろうね。どうしても事業運営に必要だ、という組織については、基本的には個別に精査、更には組織自身での資金調達が大原則、ということになる。本当に大切で欠かす事のできない事業であるなら、民間から資金手当をするなり、借入起債をするなり、工夫して自己収入を増やすなり、寄附や協賛金を集めるなり、自助努力をせよ、ということだな。これが、独立した行政法人、ということだから(笑)。民間の普通の組織というのは、みんなそうやっているわけで。資金不足に陥るなら、知恵を絞って工夫せよ、ということだな。


仮に、どうにか6.1兆円を集めることができたとしますか。
これが達成された、ということが確認されたなら、上述した①~③をやってもいいですよ、と。

次に、昨今の経済・雇用情勢を鑑みて、経済対策を打ち出してゆきます。
これには、政府通貨発行という手を考えればいいのです。例の「洋一」案とほぼ同じようなことですね。
補正予算に近い性格の予算となりますので、ほぼ臨時的な支出ということになるかと思います。これまでのカットで切られてしまった案件とか、政府が優先して取り組みたい政策とか、そういうものに割り当てていくということになるでしょう。財政出動規模としては、10兆円や20兆円の数字となってもよいと思いますよ。賃金引上げと同額の法人税減税とか、できるだけ各個人への給付を増やすものでいいと思います。失業で無収入となってしまった人への、公営住宅家賃補助とかでもいいですし。

日銀に発行した政府紙幣を買い取らせて、同額の現金を調達してくればいいだけですもん。これで、景気・雇用対策とできるのであれば、やった方がよい。これを実施するには、事前に政府が国民に約束をしておかねばならなかったんですよ。予算オーバーがカットできなかったので、こうしたバラマキ政策に切り替えたんだ、とか言わせない為にも、上記例のように6.1兆円を削りで調達してきて、なおかつ国民の側に給付を増やすことが実現できていたなら、dpj への信頼は厚くなっていたことだろう。

約束通りに、まず「削って取ってきた」、で、その分予算を「人へ」振り替えた、他には「臨時に経済対策の財政出動した」ということで、整合性が取れているはずだし、国民との約束にも期待にも応える結果となっていたはずだ。だが、事前に「宣言」がなかったが故に、これから同じことをやったとしても、「どうせ金が足らんかったからだろ」としか受取られないわけで。

ま、政府紙幣による財政出動では、何を復活させるのか、優先順位を決めなければならなくなる。
八ッ場ダムという公共事業を復活させるのか、若手研究者の研究費か、36000円の子育て支援費か、どれを優先させるか、考えてごらんなさい、という話だな。これは政治的な判断ということになる。国民側の要望というのもある。地方の事情というのもあるだろう。

そういう手順とか、段取りがないままに、これまでただ何となく進んできてしまったのだ、ということですわ。




懲りない経済学

2009年10月20日 01時48分38秒 | 俺のそれ
また、いつものつまらないダジャレ失礼。

はてなブックマーク - pdf盛田常夫「コルナイ経済学をどう理解するか」『比較経済研究』第46巻第2号2009年6月 1-10頁

(以下に一部引用)

『経済学者が発見するもののほとんどは、企業人にとっては自明のことか、よく知られれた事象である。経済学者はそれを気の利いた概念としてまとめ上げるだけである。それを「世紀の発見」のように誤解し、「メタファーの含意を政策化すれば問題が解決する」と考えれば、それは経済学の存在価値の過大評価であり、きわめてナイーヴな政策提言にしかならない。』 (p.6)

『経済学に限らず、社会科学理論には、長期に存在するシステムを扱う抽象理論、短期の問題を扱う具体的な理論や政策、長期短期に限らず社会的公正や弱者救済の視点から提言される政策がある。それぞれの役割や機能は著しく異なる。理論家がすべての問題に答えられるわけではない。
このような分業関係は、たとえば医学における分業と類似している。抽象理論を扱う理論経済学は基礎医学あるいは解剖学に相当し、短期の経済政策立案は内科や外科の臨床医学に、規範的な政策提言はカウンセリングや心理学的両方に対応する。これら三つの分野を全てカバーする医師や医学研究者はいない。ところが、理論経済学者はあたかもすべての問題に応えられるかのような言動を行うことが多い。これは理論経済学を汚染している自意識過剰、経済学に対する過大評価であると言わざるをえない。理論に基づく政策提言に自制が要求される所以である。』(p.7)

 =====


このような理解は期待をはるかに超えています。
イワンとし…あいや、言わんとしてきたことを、こうしてうまく表現してもらうと、大変有り難いことでございます。

残念なことに、「どうしてそういうことを考えてこなかったのでしょうか」という疑問を呈したくなるような経済学者さまが日本には大勢揃っていらっしゃるようですから、まず経済学の世界の中でどうにかしてもらえればいいのではと思います。


大勢の学者たちがいながらにして、誰も目が覚めない、誰も指摘しない、誰も振り返り反省しない、そして何より「素人ですら判りそうなことなのに、誰も気づかない」という、恐るべき現状を目にしましたので、期待してもしょうがないんだろうな、ということは感じましたね。
ああ、これが日本の経済学の世界なのだな、ということは、本当によく判りました。

こういうのは、思考というか、物事の捉え方、もっと言うと捉え方の思想哲学みたいなものでもあると思うので、言っても無駄な人には何を示しても変わらないんじゃないかな、と思えます。少しくらい言っても、判ってはくれないんですよ。こっちの説明の仕方が悪いから、というのはあると思いますけれどもね。



何様のつもり?「JAL再生タスクフォース」(追記)

2009年10月19日 12時46分14秒 | 経済関連
どうも「JAL再建」関連利権というのがあるみたいなのだが、これは、これで特需か何かなんだろうか?(笑)

タスクフォース関係で、デューデリだか何だかの人件費がたった数日間やそこらで10億円にも到達したという話なんだが、どういう連中の懐に、それぞれいくら支払われたのか、大変気になるわけである。

一部報道などにもあったように、国家公務員でもない連中が、どうしてJALの中枢部分に手を突っ込めるのか、甚だ疑問である。


更には、

<日航>国交相チーム2氏 経営陣入りへ 月内に計画(毎日新聞) - Yahooニュース

役員に2人を送り込むとか、それは、どんな権限なんですかね?
形を変えた、天下り官僚みたいな話と違いが判らないよね。メンバーのポストを無理矢理JAL側に押し売りしているのと変わらないんじゃありませんかね?
国が金を入れるよ、その代わりにポストよこせ、ってのは、天下りの基本構造なんじゃなかったんですかね?


つーか、タスクフォースの正当性をまず証明してくれ、ってなもんではないですかね?
昔のメインバンク制の時代とは違うんでしょう?

そもそもは、企業が委託するとか契約を締結するとか、そういうことで「再建メンバー」を呼ぶというのならまだ判りますが、国でどこの馬の骨とも判らんような連中を引っ張ってきて、そいつらを経営陣に据えるとか、それはどんな超法規的措置なんですかね?

昔のメインバンクから役員を送り込んだのは、単なる企業グループ内の人事異動というだけであって、外見的には法的根拠とかが必要とされるような話ではない。今のタスクフォースは、そういうことを先導するだけの権限の法的根拠が乏しいのではないのか、という話である。

他の会計士グループとか、銀行員とか、そういう連中は、誰の契約関係でやってるの?日航が呼んでくれた、というのなら、民-民の話だろうけどさ、タスクフォースが一枚噛んでいます、ということなら、検査権限は有していないと思うが。

それが、どういうわけか、革命家気取りで乗り込んで行って、強権をふるいまくってるらしい、というのは、オカシイんじゃないか?


タスクフォースの設置について、まず根拠法を明示せよ。
タスクフォースメンバーの身分について、法的根拠を明らかにせよ。
彼らは、国土交通省職員か?
辞令だか、委任状だかは持ってるのか?

手続は法に則るべきだろ。

航空法第134条に基づく検査権限発動、ということなら、そういう手続を踏め。
国土交通省には、そうした文書は公開されていないみたいだが。他省庁の場合だと、そういう根拠法の明示や行政処分の理由などが書かれていると思うが。金融庁とかの場合だと、立入検査は割とよくあるし。



※※追記:17時半頃

これさあ、また拙ブログの朴李ですか?(笑)

日航、子会社の「JALホテルズ」売却検討(読売新聞) - Yahooニュース



この前、こちらで書いたよね?

鶴の恩返し~その2

この時にも、DESが朴李なんじゃないの、という話をチラッと書いておいたけど、まあ普通に誰でも思いつく話だからいいんだけどさ。


けど、再建計画の骨子を発表するにあたって、普通は、大型の事業売却は計画に入れておくのが普通なんじゃないの?
そりゃ、売却相手が探せない・見つからないというようなケースはあると思うけど、でも一応「売るつもりです、売ってキャッシュを回収しますよ」という話は計画段階で出しておくでしょうよ。ホテル売却とかなんて、オレ程度の脳みそでも考えつきそうなことを、どういうわけだか事前計画には入れてないんだよね。


こんなんだから、本当に「再建のプロなんですか?」って疑わしく思えてくるわけだよ。竹中人脈だから、ってだけで通用していた小泉政権時代と今では立場が違うんじゃないの?(笑)
本物の実力のある人じゃないと、こんな大型案件の再建が取りまとめられるかどうかは疑問だな。銀行団が不安がるというのは、これは当然だと思うけど。

DBJを筆頭として、安易に債権放棄計画を受け入れるのは、まず思いとどまった方がいいと思いますね。本体の売却とか海外譲渡とかは考えないが、国が連帯保証人としての立場を取り、きちんとした計画策定を考えるべきでは。



民主党の不発弾

2009年10月19日 01時41分24秒 | 政治って?
補選で2勝、というのは、安倍政権下でもあった話ではある。
「補選2勝」で困惑顔の参院

安倍政権は人気先行、地方の戦いでも有利に進めたのだった。だから、2つとも勝てたわけである。この後には、郵政造反組の続々復党ということになって、衆院300議席超を獲得できたわけである。「3分の2ルール」を楽々超えられるくらいに、磐石の体制となったわけである。ところが、人生というものは恐ろしい。転落は既に始まっていた、というわけだな。

これから、dpj が連勝して2つ獲れる可能性は高いものの、それが政治的に有利となるのかどうかは微妙ではあるかもしれない。落とし穴はどこに待ち受けているか、わからないものなのである。


さて、これまでの鳩山政権は、期待先行、実力疑問、といったところである。
一番ハマっているのが、戦略室&菅、ということになろうか。切り抜けられる見通しというのが、今のところない。まさに「死に体」状態にあるのが、菅大臣のところだな。
当初予想よりも戦略室が動かないので、個別に閣僚の苦難が続いていると思われる。

最前線は、勿論、前原大臣だ。
これまでのところ、最も撃たれている大臣だ。集中砲火を受けまくっている。だが、彼は打たれ強い。元代表だったということもあるし、弁舌が立つし、壮絶な「メール事件」の叱責を食らったり、民主党そのものの存続さえもが危ぶまれたような”超逆境下”にあっても闘い続けてきたという自負もある。今の谷垣くんのようなポジションにあって、空中分解を食い止めつつ、どうにか党としての体裁を保ち続けた。だから、ちょっとくらい閣内でぶたれようとも、官房長官や財務大臣あたりから、耳の痛いお小言を食らったとしても(実際食らってるかどうかは知らない)、あまりへこたれてはいない。やることはちょっと気になる部分もある(反対したいことも当然あるよ、笑)けれど、最も推進力を持つ大臣と言っていい。そういう面は、好感が持てる。打たれてもひるまないという姿勢こそが、政治家としての強さだと思う。
実際、補正でも、本予算の概算でも、最大限の成果を挙げてきたのが国土交通省だったと思う。これは、前原大臣の指導力が効いている、ということだろう。サブの、副大臣とか政務官も、まずまず機敏に動くとか、使えるということなのかもしれない。中々いいチームとなっているのかも。


一方、混乱に陥ってるのが、長妻大臣だな。
厚労大臣ではなく、年金担当大臣の方が良かったのではないか、ということになるかもしれない。閣僚人事では、一番の目玉とされていたらしく、これが逆にアダとなっているようにも思う。立場的に辛すぎる、ということなのではないかと。

そもそも、登場からして、ちょっとねえ、というのはあった。
就任で官邸に呼ばれたときには、徒歩で登場。車でなんて云々とか言っていながら、しかし、大臣就任後には公用車を普通に使用。しかも、いきなり閣議に遅刻の巻。渋滞に巻き込まれてって、だったら走ってこいや、ってなわけで(冗談)。ドラマなら、確実に全力疾走で電車に飛び乗り、滑り込みセーフとかだろうね。公用車を使う、使わないで、言ってたことと、実際やることが違っていた知事さんだったか政治家だったかがいたような気がするが、そういうのと似ているかも(東だったか?)。ま、これは、大した話ではないからいい。

マスコミ出身とか言われていたらしいのに、どういうわけか記者会見逃避疑惑、だとか。また、会見では「ミスター年金」改め「ミスター検討中」というあだ名まで頂戴するようになっているらしい。官僚答弁禁止とか官僚が会見で答えるの禁止、ということで、それがかえって重荷になっているのかもしれんな。用意されたペーパーは読まない、とか、そういうのも苦しみを増しているのでは。そんなに、全部が全部、自分の言葉で、って、いきなりは難しいのかもよ。答えられる範囲が限られてしまうからね。サポートに付いてる副大臣とか政務官とかが、頭数は揃っていても、イマイチ使えない、ということなのかな?
それとも、官僚の陰謀によるレク地獄で、長妻さんさえもが洗脳されてしまった、とか言いますか?
あの長妻さんをもってしても、官僚たちのレク地獄に耐えられず、遂には洗脳されてしまった、と?(笑)

おまけに、財務省と藤井大臣からはこっぴどく叱られ、補正の削り不足で責められた仙谷大臣からは(お前のせいで厚労大臣外されたんだぞ、という因縁とか怨みでもあるのか?)八つ当たりされ、閣内では誰も助けてくれないんだものね。これじゃあ、嫌にもなってきますわな。これまでは、自公政権批判の急先鋒であり、徹底して何でも追及し攻撃できればよかったんだから。政府を叩けばいいだけ、という役回りしかやったことがないんだもの。記者会見で、企業とかの担当者を攻撃して吊るし上げる立場の記者と、基本的に一緒だから(笑)。

だけど今度は、立場逆転。
追及される側に回ると、滅法打たれ弱い、ということなのでは。しかも、攻め一辺倒で来ていたので、何かを考えて作ってみる、ということは、不慣れなのではないかな。官僚たちに敵対心しか持ってない、というのも、状況を悪化させているのでは。だって、野党時代に官僚たちを並べて、徹底して吊るしたのが長妻&山井コンビだったわけで、江戸の仇は長崎で、というわけではないにせよ、わだかまりが解けるまでには時間がかかりそう。

どう考えたって、官僚たちに協力を仰がねば仕事になんてなるわけがないもの。大臣以下、政務三役が死に物狂いでやったって、追いつけるはずがないもの。どんなに優秀でシュワちゃんなみのスーパー戦士であろうと、戦場で大将・中将・少将だけが戦って勝てるわけがない、というのは、ごく普通のことだもの。隣で兵卒らが寝転んでいては、勝てるわけがない。たとえ檄を飛ばして、少しは命令に従わせることができたとしても、戦場全部に目が届くわけもなく、大将が戦況全部を正確に把握でき適確な指示を全てに出せるわけがない。共に戦う、ということしか、方法はないんだよ。そういうことが、攻めダルマ長妻さんには、判ってないんだと思う。強権的な命令だけで従わせようと思ったら、「わかりました、じゃあ命令して下さい、じゃないと動けません」ということになってしまうと思う。

亀井さんが注目を引き付けてくれていた間はまだ良かったが(笑)、予算編成という試練を迎えて、厚労省の出遅れが目立ってきてしまった、ということか。立て直せないまま、国会が始まってしまえば、今まで以上の負担が襲ってくることは覚悟しなければならないであろう。


もう一つは、鳩山献金問題である。虚偽記載というのが、「問題ない」という話ではないことは当然だ。実際、検察は動いているわけだし、犯罪として起訴できるかどうかということで考えれば、可能ということになるだろう。

西武グループの解体となってしまった、虚偽記載問題があったはずだ。

西武鉄道株虚偽記載 個人名義 50年前から:金融ニュース:マネー・経済 YOMIURI ONLINE(読売新聞)

こうした事件が、自分の資金だったから問題ない、とか、そういう議論ではなかったことは確かであろう。真の目的が別なところにあって、その目的達成の為に検察権力が使われた、という陰謀論があったとしても、裁判などは行われているわけで、形式的な犯罪の摘発であろうと何だろうと、やろうと思えばやれる、ということだ。

この西武グループの虚偽記載発覚後には、大マスコミの虚偽記載などをはじめとして、数百社~千社以上の記載訂正とかだったように思うが。要するに、他の人たちもみんなやっているからとか、訂正すればいいとか、そういう問題ではないのだ。検察に狙われて立件まで行かれると、条文どおりに読むとか、文言通りに適用されれば違法認定されてしまう、ということはある。スピード違反の摘発みたいなもので、みんなオーバーしているよ、と言っても、実際測定されてしまえばアウトはアウト、ということになる。


さてさて、ここまで爆発せずにきていたこれらの爆弾は、不発弾となって埋まったままなのである。処理を誤れば、いつか爆発するかもしれない。
さりとて、いつまでも埋めたまんまにしておくわけにもいかない。この不発弾処理はうまくゆくだろうか?



統計の日

2009年10月18日 16時29分52秒 | 俺のそれ
今朝の読売で初めて知ったよ。

調べてみたら、統計局にも出ていた>統計局ホームページ統計Today No13

ご存知ですか?、って、そんなの知るわきゃねー。
どうして、こういう平凡なセンスとかなのかな?もっと、大勢の人に周知させるような、注目度アップというのが必要なんでは。

 統計で 住みよい国の 基礎づくり

いや、これでも悪くはないんだけどさ。
あまりに、正統派すぎやしないか?
どうせ募集するなら、全国の高校生に「俳句選手権をやります、必修課題は『統計』『統計局』『統計の日』にちなんだ作品で」とか募集でもすれば、いい作品が多数出されるのではないかと思いますが。こういうのも、写真展なんかに近くで、やっぱ数なんですよ、数。


それとも、分野は全く別ですが、参考にすべき点があるように思えます。
こんなの>デリヘル「痴漢車トーマスくん」 経営者と女子高生を逮捕 警視庁 - MSN産経ニュース

いや、何もこういう風営法違反がいい、とか言ってるんじゃないですよ。ネーミングということで。

「痴漢車トーマスくん」って、思い浮かびますか?(笑)

これは凄いセンスだぞ、ある意味。
こういうダジャレものがいい、ってことではなくて、工夫とか、注目度とか、周知のしやすさとか、そういうのを考えたらいいんじゃないのかな、と。




浅田真央とキム・ヨナと石川遼

2009年10月18日 15時51分40秒 | いいことないかな
真央ちゃんは、残念ながら大差で負けたみたい。これはまあ、キム・ヨナの出来具合からして、想定の範囲内ではないかな。
キム・ヨナは昨シーズンから、「何かを掴んだ」という感じがする。

今回のGP(まだ、ショートだけだけど)を見ていても、一人だけ全くの別世界というか別次元に進んでいるような感じだもの。
何と言うか、キム・ヨナのスケートは、既に「競技」ではない、というようなものだ。他人と競って順位をつける、点数をつける、というような、レベルのものではないみたい。

そうだな、また喩えで申し訳ないが、普通のスケートはGPなんだから、音楽で言うと「○○コンクール」みたいなものかな。で、キム・ヨナの場合には、オペラとかオーケストラの「コンサート」みたいなものだ。「競技」という枠を超越してしまっているのだな。人々に感動を与え魅了するという、プロの芸術家っぽい人みたい。

だから、演技の質が違うというか、魅せる為に滑っている、というような印象。
スケート全体の、錬度、演技の完成度、精神的強さ、風格、キャラクターの雰囲気、そういったものが、全て揃っている、と言ってもいい。


そういう意味でいうと、真央ちゃんのスケートは、「競争のスケート」の域にあるのだと思う。相手がいなければ、まだダメなんだな、といった感じ。対戦相手が必要とされる、ということ。
今後に、勝てるチャンスがあるかというと、今の状況のままでは、簡単には追いつけないのではないかと思える。もっと、爆発しなければ、キム・ヨナのレベルには太刀打ちできそうにないのでは。かなり大きなミスでもしてくれない限りは、勝てそうな雰囲気がないように思える。

真央ちゃんにチャンスがありそうだとすれば、シーズン序盤からあまりに好調だとオリンピック本番頃に下降時期が訪れる可能性はあるかな、と。キムヨナは、来年に不調の波に入ってしまう可能性はあるかも。逆に、真央ちゃんは来年に入ってから、絶好調の波がやってくると本番が期待できるかも。
もう一つは、真央ちゃん自身がもっと楽しく滑ることができたなら、そういう喜びとか楽しさみたいなものがスケートに出て伝わると、感じが良くなるかもしれない。勝負なので、それは確かに大事なんだけど、表現力という点においては、人によって向き不向きみたいなものはあるので、キム・ヨナに分があると見るのは仕方がない。
けど、名俳優がいつも傑作の映画ばかりとは限らず、ちょっと演技力に落ちる役者さんであっても、よい作品が生まれることはあるよ。それと同じで、演技する人が、最も自分の力を発揮できて長所を活かせるような場合なら、傑作となることだってあるはず。だから、真央ちゃんはスケートが楽しくて楽しくて仕方がない、滑りたくてウズウズしていた時代の気持ちを思い出して、それが表現できればきっとよくなるんじゃないかな、と思う。


石川遼くんは、本当に凄いな。
全英出場以降、何かを掴めたのかもしれない。
今日も、前半2つスコアを落としたものの、後半に入って3バーディを奪い、首位に戻っている。
最終ホールを前に、3人並んでいるが、優勝はどうなるか判らない。が、素晴らしいプレイヤーになった。まだ高校生とは思えない。立派だよね。

できればビッグタイトルと、賞金王を獲って欲しいです。



若い人たちの活躍に感謝感激です。




「民主党だから補正3兆円を削減できた」の頓珍漢

2009年10月17日 18時24分18秒 | おかしいぞ
笑える。腹の皮がよじれるぜ。

こうした意見が、どうしてこんなに安易に流通するのか、判らんな。物事を考えたり、判断する能力が乏しいのかな?

普通の家計とか、考えてみればすぐに判りそうなことなのにね。

毎月決まって40万円で生活している家があって、ボーナスなし、だったら、月々の支出というのが大事なのはわかるよね。
で、今年に限って言えば、夏だけ特別ボーナス(つーか、単なるローンなんだけどさ)が出て、15万円分の支出を決めましたよー、というのが、麻生政権時代の補正予算だったわけだ。

例えば内訳が、
・テレビ 5万円
・ゲーム 3万円
・化粧品 2万円
・腕時計 4万円
・牛肉 1万円
となっていたと。

すると民主党さんが出てきて、この15万円は無駄が多すぎる、3万円分切り取りましょう、とか言い出したわけだよ。で、牛肉はキャンセル、他は5千円ずつカット、ということで3万円捻出したというわけ。お母さんが抵抗勢力(笑)で化粧品の削減には最後まで抵抗したものの、最終的には諦めて5千円削減に応じたというわけさ。3万円カットが達成されました、と。

こういう臨時ボーナスの大盤振る舞いが一部引き上げられたとして、抵抗感はどうだと思う?
大したことないでしょ?
そりゃそうだよ。元々は、15万円のボーナスが天から降ってくるなんて思ってもいなかったんだから。これを「3万円削減できたのは、民主党だから」なんて妄言を吐く連中の気が知れないね。はじめから、12万円の特別ボーナスでも良かったんだもの。別に、止めようと思えば止められたし、選挙がなければ、まして民主党の「ウソ八百のばらまきマニフェスト」がなければ、15万円ボーナスになんてしなくても、大して困ることもなかったんだもの。

臨時ボーナスの出費を取りやめにするくらいは、簡単なんだって。


ところが、毎月の恒常的支出に近い、40万円の月給の振り分けということになると、これは大変なんだよ。だって、息子の授業料が急に変更になるとか、学校までの交通費が変わるとか、給食費負担額が変更になるとか、そういうことはないだろ?
自由裁量で削ってこれる部門というのは、限定されているからだ。お父さんの「小遣い、昼飯代」、お母さんの「パーマ代、化粧品代」、息子の「携帯代、小遣い」、娘の「洋服代、携帯代」とかみたいに。ここでの争いは、そりゃあ既得権益代表がそれぞれいるから、双方の軋轢とかが発生するに決まってるよ。

もっと厳しく切り込めということになると、息子と娘の塾代や習い事代を削減して取りやめとか、田舎のおじいさんへの仕送りをカットとか、自家用車廃止とか、息子や娘の学校を私立から公立に転校とか、家賃の安い住居に転居とか、段々と「受け入れ難さ」の厳しいものばかりが候補に上がってくる、ということになってしまうのだよ。そういうのは、誰しも受け入れたくない、と考えるから、支出カットには応じられないということになるだろ。

つまり、臨時ボーナスの削減と、毎月の恒常的支出の削減では、全然意味が違う、ってことだ。
そういうことがまるで判ってない連中は、民主党が3兆円頑張りました、ってもてはやすんだよ。マヌケだな。
これは、もう二度と使えない手だろ?
来年は、その3兆円が持ってこれない上に、別な財源を探し当てなければならんのだぞ?更には、マニフェストの満額達成をするなら、もっと財源が必要なんだぞ?そのことが判っているのか?(笑)

一般会計ということの意味を考えてない連中は、補正から3兆円をカットしてきましたー、お手柄ですぞ、と大喜びしているのだよ。

一般会計が95兆円以上に膨らんでしまったのは、殆どが毎月毎月の恒常的支出に近い性格のものだからだ。臨時ではないのだよ。一時的支出ではないんだ。だから、削減は簡単に受け入れられない、ということになるわけだ。息子の塾を止めるか、娘の習い事を止めるか、お父さんの自家用車を止めるか、どれがいい?ということを、これまでのところdpj の誰一人として考えてなんかいない、って言ってるんだよ。一般会計の削減とか組み直しということになれば、こうした根本から見直さない限りは、無理なの。

自家用車を切られたら、恒常的に切られたまんまになることを受け入れなさい、ってことなんだよ。
学校も私立を止めて公立に転校したら、後戻りなんかはできない、ってことを言ってるの。そういう「変革」こそが、民主党の新たな支出を生み出せるって言ってるのが判らんの?

増税する=給料を40万円から45万円に増やす、というのが、新たに5万円を○○に投入します、ということ。
増税しないなら、5万円分をどこからか削って取ってこなけりゃならないでしょう?って言ってるんだろ。息子の塾を止める、娘の習い事を止める、じいさんに仕送りを止める、そうやって5万円をかき集めてこれたなら、新たな○○に5万円投入できますよ、って話だろ。これは、臨時ボーナスでのテレビを諦めるとか、ゲームを我慢すればどうにかなるとか、そういう「支出カット」とはワケが違いますよ、ってことが、どうして判らないんだろうね。

考えることがそんなに難しいかな?


なのに、たった3兆削っただけで、dpj 天晴れ、という、おめでたいヤツラは本当にどうしようもないな(笑)。



1800億円をドブに捨てる長妻大臣

2009年10月17日 12時48分30秒 | 政治って?
どうして、こうなってしまうのかな。

<年金記録照合>2年間で1万数千人投入 長妻厚労相が意向(毎日新聞) - Yahooニュース

(以下に一部引用)

 長妻昭厚生労働相は年金記録問題を解決するため、11年度までの2年間で記録の照合などに1万数千人を投入するなどの包括的な対応策を決めた。10年度概算要求に約2000億円を盛り込み、記録訂正の迅速化や原簿8億5000万件とオンライン記録の全件照合に取り組む。

 原簿は、各地の社会保険事務所などに保管された紙台帳とマイクロフィルムに転写したものがある。厚労相によると、重複もあるため実数を社保庁が精査中で、数億件の原簿とコンピューター記録の照合を急ぐ。原簿を画像システムに取り込み、全国の社保事務所で照合できる仕組みを開発し、照合作業をスピードアップする。

=====


これから会議をやって、8億5千万件の紙台帳を総ざらいするという愚考にチャレンジする、ということらしい。さっさと結論を出さないと、物量作戦が必要なのに、間に合わないんじゃないの?貴重な持ち時間が少なくなってゆくんじゃないのか?(笑)


この記事中に、皮肉で次のように書いた。

『長妻大臣は、自らの主張であった「紙台帳全部の記録を一からやりなおせ」ということを、すぐさま実行するべきだろう。彼は、政府は約束するべきだ、と強硬に主張していたのだから、1年以内にデータを修復する、とか、第三者委員会での審査を待っている案件を1年以内で処理する、とか、時間を区切って約束をするべきだ。長妻大臣就任後に、2年以内にどうのこうのとか言っていたことがあったと思うが、安倍政権の公約から2年以上が経過してしまったのだから、その分作業は進捗したはずだろうから、少なくとも残り1年以内には旧社保庁に全部の仕事をやらせられるはずだろう。もし、これができない、ということであれば、到底達成できそうにないことを知りながら、政権与党攻撃の為の材料にしていたのだ、ということについて、しかるべき説明なり反省なりを述べるべきではないのか。』


まさか本気で紙台帳の8億5千万件に挑む積りだとは、思いもよらなかったよ(笑)。
そんな無駄なことをするはずはないだろうから、「野党時代には、~~と言って自民を非難したけれども、やってみたら難しかった、申し訳なかった」と謝罪や反省を述べるのかと思ったら、何となんとのナントの勅令、いや南斗聖拳、「これから始めます!」と意気込み表明、なんだと。

そうまでして、個人的信念を貫きたい、というのは、困ったものだね。国民の金を無駄にされるだけ。
年金記録問題で、これまでに一体いくら使ったのか調べて公表しろよ。そういうのも大幅に無駄になるんだっての。頭が悪いの?

前にも似たようなことを書いたけど、8億5千万件という数字がどれほど大変なものか、判ってないんじゃないか?
これを2年で処理ということになれば、1年間で4億2500万件、年間250日実働として一日170万件だ。8時間勤務で、一時間当たり212500件、1分当たりだと約3542件処理、ということになるのだぞ?
つまり3542人体制でやって、一日1人480件(1分1件、60件/h)処理、ということだ。年12万件。これの3542倍で4億2504万件。

因みに、派遣労働者に委託するとして、一人当たり人件費が年間400万円としても、3542人分なら141億6800万円しかかからない。厚労省予算では約1800億円級の10倍以上に莫大な予算額になっているが、何にそんなに必要なの?

そもそも、1800億円も使うなら、月15万円支給×12ヶ月=180万円を個人に充てると、年間10万人に支給できるんだぞ。無給とかになっている失業者たちが10万人救われる水準なんだぞ。これが判っているのか。


年金記録のより正確さを求める、という自己満足の為だけに、数千億円規模で資金が投入されてしまってきたんじゃないのか?このまま行けば、全部で1兆円級の支出になってしまうんじゃないの?問題とされた06年以降に、年金記録問題に一体いくら投入されてきたのか、全部出してみろよ。ある程度「不明のものは仕方がないかもね」ということで、妥協水準を引き下げればいいものを、無駄に正確性だけ追及してゆけば、コストが膨大になってしまい、旧社保庁とか社労士団体とかが「大儲け」と思うだけだろ。年金庁が役所の存在意義を確立したいだけで、利用されてるんだろ。仕事を作りたい、予算を分捕りたい、という思惑と長妻大臣の「大きなお世話」が一致しているから、、まんまと利用されてたかられているだけだろ。


不良品の検出を、1万個に1個の水準で求めるか、1千万個に1個の水準で求めるかで、何倍とか何十倍という水準で大幅にコストが増大してしまうのだろ。そんなの考えりゃすぐに判る話だろうが。ある程度の不良はしょうがないね、だから、国民や年金受給者たちにその分を還元したいと思います、ということで、他の社会保障費に2千億円でも5千億円でも投入するとか、年金受給額の極小の人に千円上乗せするとか、ほんの数ヶ月足りない無年金者に支給開始を決定するとか、そういうのでいくらでも還元できるだろうよ。役所に飲み込ませるよりは、はるかにマシだろ?

「宙に浮いた年金」の全てを解明しようとする方が、無駄に時間も費用も投入してしまう、ということになってしまうのだろ。
今後に、会議で話し合います、って、何寝惚けたことを言ってるんだよ。そんなことに時間を割くくらいなら、年金一元化の方にこそ、エネルギーを投入するべきなんじゃないのか。どうせ終わる制度なのであれば、大体の決着がつけば、それでいいじゃないの。

頭が××んじゃないのか?


どうして、そうまでして、自分の意見を引っ込めようとしないのかな。
そこまで頑張る必要性って、本当にあるの?
それは、本当に国民の為になることなんですか?

自己満足を得たいが為なんじゃないの?

それで、本当に、年金の全てが誰のものか、誰の分が間違って消えたのか、全部解明できるの?最後の一円まで、解明できる自信はあるの?

安倍総理の「最後のお一人まで」という文言を攻撃していた長妻大臣は、同じく、「最後のお一人まで」「1円たりとも間違えずに」全ての年金が正しくなる、と言えるんですね?
原簿こそが全部正しい、と本気で思っているんですね?


ならば、そういう確約をして、ダメだった場合には、費用をどう弁償し、誰がどんな責任を取るのか、作業開始前に誓約書でも書いておくべきではないのか?
長妻大臣は、舛添大臣にはそういう約束を要求してたよな?だったら、自ら、実践してみたらいいんじゃないか(笑)。




報道ステーションのヨイショが酷い

2009年10月17日 00時48分17秒 | おかしいぞ
今夜やってたのをみたけど、仙谷大臣が出演していて、適当なことを言っていた(笑)。この人に、経済とか予算とか数字ものとかの話をさせるのは、ほぼ無意味だな。理解できてないもの。向いてないんだと思うよ。そういう会計だの予算だのといった話は、苦手なんだろうと思うもの。


鳥越という人は、本当に理解してコメントを述べているのであろうか。
愚かなコメントを言うだけなら、単なる民主党応援団というだけではないか。

概算要求について、「予算の決定プロセスが透明化された」って、ウソ言ってんじゃねーよ。何を言ってんだ?この人は。
95兆円という数字が、一体全体どのようにして、どう決まったのか、言えるのか?これの、どこが透明なんだよ(笑)。鳥越よ、説明してくれんかのー。透明化されたんだろ?だったら、サクッと説明してみろよ。

何言ってんだ。
こんなの、各省庁で「真っ暗闇」の中で官僚たちが数字を寄せ集めてきました、ってだけなんじゃないの?
どこで、誰がどんな決定を行ったのか、そういうのを鳥越が言えるのか?オイ。なんていう政治家が、何をどう議論して、誰が何に反対し、何に賛成して、予算要求が出されたのか、分かるってか?
口から出まかせ言うんじゃねーよ。

そんなのウソだろ。

分かるわけがない。
だって、何らの情報も明らかにされてはいないんだから。


旧来の、シーリングで数字を出してきたのと、何も違いなんかないだろ。
以前であれば、復活折衝の具合とか、主な争点になっている予算項目とか、新規事業項目とか、目玉政策みたいなものの数字なんかは、省庁に張り付いてる記者クラブなんかを通じて情報が流されてきていたから、今回の95兆円の数字集めよりも多くの情報があったんじゃないかと思うけど。

いくら時間がなかった、とは言っても、概略の話くらいはできたはずで、そういう方針の説明なんかはただの一度も出されなかっただろ?あったと言うなら、それはいつ、誰が明らかにしたのか言ってみな。透明化されてるから、鳥越には分かるんだろ?(笑)


もっと酷いのは、95兆円になってしまったのは、前政権の麻生政権の数字を元にしているからだ、みたいな偽の解説をつけていたこと。
鳥越ってのは、本当に自分の言ってることが分かっているのか?
前政権と同じ水準の予算額なら、本予算では90兆円を超えるなんてことはないんじゃないの?(笑)簡単な算数さえも分からない程度の、愚か者なのか?


こいつらは、何なんだ?
できないなら、できない、って言えよ。つまらん正当化なんかすんなよ。

民主党は、選挙の時に言っていたことは、殆どが「できもしない約束だった」というのを認めるべきだろ。できるわけがないんだもの。


ゼロベースで見直すって言ってたんなら、そうやれよ。
頭が悪いな。


今までは、

①ノート   200円
②鉛筆    50円
③芯     50円
④消しゴム  100円
⑤下敷き   100円
⑥雑誌    300円 
⑦ファイル  200円

 合計   1000円

と、なっていたと。

これをゼロベースで見直して予算組み替えを行い、新たに「ラノベ300円」と「コミック300円」を入れたい、という公約をしていたのであれば、そういう予算組み替えを行えばいいだけだろ。

例えば、
・廃止:⑥300円 → 0円
・減額:①200円 → 100円
    ④100円 → 50円
    ⑤100円 → 50円
    ⑦200円 → 100円

と変えました、ということだ。すると、

①ノート   100円
②鉛筆    50円
③芯     50円
④消しゴム  50円
⑤下敷き   50円
⑥ラノベ   300円 
⑦ファイル  100円
⑧コミック  300円

となって、合計1000円に収まるぞ。これがゼロベースで見直し、ということの意味だろ。そんなの一般家庭の家計だろうと、子供のお小遣いだろうと、同じだろ。
「何かを削減しなければ、新たに買える原資は生まれてこない」というのは、ごくごく普通の話だろ。ところが、dpj が出した概算要求というのは、削りができないのに新たに600円追加したから、合計が1600円、という風に総額が膨らんでしまいました、という当たり前の結果となっただけだろ。子供でも分かる話だろ。

こんなのは、前政権云々なんてことは関係ないんだよ。ゼロベースで、ということが分かってないな。他人のせいにするな。できなかったのは、自分たちの責任だろ。できないことなら、はじめからでかい口を叩くな。ウソの約束を掲げるな。

できそうな範囲で、慎ましくやればいいだろ。それを、20兆円でも直ぐに取ってこれます、みたいに、大きなことばかり言うから、こういう失敗を招くんだろ。いくら自民党を攻撃していたって、そう簡単にはできないだろ?

責めるのと、実際、自分がやるのでは全然違うんだと思うよ。
そう簡単じゃないんだよ。


ああ、それと、古館が「雇用対策、経済対策も同時にやって」とか、仙谷大臣だか行刷だかでやるとか言ってたみたいだけど、行刷でそういう「作る方」をやるつもりなのか?
まあ、「事業仕分け」で雇用を作れる、とか言うのなら、是非ともやってみせてもらいたいもんだな(笑)。そういう話は、どちらかといえば菅さんのところでやるべき話なんじゃないの?
仙谷さんに経済対策なんて話は、そもそも無理なんだって。


行刷に議員を20人とか投入してやれば、切り込めるんじゃないか、みたいな、ボケた意見を言っていたりもしたと思うが、だったら、新人議員たちの中に元官僚や弁護士だとか、肩書きの立派な連中がいたであろう?肝炎で有名になった福田議員とかも、厚労省の予算を切り取らせればいいんじゃないのか?そういう、頭数をそろえるだけなら、いくらでも可能だろうが。さっさと削ればよかったんじゃないの?

笑わせるなよ。
できるなら、とっくの昔にやってるわな。
多分、役に立たないから、何もできてない、というだけだろ。

先日の各象徴の政策委員会だか、政策説明会議だったか、忘れたけど、そういうのがあっただろ。どうして、そこで、事業計画とか政策説明の時に、「これは無駄なので止めろ」とか意見が出されないんだよ。あんなに、数十人とか数百人規模で出席議員が揃っていながらにして、これといって役立つ意見なんて出されなかったということでしょ?削減に一役買いました、とか、数百億円の削減ができました、みたいな意見はあったのか?(笑)

役立たずが何人集まっても、要するに役には立たない、ということが分かっただけなんじゃないの?
議員の頭数だけたくさんいたって、意味ないんだっての。




政権担当能力に早くも疑問符

2009年10月16日 15時20分49秒 | 政治って?
何度も言ったけれど、どうして判らんのかな?
まず、具体的な目標というか、全体像を提示しなさい、と言ったでしょ。

数字がある程度積みあがってから、「やっぱり、こっちはこうでした、あっちが足りませんでした、向こうは多すぎでした」みたいなことになれば、タガの緩んだ印象しかないでしょうよ。個別に、「八ッ場ダムを凍結」とか、そういう話を出すのがそもそもオカシイし、その前に総体の話で考えなさい、って言ったでしょ?


細かい設計の話ではなくて、「こんな家」というのを出すべきだ、ということだよ。個々の政策のことは、家のどこに鏡を飾るか、カーテンは付けないでブラインドにするか、とか、そういう細部の、個別の話なんだっての。アホですか?
家が「どんな家?」という話をまずするべきなのに、それを全部すっ飛ばしているんだって。どうしてこういうことが理解できないのかなー。

政治主導を実現しようと思ったら、まず、「オランダの風車みたいな、それとも、デンマークのお菓子の家っぽい、メルヘンな家(笑)を作りたいです」とか、そういう大目標を言え、具体像を提示して説明せよ、どうしてそれが素晴らしいのか、どうしてそれを目標とするのか説明せよ、って言ってるの。これを描くのは、誰の役割ですか?そういうのを、きちんと出しなさい、って言ったでしょ?

まず、ルールを提示しなくてどうするんですか?
無能がいくら集まっても、やっぱり役に立たない、ってことですわな。


中華料理を作ります、ということなら、最初にそういう宣言をするべきだろ。それを出せ、説明せよ、って百万回言ってるんだよ。各省庁から、中華料理には合わないものが出されたら、「ああ、これは中華じゃありませんので、切りますね」ということで、処理できるだろ。それは、事前にきちんと「中華料理を作ります」という、ルールの提示があったから、だ。
今の状況は、「どんな料理になるのかは、出来上がってからじゃないと、判りません」という、目標もルールもないものだ、って言ってるんだろ。「どんな家」でもいいし、「どんな料理」でもいいんだけどさ、取りかかる前にまず提示しなさい、って言ってるんだってば。最低限、「二階建て、建坪40坪」とか、「平屋和風建築」とか、そういう具体的なルールを出せよ、って言ってるの。料理なら、中華でも、カレーライスでも、おでんでも、何だっていいんだって。そういう「最終的にはこういうような形態を目指しています」というのを、やる前に明らかにせよ、ってことだろ。

ところが、これまで、誰も、何も、一切提示してこなかったので、どういうものを作ろうとしているのか、誰にも判らない、んだっての。それは、政府内のやってる本人たち(閣僚等)も、官僚たちも、財務省も、みんな判らないんだろ。だから、余計に混乱するんだろ。
出す料理の「春巻の皮はこれでいいか」とか「フカヒレスープは贅沢だから控えておくべきか」とか、そんな個別議論は「中華料理です」って提示してからでいいだろが。そういう細かい部分は、後からいくらでも変更がきくっての。今までのところ、そうではなくて、どんな料理になるか見当もつかないのに、どういうわけだか「芋は材料に入れる?」とか「リンゴは必要になるだろうか」とか、全然関係ない議論をやってしまってるのだろ。その前に料理を決めろ、まず、料理を。


こっちでは鍋料理の用意をして、あっちの省庁では焼肉、そっちではフランス料理、…みたいに、やりたいようにやってるからダメなんだろうが。まず、「中華料理を作るので、そういう風にやって下さい」ということにしなけりゃ、全然ダメなんだよ。ルール提示をしてなかったので、各省庁から持ち寄ったものを合わせて見てみたら、うまく行きそうにないので、後になってから「やっぱ、鍋料理にしとくか、何を入れても殆どは食べられるし」みたいに、”なし崩し”ということがバレバレになった、ということだろ。だから、各省庁の財政規律なんて、ユルユルになり、要求額増額だけが突出してきてしまったんだろ。

補正予算の削りの甘さで、官僚たちに一斉に見透かされたってことだよ。
ああ、こりゃ、押し切れるな、と読まれたってことだ。

そのココロは、「切れるもんなら、あとはご自由に切って下さい」ってことだろ?
削減は、どこでやるわけ?仙谷大臣のところで、本当にそんなに切れるもんなの?
というか、「行刷、恐るるに足らず」ということなんじゃないの?(笑)


アマい。
なんじゃ、こりゃ。



例えば、こんなやり方、ということで書いておいたじゃないの。予想してた通りに、アホだな。案の定、あしたのジョー。

迷走する国家戦略局構想

行刷と予算削減のこと

「経済音痴」露呈の鳩山政権で市場は失望一色


あのね、大臣や副大臣がどんなに優秀で賢くたって、こんな短期間に政策の全てを理解して、より分けられるわけがなかろう?
政務官に何人付けても、高が知れてるだろ?
はじめから、無理なんだって。できっこない。

やるとすれば、官僚たちにやらせる、ある程度機械的に削減する、といった手を使わない限りは、無理。
ブルーを全部、とか、そういう思い切った手を使わない限り、普通にやるだけでは無理だろ。行刷で決めたことって、「モデル事業はカット」というだけなんだそうだよ(笑)。元大蔵官僚を事務局長に据えたって、所詮はこんなもんかね。その程度の発想しかないわけで。これまでに自治体予算をカットしてきました、って言っても、そういう手法が通じる部分とそうでもないことがあるから、発想を変えない限りは難しいわけで、要するに「長らくポストに留まりたい、肩書きを残したい」というだけなのと違いが判らないかも。

各省庁内で順位付けを官僚たちにさせる、ってことの意味が判ってないね。

こんな「のんびりムード」らしいですぜ>予算削減の対象は「モデル事業」 行政刷新会議が方針 22ページ - MSN産経ニュース

行刷で手柄を挙げようと狙ってるから、こんなヘボなことになるんだろ。

行刷の本来的な存在意義が何なのか、というのが本当に判ってないな。
喩えて言えば、「職業訓練校は国が運営すべきか、自治体がやるべきか、民間がやるべきか、どれが一番望ましいのか」というようなものだよ。都市住宅のデベロッパー的仕事を国の機関(独立行政法人)がやるべきか、とか、そういう大きな議論をせよ、ってことだろが。
今は本予算までの時間が限られてるから、そういう難しい議論は後回しにして、とりあえず来年度予算策定のうち、大ナタをふるうべきポイントはどこか、というのを、「洗い出せ」ってことだろ。それとも、上がってきた要求額のうち、切り込み不足の部分を各省庁に代わって「政治的に」決定せよ、ってことだろ。



戦略局でもいいし、行刷でもいいけど、

①一般会計から○兆円、特別会計から○兆円、削減
②削減した合計○兆円は、子ども手当に3兆円、Aに○兆円、Bに○兆円、Cに…、Dに以下同
③一般会計からの交付金、補助金、施設整備費等で、独立行政法人又は公益法人には原則繰入凍結、積立金ある法人では優先消費させる
(③´必要があるものについては、個別に対象を選定する)
④これら達成確認後、経済対策として~を○兆円交付、××を○兆円、以下…

みたいに、原則となる方針を示すべきなんじゃないの?


本来的には、「1兆削って1兆支出」だろ。削れてない分は、支出枠もない、というのが普通。
洗濯機を買いたいのなら、液晶テレビかゴルフクラブか、何かを諦めるべき、ということ。あれも買いたい、これも買いたい、というのは、規律がないのと同じだ。

説明が後付けだと、単なる規律崩壊と見分けがつかないだろうよ。


こういうのがないから、他では「増額してるらしいよ」という横並び意識が発生し、結果的には「ウチが削りたくない、ヨソで削ってもらえ」ってことになるのだよ。そんなの判りきってるだろ?



「副作用がある」という批判

2009年10月15日 16時53分10秒 | 経済関連
これは、よく判る。

はてなブックマーク - メディアは「かっちょいい絶望」の見本市会場でいいのか 絶望以外の選択肢を!-経済学・政治学・社会学のコラボレーションで日本を変える ダイヤモンド・オンライン

飯田先生が拙ブログごときを読んだことがあるかどうかなんて、知らない。解析してるわけじゃないし。
言ってることは、誰でも思い浮かぶ程度の話だしね。


経済学への期待と落胆

この中で、次のように書いた。

『「政策には副作用がある」とか、「行動経済学では十分に分析できない(政策の妥当性の検証ができない)ことがある」といったような、ごく普通のことが書かれているに過ぎないのではないか、ということである。
これは行動経済学のみならず、経済学全体についても同じく言えるのではないか、と思うわけである。』

岩本教授に怨みがあるわけではないが、有名大学教授でさえ、どうしてこうなんだろうか、なんて、大それたことを思っただけです。だって、あまりにガッカリするようなことを言ってるもんだから(例えば、「予測の専門家たち」は日本にいるのか、や、Murphys Law in Public Finance)、日本の経済学界ってこういうレベルなんだろうね、と思ってしまって。

岩本教授ばかりの問題ではなく、日本の経済学全体の問題なんだろうと思いますよ、やっぱり。


08年7月>永続する経済論争

この時にも、ほぼ似たような例で次のように書いています。

『「薬物A、B、Cを用いると、副作用としてa、b、cが考えられるので、ダメだ」
そういう意見は無意味ではないけれども、ならば、どのような治療手段を用いるのですかというと、副作用のない「夢のような薬物X」を口で言うだけでは現実的ではないと思います。』

かつての直感が、次第に確信にまで高まった、ということですわな。言うなれば、化けの皮が剥がれました、ということなんです。やっぱり、初め頃に感じたとおりでした、と。

初期の頃…

・05年3月>経済学は難しい6

・05年6月>「破局のスパイラル」(追記後)

ううっ、なんつーか、恥ずかしいーー
赤いよ、顔が~~(笑)

ちょっと思ったんですが、少しくらい書いて言ってみても、多分通じ難いんだろうな、と。
しつこく、しつこく、書いて書いて書きまくって、何度でも、誰かに通じるまで、繰り返し繰り返し言い続けないと、判ってはもらえないんだろうな、と思います。だから、説得を続けるよりないんだろうな、と。

やっぱり、ピンポイントで直撃弾をヒットさせねば、中々届かない、ということはあるかもしれません。
実際、届いているのかどうかは、皆目不明なんですけれどもねえ…。


ですから、経済学の世界でのチェンジ!(オバマのモノマネ?お笑い)を求めて、議論の仕方をきちんと構築していった方がいいですよ。空論合戦をやっても、それは象牙の塔の住人の趣味というか「お遊び」に過ぎない、ということです。基礎研究は基礎として必要ですけれども(現実の何に役立つかは直ぐには判らないようなもの)、実証を含めて、実際の経済活動や政策などに反映できる部分というのを少しずつでもいいので増やしてゆく必要があると思います。



政治の世界でも、政策に取り掛かる前に、ちょっとは頭を使って考えてみようよ、と思いますよね。

経済政策についての一考察

この中で述べたが、例えば「公共事業は選別、設定が難しい」「利害関係者の衝突や恣意性が問題になる可能性」といったことは、普通の頭の持ち主であれば即思いつくことなのだから、現実にダムや道路の工事関連で混乱を生じているのは、そりゃそうだろうね、と思ったりします。


政治家は、「こんな家を作りたいよ」という具体的要求とか、目標みたいなものを出してあげることが必要。
で、政策検討については、コアとなる建築士がリーダーとなり、その他の設計担当とか現場監督とか設備担当とか、そういう実務に長けた人たちに協力してもらうことが必要なんですよ。要求を出して、それを具体的に実現する形に持っていくことが大切なんです。政治主導というのは、「こんな家」というものをきちんと出す、ということだと思いますよ。
現実には「出来そうにない形」みたいな無理な要求であると、「これは工事ができません」とか、「かなり予算オーバーしちゃいそう」とか、そういう具体的意見を専門家たちから貰うことが役立つということなんですよ。自分が家を建てていくということを、思い浮かべてもらえば判ると思いますけど。こういうプロセスには、経済学者のような専門知識のある人とか、官僚とか、その他現場の人とか、みんなが関わらないとできないってことです。

今の政治状況というのは、周囲の人たちとか国民の眼から見ても「どんな家なのかな?」と、よく判らないわけなんですよ。和風建築っぽい家なのか、輸入住宅みたいなものなのか、平屋なのか二階建てなのか、そういうものが全然見えないの。だから混乱するんですよ。

被災地で、「こういう建築や工法が正しいんだ、しっかり建てるべきだ」とか、あんまり意味ないでしょう?とりあえず、プレハブでも何でもいいので、風雨をしのげる形で、避難住宅は後から別に手当てを考えましょう、ということだってあるじゃありませんか。急ぐ時に、○○工法じゃないとダメなんだ、とか、正論をぶつふりをする人間がやたらと多いわけなんです。

基礎を○m掘りこめ、とか、今はそうじゃないでしょう、と。
とりあえず、床があって、柱があって、屋根がついてりゃ、いいんですよ、と。
そういう時間とか場面などが、政治の世界では無視されることが多いのではないでしょうかね。