笑えないこんな記事があった。
愛知県あま市は6月から今も市民に提供を呼びかけている。市の集計によると、11月末までに約1千枚が集まった。手作りのマスクが数多く寄せられた一方、最も多かったのは政府が全国の世帯に配布した布マスク、通称「アベノマスク」だった。 https://t.co/UzJjcrqYZ3
— 青藍(猫岳) (@Seiranmakoto) December 2, 2020
「安倍晋三去ってもマスクが残る」という安倍晋三の唯一のレガシーか?
今までは「自民党の広報紙」と揶揄されていた讀賣新聞が、安倍晋三が政権の座から降りたとたん、今度はあたかも検察の「広報係」になったかと思われるほど、熱心に他紙に先駆けた記事を連発している。
たしか800万円の前夜祭の会費補填金額が政治資金記載漏れと当初は報道されていたが、今回の記事では「不記載額は4000万円規模に上る可能性がある。」とは一体どこからのリークなのか。
「【独自】「桜」前夜祭巡り安倍前首相の公設秘書を立件へ…東京地検、政治資金規正法違反容疑で」(讀賣新聞)
安倍晋三前首相(66)側が主催した「桜を見る会」の前夜祭を巡り、東京地検特捜部は、政治団体「安倍晋三後援会」の代表を務める安倍氏の公設第1秘書を政治資金規正法違反(不記載)容疑で立件する方針を固めた。特捜部は安倍氏側による補填(ほてん)分だけでなく、参加者の会費徴収分も含めた開催費全額を後援会の政治資金収支報告書に記載すべきだとの見方を強めており、収支を合わせた不記載額は4000万円規模に上る可能性がある。 前夜祭は2013年から昨年まで、後援会が「桜を見る会」の前日に東京都内のホテルで開催。安倍氏の地元支援者らが1人5000円の会費を支払い、飲食が提供されるなどした。公設第1秘書は安倍氏の地元・山口県を中心に活動し、後援会では16年12月までは会計責任者も兼務していた。 関係者によると、公設第1秘書は代表のみになった後も後援会の会計処理を実質的に担当。前夜祭に関して、開催費用の一部が補填されている事実などを知りながら、収支報告書に計上しなかった疑いが持たれている。公設第1秘書は特捜部の事情聴取に「後援会の収支報告書に記載すべきだった」と供述。「書かないことが慣例となっていた」とも説明したといい、特捜部はさらに聴取を続けるなど詰めの捜査をしている。 安倍氏側は会費徴収分のほかに、開催費の不足分を補填してホテル側に支払った疑いがあるが、特捜部は、安倍氏側が前夜祭の前にホテル側から開催費の見積書の発行を受けていたことなどから、総額が後援会の収支にあたると判断。少なくとも、昨年までの5年間の会費徴収分計約1400万円については、収支報告書の収入と支出にそれぞれ計上した上で、補填分の計800万円超も支出に計上する必要があったとみているという。特捜部は補填分の原資にも、後援会の収入として記載すべき額があったとみて、解明を進めている。 補填分の領収書は、ホテル側から安倍氏が代表を務める資金管理団体「晋和会」宛てに発行された。ただ、前夜祭は後援会が主催していた実態から、特捜部は会計処理も後援会が担うべきだと判断したとみられる。 |
なぜ読売だけが書けるの(4000万という数字も)?
— Hannah_John_Michel (@john_egg_john) December 2, 2020
検察が読売だけにリークは考え難いとすれば官邸のリークか、最初から官邸の筋書きか?
【独自】「桜」前夜祭巡り安倍前首相の公設秘書を立件へ…東京地検、政治資金規正法違反容疑で : 社会 : ニュース : 読売新聞オンライン https://t.co/ocmwFnbTTD
安倍さん@AbeShinzo さんが熟読をすすめていた読売から。
— 尾張おっぺけぺー (@toubennbenn) December 2, 2020
>安倍前首相の公設秘書を立件へ
特捜部
>参加者の会費徴収分も含めた開催費全額を後援会の政治資金収支報告書に記載すべきだとの見方
>収支を合わせた不記載額は4000万円規模
議員辞職会見、やりましょう!https://t.co/xcPBGqQwwb
「国民の負託に応える」ことは国会議員としては当然なことなのだが、問題は「国民」とは一体誰のことなのか?
その答えは自分を当選させてくれた選挙区の支持者たちであり、彼らの「清き1票」への見返りに安倍晋三はせっせと税金で「桜を見る会」に地元後援会やその家族までを招待し、さらにはその前夜祭の高級ホテルでの飲食費も格安で提供するということを平然と秘書に命じて行っていたわけである。
これは安倍晋三に限った話ではなく、特に自民党には口利き斡旋を生業にしている「族議員」として、様々な業種の団体からの要望を受けて政府に働きかけ、当然ながらその見返りには相当の金銭を受け取ってきたという歴史がある。
こんな記事もあるほどである。
「安倍政権下で最もうまみのあるのはどの族議員か?」
さて、最近になって典型的な族議員のあからさまな「贈収賄」事件が発覚した。
「吉川元農相が500万円受領か…鶏卵大手から3回 東京地検捜査」(東京新聞)
河井案件が元農相の贈収賄疑惑にまで発展
— 望月衣塑子 (@ISOKO_MOCHIZUKI) December 2, 2020
吉川元農相、鶏卵生産大手から現金受領か 東京地検特捜部が関係者を聴取
吉川元農相が、鶏卵生産大手「アキタフーズ」側から現金を受け取った疑い。特捜部は、アキタ社の関係者を任意で事情聴取。現金の趣旨など調べる。 https://t.co/5nToUArNr1
鶏卵大手、吉川元農相に現金提供か | 2020/12/2 - 共同通信 https://t.co/9W3ZBRe49b 二階派の元大臣の疑惑を検察が追及するということは、安倍、菅の暗闘ではないシナリオを想像しなければならなくなる。腐った政治を質すのは検察しかないといきり立っているのか?
— 山口二郎 (@260yamaguchi) December 1, 2020
「吉川貴盛元農水相に鶏卵大手から現金提供か」だってさ。驚かない、自民党だから。だってこないだまでの安倍さんが大嘘つきで、継いだ菅さんは陰険な大嘘つきなんだぜ、それぐらいのことはやるさ。給付金やGoToを見ろよ。利益誘導以外の何があるよ。利権と恫喝の二枚看板、それが自民党の正体なのさ。
— 立川談四楼 (@Dgoutokuji) December 2, 2020
自民党の衆院議員(北海道2区)吉川貴盛元農相(70)が、鶏卵生産大手「アキタフーズ」(広島県福山市)の元代表(87)から計500万円を受け取っていた疑いがあることが、関係者への取材で分かった。吉川氏が農相を務めた2018年10月~19年9月の間、3回にわたり提供を受けたとされる。政治資金収支報告書への記載はなく、東京地検特捜部が経緯を調べている。 吉川氏は2日、「当局から説明を求められれば誠実に対応する」とするコメントを発表。不整脈で入院中といい、選対委員長代行をはじめ党のすべての役職を辞任することを二階俊博幹事長に伝えたとした。 吉川氏は1996年の衆院選で初当選し、6期目。安倍政権で農水副大臣、農相を歴任し、自民党の農林・食料戦略調査会会長代理も担うなど、党の農政運営の中核を担ってきた。二階派の事務総長も務める。今年9月の党総裁選では、菅義偉首相陣営の事務局長だった。ある自民党関係者は「典型的な農水族議員」と評する。 関係者によると、アキタ社の元代表は日本養鶏協会の特別顧問など鶏卵業界の要職を歴任。吉川氏とは大臣室でたびたび面会し、その際に現金を渡したとされる。同社関係者は本紙の取材に、「政治家への陳情を何十年も前から繰り返していた」と明かす。 吉川氏の農相時には、家畜のストレスを少なくする「アニマルウェルフェア」を巡り、鶏卵業界が国際機関の示す厳格化案に反発。農林水産省に反対するよう求め、その後、案は見送られた。 鶏卵業界は、卵の価格が下がったときに国が業者に補助金を出す「鶏卵生産者経営安定対策事業」の拡充も農水省に求めており、吉川氏の農相時に拡充の方針が決まった。 アキタ社は全国に拠点があり、「きよら」のブランドで知られる。特捜部は7月、昨年7月の参院選広島選挙区を巡る河井克行元法相夫妻の買収事件の関係先として、アキタ社の本社を家宅捜索。押収資料を分析する中で、吉川氏の疑惑が浮上したとみられる。 |
それにしても、河井案里参議の昨年7月の参院選での公選法違反(買収)事件の捜査のなかで、自民党の吉川貴盛元農相の収賄疑惑が浮上したらしいのだが、臨時国会が閉会する予定の今月5日が過ぎれば、東京地検特捜部が吉川氏を収賄容疑で逮捕する可能性が濃厚となってきたという。
防衛、農林水産業など幅広い分野をカバーするジャーナリストの松岡久蔵は、この事件をめぐっては、他の大物議員の関与も取り沙汰されており、東京地検の捜査の進捗に注目が集まっているという記事を書いていた。
「特捜部、亀井静香氏と森山・国対委員長も捜査か…吉川元農相の収賄疑惑、自民党全体へ拡大」(Business Journal)
■1週間ほど前から雲隠れ 報道などによると、この疑惑は広島県福山市に本社を置く鶏卵大手のアキタフーズが案里氏に多額の献金をしていたとして家宅捜査を受けた結果、特捜部が新たなカネの流れとして着目した。吉川氏には、農相を務めた2018~19年に3回にわたってアキタフーズから数百万円を受けとった疑惑が持たれているという。 報道関係者によると、吉川氏はマスコミの追及をかわすためか、1週間ほど前から急に姿を見せなくなったといい、自民党農林部会などにも欠席していたという。吉川氏は2日に「持病として心筋梗塞を抱えていたが不整脈が先週見つかり入院した」という内容が書かれた本人名義の文書を弁護士を通じて発表したが、「誰も文字通り信じる人間はいない」(全国紙政治部記者)。 吉川氏は二階派の事務総長を務める重鎮だが、菅義偉首相が官房長官時代に主導したコメの減反?直しや農地中間管理機構の創設などの農業改革をけん引したことで菅氏と一気に距離を縮めた。「農相になれたのも菅?と近かったことが主な理由」(同)という。 ただ、吉川氏は農相時代に「ひたすら官僚の用意したペーパーを棒読みするだけのマシーン」(同)であり、「とにかく二階のオヤジの前では平身低頭している半面、地元の有権者が陳情に来たらやたらにエラそうにしてひんしゅくを買っていた」(全国紙経済部記者)という。農相時代に存在感を発揮することができなかったばかりか、「豚熱のワクチン投与の判断が遅く、感染拡大を招いた」(同)との批判が強い。 さらに、農相時代に自民党北海道連会長として、地元の北海道道議選で周囲の反対を押し切って次男に公認を与えた上、政務秘書官として採用したことで「身びいきにすぎる」と地元の反発を招き、最終的に公認を取り下げざるをえなくなるという騒動があった。地元政界での地位は盤石とはいえないが、地元の太陽光パネル建設の補助金をめぐる収賄疑惑も指摘されるなど「セコい金権政治家」(地元関係者)として鳴らしていたというわけだ。 今後は故中川昭一氏、鈴木宗男参議と並ぶ北海道の有力議員として君臨していこうとの野心を燃やしていた矢先だっただけに、今回逮捕に至れば70歳という高齢もあり、政界復帰は絶望的だろう。 ■業者とズブズブの農林族 アキタフーズが西川氏と農林水産省OBに対してクルーズ船の接待を行っていたことについては、7月27日配信の記事ですでに報じた(https://biz-journal.jp/2020/07/post_170650.html)。この接待の事実についても、アキタフーズへの捜査を通して発覚したことであり、検察当局は案里氏以外の有力議員の関与についても捜査を進めていたとみられる。 永田町関係者の間では、今回の事件は吉川氏の逮捕で終わるようなものではなく、政界全体に波及する可能性があるとの見方が強い。全国紙政治部記者の弁。 「まず、今回のアキタフーズから案里氏への献金を手配したのが、元金融相でいまだに地元広島で影響力を持つ亀井静香氏だという話が出ているほか、収賄した議員に農林族のドンの森山裕自民党国対委員長、西川公也内閣官房参与、宮腰光寛衆議も名前を取り沙汰されている。 というのは、かつて環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉の際、養鶏業界団体から現金を受け取ったのが、森山、西川、宮腰の3氏だったからで、今回もアキタフーズ側が働き掛ける有力議員として考えてもおかしくないからです。TPPの際の現金は3人とも返金したのでお咎めなしでしたが、今回はどうなるか。一番影響が大きいのが、森山氏が収賄容疑で逮捕された場合で、野党とのパイプが崩れかねません。そうなれば1月からの通常国会での国会運営にも影響が出かねない」 西川氏については「カネ持ってコーヤ」との異名を持つほど金権政治家として永田町で有名であり、二階派の重鎮としての地位を占めている。次の衆院選で返り咲きを狙っていたが、今回の疑惑で逮捕に至れば、自民党が公認を出すことは不可能となるだろう。 宮腰氏については「全裸で衆院議員宿舎内の他人宅のインターホンを押した」との週刊誌報道が有名だが、議員としては存在感は薄い。農林副大臣、政務官を務めているだけに農相の声も根強いが今回の収賄疑惑でそれも叶わなくなる可能性が強まっている。 農水省の官僚にしても、吉川氏や同省OBから養鶏業界に便宜を図るよう要請を受けて協力していたとしたら、省全体へのダメージは避けられないだろう。 案里氏の買収事件の捜査から、思わぬ副産物として発覚した今回の収賄事件。政界全体を巻き込む事態に発展しかねないだけに、今後の捜査の進展に注目が集まっている。 |
吉川貴盛は当時の大臣室で百万円を受けとったらしいのだが、自民党の安倍政権の時には4年前にはこんな有名な事件が起きていたが結局はウヤムヤになっている。
「あっせん利得疑惑 甘利氏の潔白証明されてない」
当時の甘利明前経済再生担当相は閣僚辞任後、「睡眠障害」などを理由に国会を欠席し続けていたのだが、吉川貴盛元農相も入院中と病院に逃げ込んでおり、まさに菅義偉が打ち破ろうとしている「悪しき前例」に倣ったのではないだろうか、とオジサンは思う。