新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

誰が止めてくれるのか、この蛮行を

2021年06月01日 13時23分24秒 | 東京五輪疑惑

外国(米国)のテレビドラマが盛んになった1950年代。
 
オジサンが小学生のころ、まだ我が家にはテレビがなく近所のお金持ちの友人宅でしばしばテレビを見ながら夕飯もご馳走になるという、いまでは信じられないような生活をしてきた。

当時は「白黒テレビ」が普通であったのだが、クレイトン・ムーア主演の白馬にまたがった黒い仮面をつけた「ローン・レンジャー」に夢中になっていた。

   
その時は日本人の吹き替えという声優の存在は小学生には想像できなかった。
 
そして全盛期を迎えた外国テレビドラマの多くの主人公が、あのロ-ンレンジャーと同じ声だと知ったのは数年後であった。
 
レイモンド・バー主演の「鬼警部アイアンサイド」や「弁護士ペリー・メイスン」、ピーター・グレイブス主演の「スパイ大作戦」など、少年たちをテレビの前に釘付けにした声の主はすべて若山弦蔵だった。
 
彼の担当俳優といえば、数多くいるが、とりわけ有名なのが、「ジーン・バリー」、「ショーン・コネリー」、リー・マーヴィン」たちであった。
 
その若山弦蔵が5月18日、心不全のため東京都内の自宅で死去したと昨日正式に発表された。
 
やはり「007」のショーン・コネリーの声優としての印象が強かったのか、彼の訃報を伝えるメディアの在京大手メディアは記事のタイトルにはすべて「ショーン・コネリー」であった。
 
■朝日新聞「若山弦蔵さん死去 S・コネリーの声、ラジオでも活躍」    
■毎日新聞「声優の若山弦蔵さん死去 88歳 『007』のコネリーなど担当
■讀賣新聞「ショーン・コネリーの吹き替え、声優の若山弦蔵さん死去…88歳
■産経新聞「『007』のコネリー担当 声優の若山弦蔵さんが死去」     
 

  
やはり、オジサン世代には「ローン・レンジャー」の声として報道されたかったが、ご冥福を祈る次第である。 
 
さて、政府の「水際対策」は形式的な「ザル対策」と酷評されていたが、それを証明するかのように変異株が複数ルートですでに国内に入っているという。
 
変異株、複数ルートで流入か 水際対策強化の隙を突き」   
    
        
           【朝日新聞DIGITALより】
 

国内で感染が広がる新型コロナウイルスの変異株は、国が変異株の流行地として警戒している以外の地域を経由して流入したケースが複数あるとみられることが、ウイルスの遺伝情報などを分析した慶応大チームの調査でわかった。人の往来にのって変異株が第三国を介して間接的に入り込んだとみられ、現在の水際対策の課題が浮かぶ。
新型コロナの遺伝情報は、4種類の文字からなる「塩基」という物質が約3万つらなってできており、15日に1文字ほどのペースで塩基は入れ替わっている。
 慶応大チームは、国立感染症研究所や地方の衛生研究所、大学などが国際的なデータベースに登録し、公開されている新型コロナの遺伝情報などを分析した。空港の検疫で見つかったものは含んでいない。
 すると、同じ英国型などの変異株でも、細かな塩基の違いによって複数のタイプがあることが判明した。これらを海外で見つかった変異株ウイルスと比べると、流行国以外の地域を経由するなどして、それぞれ違う時期に国内に入ったらしいことがわかってきた。
 英国で最初に見つかった変異株は大きく5タイプに分かれ、うち四つは今年1月以降、変異株の流行国・地域に指定されていなかった東南アジアや中東などを経由して流入したと推定された。ブラジル型は2タイプに分かれ、うち一つはやはり指定の対象外だった米国を経由して2月に流入、南アフリカ型も2タイプで、指定の対象外だった欧州経由で2月に流入したと推定された。
 新型コロナは感染していても、体内のウイルスの量が少ないなどの理由で、出入国時の検査では感染がわからないことがある。
 政府は昨年12月24日以降、変異株が流行していた英国や南ア、ブラジルをはじめ、変異株の流行国・地域からの入国者に対する水際対策を順次強化。英国などからの入国者については3日間、インドなどは10日間、検疫所が確保する宿泊施設に入ってもらい、計14日間は自宅などでの待機を求めている。だが、経由したとみられる多くの国がこうした措置の対象となったのは、3月以降だった。

 


 
「こうした措置の対象となったのは、3月以降だった」という話は1年前も噂されていた。
 
中国の習近平の国賓としての来日予定のため、中国からの訪日者は入国制限がなく、当時は多くの中国人が日本中で観光していた。
 
そして「2020東京五輪」が1年延期になってから本格的な水際対策がされた結果が、コロナ対策の誤りの始まりであった。
 
「もういまさら引き返せない」とばかりに、「五輪開催」にまっしぐらの菅義偉政権。
 
海外からの観客制限(無観客)に引き続き、国内の観客も制限するかのような口振りであったが、都内の感染者数が減少傾向になったのかは知らぬが、国内の観客を入れることで少しでも「収支悪化」を防ぎたいという狙いから、本格的な集客体制を考えているようである。

【独自】東京五輪観客に「陰性証明」求める、1週間以内の取得条件…政府原案

たしか1か月ほど前には、「『五輪 子ども“動員”』スクープに反響 都内の園児・生徒81万人」という記事がでていたが、この園児、生徒らも自費でPCR検査をするのだろうか。 


そもそも、この讀賣新聞の記事を書いた記者に対する批判もあった。


「ワクチンを接種した人は接種証明書があれば陰性証明書は求めない」というが、高齢者はともかく、若い人たちは五輪終了後にワクチン接種が回ってくるのではないのか。
 
ましてや自己負担でPCR検査をして観戦日の前1週間以内の陰性証明書を提示することが現実てきなのか?
 
さらに、観戦中の食事や飲酒、大声での応援が禁止されれば、臨場感も満喫できない、「暗い観戦」となってしまう。
 
こんな不公平感を指摘する声もあった。


 
今年になって感染者数が増加傾向になったころ、しきりと「人流」というキーワードが現れて、「人流の制限」とか「人流の抑制」などが盛んにメディアに登場していた。
 
それならば、五輪開催すれば、GWどころではない人流が増加するのではないだろうか。
 
五輪『人の流れ抑制が鍵』 入国選手ら、影響限定的か―東大准教授ら試算」 

   
肝心の分科会の会長が、「尾身氏、五輪『人流増間違いない』 新型コロナ」と言いながらも、「非公式には何回か事務局が来て考えを示したが、正式に会議などで意見を聞かれたことはない」という始末。
 
<社説>コロナ禍の東京五輪 大切な命を守れるのか」(東京新聞)によれば・・・。
 
「大会は本来『人類の祭典』のはずだった。平和な環境の下で一堂に会し、肉体と命のすばらしさを謳歌する。性別、人種、宗教、国境…。お互いの差異を超え、友愛や平等など普遍的な価値観や人間性を実感する場だった。
 だが、コロナ禍で選手の練習や競技環境が激変し、人々の交流も見込めない。失業や生活苦が広がり、大会の過剰な商業主義、膨大な経費への批判も高まっている。
 開催の意義は色あせ、リスクばかりが増大している。そして政治と行政が大会を特別扱いし、優先する姿勢が、国民の拒否感に輪を掛けている。」
「こうした民意に背を向けて開催を強行し、感染が拡大する事態になれば、日本の政治、世界のオリンピズムは取り返しの付かない不信にまみれるだろう。」
 
結局菅義偉は、五輪開催まで漕ぎつければ、あとはテレビがなんとかしてくれると期待してるのかもしればい。
 
それとも、何がなんでも盛り上げろと"得意の圧力"を今からかけているだろうか。
 
こんな叫びが聞こえてくる。
 
おいテレビ、あんなチープな政治屋の政治生命とやらと、この国に生きる人々の生命、いったいどっちが大事なんだよ」    
 
白馬にまたがった黒い仮面をつけた「ローン・レンジャー」が今こそ求められるのかもしれない、とオジサンは思う。 
 

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