新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

大統領選対策と参院選挙対策、トランプと安倍晋三の違い

2019年07月01日 12時00分19秒 | 参院選挙

大阪の特定地域の住民の日常生活を犠牲にしてまでも強引にG20大阪サミットを日本で開き、参院選に向けて世界の調停役としてのパフォーマンスを狙っていた安倍晋三。 
 
2日間の成果らしき内容は特に見当たらなく、官僚の作成した原稿を棒読みした安倍晋三の姿だけがテレビ映像に残っていた。

そして終わってみればその後のトランプ大統領のパフォーマンスによって、完全にG20における日本の立場は消し飛んでしまった。
 
G20最終日の29日の午後には、韓国訪問中に南北の非武装地帯を訪問する予定だとトランプ大統領は明らかにし、「そのときに北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長が国内にいれば、たとえ2分間であっても会う用意がある」と金正恩委員長に面会を呼びかけていた。
 
これに先立ち、トランプ大統領は「韓国と北朝鮮を隔てる軍事境界線付近の非武装地帯での面会を金正恩委員長に呼びかけたことを29日午前、G20大阪サミットの会場で、韓国の文在寅大統領に伝えていたという。
 
残念がら日本はまったくの蚊帳の外状態であった。

『首脳会談がツイートから始まるとは…』日本外務省」というNHKニュースでは、
「事前にアメリカ側から連絡はなく、情報の確認に追われている。アメリカ大使館や国務省にも問い合わせているが、詳細は不明だ」、「トランプ大統領がツイッターを投稿してから面会に向けた調整が始まったと聞いている。これだけ重要なトップ会談が、ツイートから始まるというのは、通常の外交では考えられず驚きだ」と、頭越しのパフォーマンスに対する狼狽ぶりは隠せなかった。
 
いかに日本の国際情報収集能力が低いかが証明されたようなものだった。
 
朝鮮戦争の休戦以降、70年近く南北を分断していた軍事境界線を、トランプ米大統領は30日、いとも簡単に越え、それ自体は現職米大統領による「歴史的な一歩」だったかもしれない。
 
トランプ大統領はは、ツイッターでの金正恩朝鮮労働党委員長への再会呼びかけを「ふと思い付いた」と言い切り、正恩氏もそのツイートを見て「本当に驚いた」と歩調を合わせたことは、両首脳はこれが情報化時代のトップ外交だ、と言わんばかりに、壮大な政治ショーを演出したといえるので、「壮大な演出 見極め必要」であろう。
 
群馬県生まれの元在日コリアン3世でソウル在住ジャーナリストの徐台教は今回の米・韓・北朝鮮の三者が一堂に会したことを、韓国側から見た、「2019年6月30日『板門店・南北米三者会合』の読み方」として冷静に解説していた。

   
      30日午後、史上初めて板門店で一同に会した南北米首脳たち。写真は青瓦台提供。

 
いっぽう、すっかり影が薄くいなった安倍晋三は、相変わらず「『金委員長と向き合い解決』 安倍総理が改めて決意」と口だけは勇ましかったが、相変わらずの「トランプ頼り」を露わにしていた。
 
さて、参院選に向けての各党のパフォーマンスも活発になる時期なのだが、少なくとも「外交の安倍」という実態と大きくかけ離れたこの言葉は「死語」になりつつあることが、今回のG20大阪サミットで明確になった。
 
そして自民党が最も避けたい参院選の争点に「年金問題」があるのだが、国会末期の6月24日の参院本会議で安倍晋三首相の問責決議案への反対討論を自民党の三原じゅん子が行い、こともあろうか野党に対して、「野党は愚か者」、「恥を知りなさい」との発言には多くの批判があったが、実はこの発言の中身自体が、本人が恥を知るべき内容であった。


G20大阪サミットで安倍晋三が「大阪城にエレベーターを付けたのはミス」と放言したが、驚くべきは「用意された原稿だった」という事と同様、三原じゅん子も「自民党本部の職員が作ったデタラメな原稿を芝居で読み上げただけなのだろう」。
 
最後に参院選の最大の争点は、「貧乏人はこれ以上貧しくなってもいい」という消費税10%の実施に対しては、この人の怒りをぶつけるよりほかはない、とオジサンは思う。
 

                 日本経済に止めを刺す消費税10%に一言【せやろがいおじさん】
 


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