まづはようやく胸のつっかえが取れた朗報から。
袴田再審無罪判決
— 弁護士戸舘圭之【袴田事件弁護団】 (@todateyoshiyuki) September 26, 2024
①自白は強制拷問によるもので刑訴法319により証拠排除
②5点の衣類は捜査機関による捏造証拠、関連性を欠くから証拠排除
③実家から発見された共布も捜査機関による捏造証拠、関連性欠くから証拠排除
それ以外の証拠からは袴田さんが犯人と推認できない
よって無罪#袴田事件
世界で最も拘束された死刑囚が袴田巌さんだ。冤罪は今後、どんなに科学が発達してもゼロにはならない。そして死刑を求刑した検察庁の奢りが改善されることもない。日本の中で袴田さんの事件を機に死刑廃止についてもっともっと議論を深めていくべきだと思う。… pic.twitter.com/okmcdBp4Iy
— 望月衣塑子 (@ISOKO_MOCHIZUKI) September 26, 2024
よくぞ生還。あまりに酷な事件。死刑が執行される危機も何度もあったと思います。政府として国は袴田さんに償いをしないといけません>袴田巌さんに再審無罪判決 逮捕から58年、死刑覆す 静岡地裁(毎日新聞) https://t.co/stuhlrj0Am
— 紀藤正樹 MasakiKito (@masaki_kito) September 26, 2024
捜証拠の捏造による死刑判決で冤罪の犠牲者となった袴田巌さんの無罪判決が事件発生から実に58年経って、やっと出たそうだが、その昔、静岡県警の紅林麻雄という刑事がいた。紅林は数々の凶悪事件を解決する名刑事と言われていた。だが、彼の正体は、無実の人を捕らえ、証拠とアリバイをでっち上げ、拷… pic.twitter.com/NTQqWR8xMF
— 無知は罪なり (@UV312GwqDkt0) September 26, 2024
そしてこれからは胸糞が悪くなる自民党の総裁選に関する最後の記事たち。
「『ヘナチョコ』たちの総裁選」
自民党の総裁選ったらまあひどいもので、政界の“破れ口”こと田中眞紀子曰く「次から次へと勘違いしたヘナチョコが出てきて、この際出ておかなきゃと売名をしている」の評がしっくりくる。過去最多の9人が立候補したのに伴って、推薦人(国会議員)に名前を連ねたのが実に180人。名義貸しのハードルは低かったことが伺える。なかには20人の推薦人のうち13人が裏金議員という高市早苗みたいなのも含まれ、統一教会問題も裏金問題もなんのその、永田町の自民党あげていくつもの御輿を担いでお祭り騒ぎをしているのである。 ただ、世間一般の空気としては実にしらけていて、テレビがいくら自民党総裁選の動向を報じようが、総裁候補たちが大風呂敷を広げて政策を標榜しようが沸く者は乏しく、それよりも大谷翔平の「50-50」の行方が気になっている人の方が多いようでもある。腐れ自民党の首領争いよりも、朝一番のニュースくらい大谷翔平のスカッとするホームランであったり盗塁を見て、気持ちよく一日のスタートを切りたいものだ――という気持ちにもなるのだろう。スポーツもある種の目くらましという側面はあれど、「勘違いしたヘナチョコ」たちの売名騒ぎを見るよりははるかにマシと思うのだから、これは致し方ない。 今回の総裁選には前述したように9人もが立候補しており、それ自体前代未聞の立候補者数である。しかも女史がいうように「勘違いしたヘナチョコ」揃いである。そして、目下、解雇規制緩和であったり、所得倍増であったり、それぞれの候補者が好きなことを吹聴して、売名すなわち政治家たるみずからの名前の売り込みとメディア露出に精を出し、自民党としては10月末に解散総選挙を見据えてプロモーションをしているだけなのである。そのお祭り騒ぎのなかには86人ともいわれる清和会を中心とした裏金議員及び統一教会と関係した壺議員たちもちゃっかりと紛れ込んで、高市早苗を担ぎ上げたり、あっちこっちに分散して売名にいそしんでおり、なんとも厚かましい振る舞いをしている。 総裁選は結局のところ、電波ジャックなり都市部における街頭演説で大騒ぎをくり広げたところで、9人が第1回投票でふるいにかけられて2人に絞られた決選投票となり、最終的には自民党所属の国会議員票によってすべてが決することになる。どれだけニュースを見て一喜一憂しようが国民ははじめから終わりまで蚊帳の外であり、永田町の力学によって決まる仕組みである。9人によって賑やかしをした後の決選投票こそが主戦場なわけで、推薦人として名前を出した180人にとっても2回目の投票で誰につくかが勝ち馬、負け馬の分岐点になるのだろう。「脱派閥の総裁選」などと標榜しても、最後に拠り所となるのは国会議員票すなわち派閥や塊であり、それこそ80人をこえる最大派閥だった安倍派の裏金議員、壺議員たちも国会議員の集団としては侮れないキーマンとして君臨しているのだから笑えない。裏金をしこたま抱えて、なおかつ統一教会のようなカルト教団とつながっていた政治家たちが辞職しているのならまだしも、なにもなかったような顔をして表向きは派閥解散という体裁をとり、その実、次期総裁の選定においてキャスティングボートを握ることだってあり得るのだ。ふざけてはいるが、そうなっている。 「ヘナチョコ」たちの賑やかしを経て、誰が誰を選ぶのか? 任期が終わる岸田文雄が退任挨拶なのか米国詣でを済ませて、次のトップにバトンを渡すそうである。岸田の次について“破れ口”の言を持ってすると「誰がなってもヘナチョコ」ということなのだろう。 |
「韓国カルト教団の顔色うかがう自民党は「誰のための」政党か?高市・石破・進次郎、統一教会に「全員だんまり」の総裁選箝口令」
■自民党総裁選中の決定的な“統一教会バレ”
自民党と統一教会(世界平和統一家庭連合)の関係をこれ以上、端的かつ象徴的に示すものはないだろう。9月17日の朝日新聞。一面、二面にわたってでかでかと掲載された3枚の写真のことだ。 参議院選挙直前の2013年6月30日。自民党本部の総裁応接室。当時の首相、安倍晋三氏を、統一教会の徳野英治会長、国際勝共連合の太田洪量会長、全国祝福家庭総連合会の宋龍天総会長らが取り囲んで資料を手に、何やら話し合っている。 この会合について、記者は複数の関係者を取材し次のような証言を得たという。 北村氏が所属する派閥は最も統一教会とのかかわりが深い安倍派(清和会)だ。この頃、統一教会は全国の信者に以下のような内部通達を出している。 「全国区の北村さんは、山口出身の政治家。・・・首相からじきじきにこの方を後援してほしいとの依頼があり・・・参院選後に当グループを国会で追及する運動が起こるとの情報があり・・・今選挙で北村候補を当選させることができるかどうか、組織の『死活問題』です」 安倍首相が統一教会へじきじきに北村氏への応援を依頼してきたこと、統一教会が国会で追及される恐れがあるので、それを防ぐためにも北村氏を当選させる必要があると教団が考えていたことを示す文面だ。 安倍氏側近の萩生田氏と教団の深い関係についてはよく知られている。岸氏も、統一教会の会員から選挙運動の手伝いを受けていたと自ら認めている。岸氏と安倍氏の祖父、岸信介氏がその昔、統一教会の開祖、文鮮明氏と知り合い、反共主義の政治団体「勝共連合」の結成に関わったことも歴史的事実である。 岸信介氏といえば、保守合同で自民党が結党されたさいの幹事長だ。その後、首相となり、60年安保を乗り切った。政界引退後も統一教会と連携して自主憲法制定運動やスパイ防止法制定運動に関わり、「昭和の妖怪」とあだ名された。自民党最大派閥の安倍派が岸信介氏の流れをくむ派閥であるのはいうまでもない。 すなわち、自民党史の一断面を画像として凝縮したともいえるのが、これらの写真だ。韓国で生まれた宗教団体が、日本の政治に裏側から深く浸透し、秘書派遣や選挙への協力という形で、政権党をがんじがらめにして支配しようとした“証拠写真”でもある。 「自民党総裁選のさなかということもポイントですね。高市さんも含め、安倍さんに近いことをアピールしている人を潰したいという意図も感じられる」(産経新聞論説委員、阿比留瑠比氏) つまり、総裁選にこの記事をぶつけたのではなく、取材に時間がかかったため、結果としてこの時期の掲載になったということのようだ。 むろん、自民党本部はそうは受け取らないだろう。党の再生を高々と掲げて「総裁選ショー」を繰り広げる自民党にとって、「教団との組織的な関係はない」というこれまでの説明を突き崩す朝日の記事の衝撃は間違いなく大きい。 こうした、自民党の姿勢に対し、同連絡会の紀藤正樹弁護士は「海外発の団体による政治への浸透の問題について議論すべきではないか」と厳しく指摘した。 1980年代から90年代にかけ、統一教会は合同結婚式や霊感商法の問題でテレビ番組に取り上げられるようになったが、一方で開祖、文鮮明氏は「国際勝共連合」などの関連団体を通じて、日本政界に「統一原理」にもとづく政策を浸透させていった。 日本は戦前の侵略の罪を清算すべきだと主張する韓国発祥の統一教会が、選挙協力を餌にこの国の政治に介入し、日本国民から霊感商法や寄付名目で巨額のカネをむしり取って、せっせと韓国に送金してきたのだ。 党のトップをめざすのなら、これまで党がろくに調査もせず、真摯な反省を表明してこなかったことについて、候補者たちは自分の考えを明確にするべきであろう。それすらせず、党の再生を唱えても、統一教会をめぐる疑惑は永遠に払拭できない。 【関連】ヤクザ、右翼、統一教会。反社勢力を利用し続けてきた自民党の自業自得 統一教会についてひと言もしゃべらないようにと党本部から候補者にお達しが出ている自民党の総裁選。それを素直に受け入れて黙り込む候補者たち。「自由闊達な論議」という看板はどこにいったのか。 |
「この期に及んで今だけ、自分だけ…自民党総裁選「直前の下馬評」
それにしても自民党議員、党員というのは、本当に不思議な組織だ。裏金の集団ネコババが露呈し、党存亡の機なのに、裏金推薦人を集めた安倍信奉者が急伸する倒錯。 決選投票を見据えた動きも、保身と打算が渦巻く醜悪。破廉恥集団は下野させる以外なし、を改めて確認。 ◇ ◇ ◇ 岸田首相の不出馬表明は8月14日。事実上、1カ月以上にも及んだ「バカ騒ぎ」がやっと終わる。27日、自民党総裁選がついに投開票を迎える。 出馬しているのは、高市早苗経済安全保障相(63)、小林鷹之前経済安保相(49)、林芳正官房長官(63)、小泉進次郎元環境相(43)、上川陽子外相(71)、加藤勝信元官房長官(68)、河野太郎デジタル相(61)、石破茂元幹事長(67)、茂木敏充幹事長(68)と史上最多の9人。全員の名前を記すだけでも一苦労のバカバカしさだ。 読売新聞が24日に行った党所属国会議員の支持動向調査と、14~15日に実施した党員・党友への電話調査の合計によると、直前の下馬評は1位石破、2位高市、3位進次郎の順となっている。1回目の投票では、どの候補も過半数に達しそうになく、議員票の比重が増す決選投票にもつれ込むのはほぼ確実だ。想定されているのは「石破VS高市」「石破VS小泉」「高市VS小泉」の3パターンである。 最終決戦での投票先を巡り、党内は「勝ち馬」探しに必死。情報収集が展開され、各陣営は議員票確保に向け最後の追い込みに死に物狂いだ。 最終盤にきて、落ち込みが激しいのが進次郎である。もともと「最有力」と目されていたが、露出が増すにつれ大失速。“クビ切り自由化”と悪評ふんぷんの「解雇規制緩和」を打ち出したり、中身空っぽな発言が災いし、党員・党友にも愛想を尽かされたようだ。目下、決選投票に残るため議員票の積み上げに懸命だが、自民党関係者からは「選対事務所に来る議員が減っている」「既に進次郎陣営から乗り換えた議員がいる」といった声が上がるありさまだ。 そんな状況だからか、進次郎はワラをもつかむ思いで24日、党内唯一の派閥会長である麻生副総裁と面会。さらには裏金処分で離党し、総裁選の投票権すらない世耕弘成前参院幹事長とも会った。今なお参院安倍派に影響力を残す世耕に支援を求めたとされる。 まさに貧すれば鈍すだ。進次郎は今年初め、裏金事件を念頭に「派閥はなくしたらいい」と断言。 総裁選の出馬会見でも「今回の政治資金問題こそ、古い自民党の象徴」「古い自民党を終わらせる」とエラソーにのたまっていた。あの威勢の良さはどこへやら。結局、旧態依然の派閥に泣きつくとは、世襲の象徴でもある自分こそが「古い自民党」そのものと認めたようなものだ。 ■唯一の派閥会長にひれ伏す旧態依然 「麻生詣で」にシャカリキなのは進次郎だけじゃない。議員票獲得に不安がある石破陣営も、かつて麻生派に所属していた選対本部長の岩屋毅元防衛相を通じて麻生に接近を試みているという。 高市陣営も同様に、選対本部長を務める中曽根弘文元外相が麻生と国会内で会談。決選投票での支援を求めたとみられている。 さらに「高市陣営は安倍派の参院議員を頼って、世耕さんとも接近している」(自民党事情通)という。 見過ごせないのは、あの裏金議員たちも蠢き出したことだ。裏金554万円で戒告処分を受けた西村明宏前環境相ら衆参両院の安倍派議員約30人が25日、都内で会合。決選投票での投票行動を巡って意見交換したというのだ。 「安倍派議員は高市さんや小林さん、進次郎さんなど複数の陣営に入っていますが、決選投票では一致団結。勝ち馬に乗ろうというわけでしょう。支援した候補が勝てば役職も期待できる。自分たちの票を高く売るにはどう動くべきか、相談したに違いありません」(永田町関係者) 今回の総裁選のポイントは「脱派閥」だったはずだ。「派閥による締め付けがないから、9人もの候補が出馬できた」(自民党議員)なんて解説されてもいた。ところが、最後にモノを言うのは結局、「派閥の力学」と「数の論理」。この期に及んで、有力候補がそろいもそろって「数の力」を頼りに麻生や世耕にペコペコと頭を下げる。この派閥の呪縛は皆が皆、非主流派への転落を恐れているからに他ならない。 ジャーナリストの鈴木哲夫氏はこう言う。 「岸田首相が年初に派閥解散を打ち出しましたが、何のことはない。派閥は『再編』されただけで存続しているのです。そのため、各候補は決選投票で勝つためには派閥のトップにひれ伏すしかない。派閥側は支援した候補を勝たせることでポストを期待する。逆に言えば、派閥が依然として力を持っているからこそ、重鎮同士のキングメーカー争いが展開されているとも言えます。また、個々の議員たちが意識しているのは、次の選挙の顔を誰にすれば勝てるか、ということ。事実上、次の総理を決める選挙なのに『国の将来をどうすべきか』という発想はありません。この状況を変えるには、決選投票で議員票の比重が大きくなる今の制度を変えるしかないでしょう」 要するに、自民党議員は誰もが保身と打算ばかりで国民目線は皆無ということ。あまりに醜悪な内幕である。 ■安倍元首相の呪縛から逃れられないブキミ 党内議員は「勝ち馬」探しに必死。「議論百出」からはまるで程遠い(C)共同通信社 それにしても、議員のみならず党員を含め、自民党というのは、つくづく不思議な組織だ。世間の批判をよそに、なぜか推薦人に裏金議員を最も多く集めた高市の支持が急伸しているからだ。 高市の推薦人20人のうち、裏金づくりに手を染めていたのは13人。裏金総額は実に9015万円にも上り、他陣営と比べて突出している。裏金の集団ネコババが露呈し、党存亡の機だというのに、なぜ、こうも支持を集めるのか。摩訶不思議だ。ルール無用の政策リーフレットの全国配布だけが要因ではないだろう。 政治評論家の本澤二郎氏がこう言う。 「安倍元首相の後継者を自称する高市さんのもとに集まっているのは、いわゆる『安倍信奉者』です。改憲や軍拡、アベノミクスを重視する議員だけでなく、約100万人といわれる党員のコアメンバーにも信奉者が多い。反ジェンダーの『伝統的な家族観』を重んじる、いわゆる岩盤保守層です。彼らが『我こそは安倍後継』と声高に訴える高市さんに呼応した結果、彼女は支持を伸ばしているのです」 今回の総裁選では、岸田政権まで脈々と続く安倍路線からの転換も問われている。にもかかわらず、横死から2年を経ても安倍の呪縛から、まだ逃れられないとはブキミさを感じざるを得ない。 そもそも、高市が勝てば支援に回った裏金議員たちは無罪放免になるに違いない。それこそ、自民党議員が口にしていた「刷新感」からはほど遠い結果となる。 「自民党は9人もの候補が立った総裁選で『議論百出』と思っているのでしょうが、チャンチャラおかしな話です。序盤こそ裏金議員の非公認に言及する候補がいましたが、結局はトーンダウン。最終的にはどの候補も、使途の公開義務がない『政策活動費』の廃止に落ち着きました。裏金の実態解明の再調査は、まるで議論されませんでしたから、新総裁の下で事件は闇に葬り去られる。総裁選を通じて、クサいものにはフタの魂胆です。全ては自分たちの都合で、国民目線はゼロと言っていい」(本澤二郎氏=前出) どいつもこいつも「今だけ」「自分だけ」。クソ長い総裁選で改めて確認できたのは、こんな破廉恥集団は下野させる以外ない、ということだけ。壮大な時間の無駄だ。 |
うがった見方をすれば、自民党の「刷新総裁選祭り」のおかげで、自民党は自滅するまでは変わられない政党である、と国民に明らかにしたことだけは「評価」できる、とオジサンは思う。