新・定年オジサンのつぶやき

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客寄せパンダ”総選挙後にはお払い箱か

2024年09月08日 11時17分24秒 | 総裁選

自民党総裁選候補者連中の記者会見でテレビジャックが続き、埋没しそうな野党第一党の立憲民主党の代表選候補者を取り上げたメディアがあった。
 
当選1回で首相を目指す「恐怖」を乗り越え…立憲民主党は「オッサン政治」に終止符を打てるのか【吉田はるみ議員に直撃取材】
 

9月に自民党総裁選、立憲民主党代表選が迫っている。
立憲民主党の代表選には、枝野幸男前代表や、野田佳彦元総理大臣など、ベテラン議員が名乗りを上げている。そうした中で、わずか当選回数1回の1期生でありながら出馬の意欲を示したのが吉田はるみ衆議院議員である(取材当時)。
イギリスのバーミンガム大学院を修了し、小川敏夫の政務秘書官や政務会長補佐などを歴任。2021年の衆議院議員選挙では、石原慎太郎氏の息子であり、自民党の元幹事長の石原伸晃元経済再生担当大臣を破って初当選し、立憲民主党に新たな風を吹き込んだ。そうした経歴を持ちながらも、現時点では推薦人20人が集まるか瀬戸際の状況だ。その背景には、政治家「1期生」だからこその葛藤があるようだ。
当時は無名で、世襲ではなく資金力もない衆議院議員の政治活動を17年追ったドキュメンタリー映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』は、今回の代表選に「有力議員だけが注目される政治でよいのか」という見方をくれる。そのメガホンを取った大島新監督が、吉田議員の思いを聞く。
■当選1回ながら代表選に出る「恐怖」
大島 枝野さんや野田さん、泉さんなどベテラン議員だけが出馬する構図は、党としていかがなものかと考えていたので、吉田さんが代表選に出ると仰ったのは本当によかったなと思います。推薦人20人を確保するのは簡単ではないと思いますが、今の状況はいかがですか。
吉田 20人に向けて、最終局面に入っているところですが(取材時)、1期生がその人数を集めるには相当高い壁があると思います。実際、いろんな不安や恐怖がありました。それでも、街の声や仲間が背中を押してくれたから手を上げられました。まだマッチョな文化の残る永田町に失望することは多いのですが、利害関係ではなく実現したい社会像や思いでつながれるのは一つの希望だと感じます。
大島「恐怖」と言わなければならないほどのプレッシャーは、どこから感じておられますか。
吉田 今の代表選の直後には、衆議院選挙があるんですね。選挙地盤の強いベテランの方は、1ヵ月の間地元を離れても大丈夫だと思いますが、選挙地盤の弱い1期生の私にとっては、地元で活動できない不安がつきまといます。それこそ、先輩方から「いま選挙区を離れて大丈夫なのか」と言われることもあります。
大島 なるほど。それでも代表選に名乗りを上げられたのは、なぜでしょうか。ご自身で出たいと仰ったのか、周囲の人に推されたのか。
吉田 「吉田、出ろ」と、私と同じく2021年に当選をした1期生に言われました。私たち1期生の間には、永田町に染まっていない視点や、女性の声が俎上に上がるのかといった問題意識がありました。自民党も政治とカネの問題はあるけれど、立憲民主党ももっと頑張れというお声も頂戴します。当選が1回でも10回でも、有権者の方が1票を託してくださったことに違いはありません。そんな中で、「1期生だからともじもじしていいのか」と、火の中に飛び込むような思いで出馬を決めました。
■立憲民主党の問題は何か
大島 当選して3年経ちましたが、いま立憲民主党が置かれている状況について、どのようにお考えになっていますか?
吉田 自民党の裏金問題や定額減税など、国民不在の政治が行われている中で、「私たちの思いを受け止めてくれ」という世論が確実にあると思います。しかし、立憲民主党はその受け皿になりきれていない。私の街頭演説に来てくださる方々と対話するのはもちろん、向こう側を通行して片耳で聞いている方にも届けて輪を広げなければ、政権交代は現実的ではないのではないでしょうか。
大島 いろんな方とお話していて、「日本人はつくづく自民党が好きだな」と思うときがあるんですよ。「たまには自民党にお灸をすえてやろう」みたいに言われることがありますが、それはどこか身内への言葉で、決定的に倒そうという動きではない。今回の自民党総裁選も、疑似政権交代のような演出で盛り上げ、選挙は終わったかのような雰囲気を作ってしまうじゃないですか。その意味で、自民党はやはり強いと思います。どうやってそこに対抗していかれますか?
吉田 「何をしたい党なのか、何が変わるのか」はっきり、シンプルに伝えることが必要です。立憲民主党は批判ばかり、とのご意見に「重要な指摘や提案をしているんです」と言ってもしょうがない。政治家は大風呂敷を広げるけれど、結局はマイナーチェンジばかり。そうではなく、国民のみなさまと「政権交代をしたらこれをする」とお約束をし、絶対に実現することです。
■最低賃金を全国一律で1500円に
大島 それでは、もし吉田さんが代表、ひいては総理大臣になったとしたら、一番やりたいことは何でしょうか。
吉田 教育です。いま子どもたちが生きづらさを抱えている中で、学校現場は教員不足に悩んでいます。自殺や不登校も過去最高になっている中で、子どもたちに向き合う先生方もつらい。また、いい教育を子どもに受けさせようと思うとお金がかかります。こうした閉そく感を変えていきたいのです。
大島 教育の改革はとても重要だと思う一方で、有権者の側からすれば、一番気になるのは経済や賃上げになることが多いと思います。そこにジレンマはありますか。
吉田 あります。実際、経済はとても大事です。ただ、経済を作っているのは「人」なんです。その人の可能性を引き出すには教育が重要なので、その抜本的な治療をしなければなりません。私はビジネス界の出身なこともあり、研究力がイノベーション力だと感じています。いま、世界の大学ランキングの中で日本はたった1大学しか載っていない。そんな状況で、経済にイノベーションが起こるはずがないんです。一方、すぐにやらなければならないのは最低賃金の引上げで、「全国一律で最低賃金1500円」を実現したいとも思っています。
大島 財源はどうする、具体的にどうやって行うかという話にはなってくると思いますが、メッセージとしていいですよね。
吉田 最低賃金1500円を実現するときには、130万円の壁を同時に撤廃する必要があると考えています。この壁ができた30年前の最低賃金は580円なんですよ。ここに誰も光を当てないので、働くことを控えた結果、人手不足になり、経済が循環していかない。ここは思い切って社会保険料を3年間は免除し、中小企業やフリーランスの方を支えたいと思っています。
■立憲民主党と「野党共闘」
大島 ここ数年の立憲民主党は「野党共闘」という言葉に苦しんできた印象があります。その中で、吉田さんは「(他党と)賛同できるものから話していけばいいんだ」と仰っていました。
吉田 やはり違いから入ると分断が起きてしまいますよね。でも一致している部分があるなら、そこから始めればいいんじゃないかと思います。たとえば教育の無償化は、野党が一致してできる点です。特に若い方々は、イデオロギーを超えて「この党を支持しているけれど、今回はあの政策を支持しよう」と、揺れ動いていることがあるのではないかな。だから、きっちり意見が分かれる政策を見るよりも、一致する部分を見た方が多くの賛同を得られるのではないかと思っています。
大島 個人的な好みですが、私は維新のマッチョさが苦手です。共産党も個別にはたくさんいいことを言ってはいるけれど、拒否反応を示す人がいることも分かります。立憲が共闘せずに単独で、政権交代の受け皿になれる状態であれば一番いいなと思っています。
吉田 それぞれの党が何かに頼っていてはいけないと思います。たとえば維新と組むとなったとき、選挙協力をしてお互い当選もしたのに、蓋を開けてみれば自民党と組んで向こうが政権を取りました、なんてことがあったらいけない。「政治の常道だからあとでどうなるか分からないよ」といっても、それって本当に常識ですかと。
  

大島新監督のインタビューの後で推薦人20人を確保したため、そろい踏みとなった。

 「立民代表選が告示、野党連携のスタンスは? 野田佳彦氏、枝野幸男氏、泉健太氏、吉田晴美氏の4人が立候補
 

立憲民主党の代表選が7日告示され、23日の投開票に向けた選挙戦が始まった。野田佳彦元首相(67)と枝野幸男前代表(60)、泉健太代表(50)、吉田晴美衆院議員(52)の4人が立候補を届け出た。派閥の裏金事件で逆風を受ける自民党を追い込み、早期の衆院解散・総選挙に備えて政権交代につながる具体的な道筋を示せるかが選挙戦で問われる。 
◆23日の投開票へ向け論戦スタート
 4人は届け出後、党主催の記者会見や日本記者クラブが開いた討論会などに出席し、主張を展開した。
 「政治とカネ」の問題に関し、野田氏は「裏金のような問題がまかり通る政治と決別する」と強調し、枝野氏は「裏金議員やそれをかばう政治家を選挙で落とすことがけじめだ」と語った。泉氏も「自民は政権から退場してもらわなくてはならない」と指摘した。吉田氏は民間企業並みの監査を政治資金に適用する必要性を訴えた。
 国民の自民への不信感が強まっているとして、4人とも政権交代の可能性が高まっているという認識で一致。次の衆院選で自民、公明両党の過半数割れを実現させる決意を語った。ただ、現時点では立民単独で過半数を得るだけの候補者擁立が見通せないことから、野党連携のあり方が鍵となる。
 共産党との距離感に関し、野田氏は「どの野党とも対話できる環境をつくる」とする一方、「中道に向けたメッセージをもっと出さないと政権は取れない」とし、共産との選挙協力に否定的な姿勢。2021年の前回衆院選で代表として共産との連携を進めた枝野氏も「包括的な連携は難しい」とトーンダウンし、地域の事情に応じて判断するとした。泉氏も「共産とは共に政権を担えない」と明言。吉田氏は、連携相手は「事前に国民に示すのが義務だ」と述べるにとどめた。
 日本維新の会との連携について、枝野氏は「方向が違う」、泉氏は「極めて難しい」との見解を示した。
 代表選では改憲や原発・エネルギー、安全保障、消費税を巡る考え方も争点となる。4人は論戦を通じて政権担当能力をアピールし、投票権を持つ国会議員や党員らの支持獲得を目指す。(我那覇圭)
  


 
一方、大根役者だらけの自民党総裁選はどうやら荒れ模様である。
 
候補者が出るたびに国民は失笑…お笑い自民党の大喜利、いよいよ真打ち登場
 
まるでデキの悪い大喜利を見せられている気分だ。これだけ失笑ばかり誘う“演者”たちも珍しい。自民党総裁選(12日告示、27日投開票)のマヌケな候補者たちのことである。
 4日は、茂木敏充幹事長が5番目に登場。「意外と敏充」という総裁選向けのキャッチフレーズも笑っちゃうが、その主張は「意外」どころか「荒唐無稽」と言うしかない。
 茂木は「成長戦略による税収アップなどにより新たな財源を確保し『増税ゼロ』の政策を推進する」と強調。岸田政権は防衛費倍増の財源のうち、1兆円強については法人・所得・たばこ増税で確保する方針を決定済みだ。児童手当の拡充などを実施するため、2026年度から「子ども・子育て支援金」を新設し、公的医療保険に上乗せする形で、国民と企業から計1兆円を徴収する方針も決めている。
 これらの国民負担増について茂木は「それぞれ1兆円は停止する」と聞こえのいいことを言ってのけた。おいおい、アンタは幹事長として岸田首相に仕えていたんじゃなかったのかい? いきなり、のけ反らせてくれたが、さすがに党内から総スカンを食らっている。
「税収アップで増税ゼロを実現できるなら、誰も苦労はしない。茂木さんは総裁選での埋没を恐れてか、できもしないことを言って歓心を買おうとしているだけだ。『3年以内に結果が出なければ総理が責任を取る』と潔いことも言っていたが、できなければ総理の座をブン投げるわけだから、無責任でしかない。茂木さんは『令和の明智光秀にはならない』と言っていたそうだけど、幹事長の政権否定は裏切りでしかない。明智光秀にも失礼ですよ」(自民党中堅議員)
■受領した政活費30億円はもらい逃げ
 とりわけツッコミどころ満載なのが、使途の公開義務がない「政策活動費」の廃止を訴えたことだ。茂木は党内ナンバー2の立場で、絶大な権力を握る。党が掲げる政策への影響力も大きいだけに、やろうと思えば、いつでも廃止に向けた議論を主導できたはずだ。今さら、ご機嫌に「廃止します」なんて、噴飯ものである。
 そもそも、政活費は総裁を除く党幹部に支給される。幹事長の茂木は22年の1年間だけで計9億7150万円の政活費をガッポリ。その額は党内外を含めてダントツだ。21年11月の幹事長就任から、既に2年9カ月が経過。単純計算で、茂木が幹事長として受け取ってきた政活費は推定約26億円を超える。
 出馬会見では、廃止の理由として「党の全ての収入・支出の見える化を進める」とか言っていたが、それなら自ら受領した30億円近い政活費の見える化から始めたらいい。でなきゃ、単なる「もらい逃げ」だ。
 東大経済学部卒業後、米ハーバード大大学院に進み、大手コンサル「マッキンゼー・アンド・カンパニー」に入社──。輝かしい経歴の茂木は、自他ともに認める“頭脳派”らしい。それがこの程度の場当たり政策しか打ち出せず大ヒンシュクとは、バカ丸出し。さすが、お笑い自民党である。
 茂木は「次の総裁に誰がふさわしいか」を聞いた世論調査では、低位の常連。支持率1%前後に、本人は「茂木でなく『アライ』とかに生まれれば良かった」なんて言っている。その心は、50音順で早く聞かれる名前が調査には有利だから。にじみ出る人望のなさに茂木は気付かないのか。お寒い限りの残念なおじさんの典型だ。
 法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)はこう言う。
「これまで岸田政権が進めてきた政策を、本来支えるべき与党の幹事長が全否定しているのですから、ムチャクチャです。茂木氏は、総裁選出馬時に打ち出そうと以前から温めていたのでしょう。要するに、人情や仁義を軽んじ、自分のことしか考えていない。自らの行動が周囲にどう映るか想像もできないのだとしたら、浅ましい限りです」
■どれだけ師匠が笑わせてくれるのかと期待の声
 薄っぺらな底の浅さは他の候補も似たりよったり。
 イの一番に出馬表明。「前座」を務めた「コバホーク」こと小林鷹之前経済安保相は、茂木の政活費廃止方針を受けて、急転換。政活費の使途について「毎年公開」を訴えていたのに、突如〈廃止することも検討すべきと考えます〉と自身のX(旧ツイッター)で表明したのだ。
 一方で裏金議員の処分はカラッキシ。胸がすくような話芸は持ち合わせていない。組織的な裏金づくりに手を染めていた安倍派の中堅・若手議員から支援を得ているからか、若手ホープとか言われていたが、すっかり及び腰で言動は無難そのもの。せっかく総裁選“寄席”に上がったのに「刷新感」は雲散霧消だ。茂木に便乗したのも「現状では勝ち切れる雰囲気ではない」(陣営関係者)という焦りの表れに過ぎない。
改革派」気取りの河野太郎デジタル相もまだまだ「二つ目」程度だ。裏金の「国庫返納」に言及し、いつもの改革「感」を振りまいたものの、具体策は全く不明。かと思えば、マイナカード推進の一環で「年末調整の廃止」「すべての納税者に確定申告を」の目玉公約をブチ上げ、大炎上だ。
 裏金処分に切り込めないのは総裁選寄席の大御所、石破茂元幹事長もしかり。裏金議員の「非公認」に踏み込んだのに、すぐさまトーンダウン。江戸っ子の啖呵のような威勢の良さは、どこへやらだ。
 どいつもこいつも、奇抜な思い付きで底の浅さだけを露呈している。
■公式ユーチューブに集まる「進次郎構文」
 そして本日、いよいよ満を持して「真打ち」の登場だ。“客寄せパンダ”こと、小泉進次郎元環境相である。さぁ、乞うご期待。これまで出てきた誰にも増して「浅~い」発言が飛び出すのは必至だ。
 何しろ、進次郎師匠と言えば19年9月、環境相就任直後に出席した国連気候行動サミットで放った「セクシー」発言が鉄板ネタ。「ポエム大臣」の異名を取り、凡人には理解不能な発言の数々は「進次郎構文」と嘲笑される“達人”である。
 出馬表明に先駆け、5日投稿された公式ユーチューブの動画のコメント欄は〈おぼろげながらに見えてきたんです YouTubeをやる姿が〉〈公式チャンネルを始めることは、公式なチャンネルを始めることだと思います〉などと進次郎構文であふれ、〈コメント欄が大喜利チャンネルになりそう〉といった声が並んでいる。「真打ち」がどれだけ笑わせてくれるのか──。多くの国民が“期待”している証拠だろう。
 政治評論家の本澤二郎氏はこう言う。
『セクシー』発言に象徴されるように、進次郎氏は中身空っぽ。何もないのは明らかです。他の候補との差別化のため、『政治とカネ』の問題に踏み込んだり、改憲への思いを強調するかもしれませんが、それも全てはパフォーマンス。“客寄せパンダ”という自らの役割を進んで演じるに違いありません。裏を返せば新総裁を選ぶ側の国会議員は裏金のマイナスを吹き飛ばし、逆風選挙に勝つための『看板』が欲しい。目的は自己保身だけ。総裁選の茶番劇に国民は騙されてはいけません
 こんな失笑続きの大喜利をあと3週間も見せられるなんて、もうゴメンだ。もはや笑うに笑えない。とんだ悲喜劇である。

真打の会見ぶりは、この人が解説していた。
 

 

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