新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

慌てない、焦らない、ワクチンは治験が終わってから接種しよう

2021年04月13日 12時20分56秒 | COVID-19(新型コロナウィルス)

いまさらではないが、政治家は国民に対して情報を伝える場合、いかにわかりやすく表現するかということを求められる。
 
「わかりやすく」とは、専門用語や横文字を多用せず、老若男女に通じる言葉で伝えることである。
 
しかしいくら平易な表現でも、それを取り違えるとやはり批判を浴びてしまう。
 
「ワクチンロジスティック担当」大臣のこんな発言があった、
 
<新型コロナ>ワクチン供給、河野太郎担当相に聞く 『売り切れはない。待ってほしい』
 

                           【東京新聞より】

◆空輸のたびに承認が必要
 国内で現在、承認済みの新型コロナワクチンは米ファイザー製だけだ。政府は同社と、欧州で製造したものを輸入する契約を結んでいる。5月は毎週9188箱(約896万回分=1瓶5回接種で計算)が届き、6月は5月を上回る量が届く契約だとする。
 河野氏は「5、6月の輸入量は確定した。ファイザーと合意した」と明かした。ただし、計画通りに輸入するには、EUの承認が必要となる。空輸するたびに、承認を取らなければならない。
 複数の関係者から「日本向けは心配ないですよ」と言われたという。だが、EU側に対し、承認免除や、空輸のたびではなく一括承認を求めると、「その都度、取ってください」と応じてもらえない。
 輸入が始まった2月以降、承認を拒否されたことはない。だが、5、6月は各十数回の承認が必要になる見込みで、今後も必ず承認される保証はない。
◆「安全性確認するのがポリシー」
 計画では、5月10~23日の2週間で1万6000箱(同1560万回分)程度を全国の市区町村に届け、6月中には高齢者3600万人分全てを届ける想定だ。1瓶当たり6回接種できる注射器については、河野氏は「5月中に切り替えられると思う」と話した。
 接種が進むイスラエルや英国、米国などの先進国と比べ、国内のワクチン供給スピードは遅いが、なぜか。大きな理由の一つが、欧州にあるファイザー製ワクチン工場の生産能力の不足だ。能力を拡張する際、一時的に生産量が減ったという。「春先に生産が立ち上がったところで、供給を前倒すよう一生懸命交渉してきた」
 また、日本人への臨床試験(治験)に時間を要したことについて、河野氏は「厚生労働省はこれまで、国内治験で日本人の安全性を確認するというポリシーでやってきた。それをどう判断するかということ。国内治験をやらずに問題が起きれば、逆に批判される」と説明した。
◆スエズ運河座礁のトラブルも
 河野氏が、菅義偉首相からワクチンの輸送や管理などを任されたのは1月18日。国会では「『令和の運び屋』と言われるよう頑張る」と答弁した。
 ワクチンの接種実務は各省庁にまたがり、予想外のトラブルも起きている。超低温冷凍庫の輸送船が、スエズ運河のコンテナ船座礁事故で足止めされ、日本への到着が遅れた。
 現状では、高齢者用ワクチンの供給量が少なく、予約が殺到して混乱した自治体もあった。「接種に時間がかかることはあるが、コンサートのチケットと違って売り切れることはない。きっちり届けるので順番を待って、打っていただきたい」と呼び掛けた。

          
「接種に時間がかかることはあるが、コンサートのチケットと違って売り切れることはない。きっちり届けるので順番を待って、打っていただきたい」とは?
 
現在、菅義偉政権はCOVID-19の拡大防止策はもはやワクチンしかないと考えているらしいのだが、「ワクチン」は「コンサートチケット」並なのか、そのたとえがよくわからない。
 
チケットが売り切れになったコンサートに行けなくなっても、むしろ行かないほうがCOVID-19に感染するリスクは低いはずであり、高齢者や基礎疾患のある人のワクチン接種が遅れれば、最悪の場合は死にいたるリスクが高くなることは自明であろう。
 
そして、いっぽう効果的な感染拡大防止策がなくなった小池百合子の、「B29に対して竹槍で戦った」よりも過激な無神経な発言に唖然とする。
 
小池知事「変異株と素手で闘うためにみなさん協力を」まん延防止適用で
  
さて昨日、「治験未了のワクチンの接種のメリットより少ないリスクとは?」の中でこうつぶやいた。
 
医療従事者への先行接種は副反応の発生頻度や危険性のデータを収集し、その対策を踏まえて高齢者への接種という予定であったはずである。
まだまだ医療従事者の接種は完了しておらず、高齢者の接種と並行して実施するらしいが、最近クラスターの発生頻度が高い「老人施設」なのだが、そんな施設の高齢者に対してワクチン未接種の医療従事者(医師と看護師)が対応する場面も出てくるかもしれない。
 
ところが最優先である医療従事者へのワクチン接種は、480万人のうち4分の1の120万人にしか過ぎず、まだワクチン接種の通知さえ届いていないという医療従事者もいるという。
 
 それなのに、なぜ65歳以上の高齢者へのワクチン接種が始まったのか、そしてそれをことさら派手に目立つようにメディアがなぜ報道したのかと調べたら、「4月から高齢者へのワクチン接種スタート」と菅義偉政権が何の根拠もなく吹聴したことの辻褄合わだったらしい。
 
菅首相のメンツがワクチン最優先の医療従事者を危険に晒す
     
 65歳以上の高齢者を対象にした新型コロナウイルスのワクチン接種が12日から各地で始まった。菅首相は公約通り「4月開始」でやっている感を演出するが、「日程ありき」は危険だ。最優先の医療従事者への接種が遅々として進まぬ中、第4波が襲いかかれば医療現場の大パニックは避けられない。
■12日から高齢者向けスタート
 高齢者接種の開始が当初約束の「3月下旬」からズルズル後退する中、2月5日の衆院予算委で菅首相は「4月をメドにと思っている。確実ではないが」と答弁。公約化していた。
さすがに5月にずれ込んだら首相のメンツは丸つぶれ。7月には五輪を控え、対外的にもまずい。接種件数が少なくても、4月開始の既成事実をつくる必要があった」(自民党関係者)
 11日までに47都道府県に届けられたワクチンは9万7500回分。高齢者3600万人のうち、たった0.13%しか2回接種を受けられない量だけだ。
 菅首相のメンツのせいで、ないがしろにされているのが、接種を希望する480万人の医療従事者である。
■病院クラスターにつながる恐れ
 2月17日の先行接種開始から2カ月近く経つが、9日までに2回接種を終えたのは、約49万人と全体の1割程度に過ぎない。
 今後、医療従事者は従来以上のフル回転が予想される。感染力が強く、重症化リスクの高い変異株の蔓延が本格化しそうな上、高齢者向け接種も加わる。
 11日のNHK日曜討論で、神戸市の久元喜造市長は「神戸市は医療機関はあるが(スタッフは)ワクチンへの接種と感染者への治療を同時並行的に行わなければいけない」と語っていた。西武学園医学技術専門学校東京校校長の中原英臣氏(感染症学)が言う。
医療従事者が感染してしまうと、患者の治療もワクチン接種もできなくなり、医療が成り立たなくなります。コロナに無関係の医療従事者でも感染すれば、病院クラスターにつながる。だから医療従事者の先行接種を決めたはず。2回接種が、まだ1割のような体たらくで、変異株が蔓延していけば、抗体を持たない医療従事者が次々感染し、現場を離脱する事態が相次いでもおかしくありません
変異株の影響か…働き盛り50代以下の重症化急増
 さらに、変異株に関し気になるデータがある。7日の大阪府コロナ対策本部の資料によると、重症者数に占める50代以下の割合は「第3波」(昨年10月10日~今年2月28日)の17.5%から、「第4波」(今年3月1日~4月5日)では25%に急増。変異株蔓延の影響とみられる。
医療現場で対応している医者や看護師は50代以下が中心です。安心して医療現場に立てるよう、全ての医療従事者に発症・重症化を防ぐワクチンの2回接種を最優先すべき。高齢者はその後です。『4月開始』の見通しの甘さを認め、医療従事者優先を貫けば、誰も菅首相を責めませんよ」(中原英臣氏)
 医療従事者と高齢者が同時並列で接種していくと、互いの感染リスクを高めかねない。首相答弁のアリバイ作りのため、医療崩壊を招いたら世も末だ。

まあ予想通りの批判の嵐。
 
「その“やってる感”を報道で演出しているテレビメディアが糞過ぎる。」
「その優先順位はおかしい。医療従事者を危険にさらすのか!」
「無能なクズがいつまで総理大臣でいるのだろうか⁉」
「今、この状況でメンツ⁈ 最低最悪の悪代官だ。」
        
当然ながら、国民の評価はこんな結果になっている。

しかし不思議なのは菅義偉内閣の支持率の微増である。

おそらく「コロナ対策」は国民から見えやすく、度重なる自粛要請には我慢の限界にきており、それが世論調査結果に反映しているのだろうが、菅義偉内閣としての具体的な評価となると、多くの国民はメディからの情報しかなく、政府が国会で窮地に追い込まれる様子NHKがキチンと放映しないことも大きな要因であろう。
        
依然として「忖度メディア」が大手を振るっている証でもある。
 
そして現実的には「お先真っ暗」な状態のようである。 
 
高齢者用ワクチン「お盆までに打ち終えたい」…見えぬ接種完了時期 全国民に行きわたるのはいつ?
 

        【東京新聞より】 
 
少なくともこの1年数か月余り、感染から縁のない生活を続けているので、変異株に対応したワクチンが確認されるまでは接種は控えたい、とオジサンは思う。 
 
最後に、<志位委員長が激怒!>昨年5月 厚労省、PCR検査拡大に反対する内部秘密文書作成 妨害していた」という動画を
紹介しておく。
 
          
       

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